「山歩き」カテゴリーアーカイブ

平日の黒岳周回、カメラ散策

2019.5.27(月) 九重:黒岳ハイク

以前より心待ちにしていた平日ハイク。この日のためにカメラを買ってしまった。
Canon EOS  kiss Mである。小型・軽量のミラーレスで、レンズは18~150㎜の高倍率ズーム1本。
7:00 男池駐車場
平日なのに車は20台以上。気温15度、曇り。昨日の暑さが嘘のようだ。
男池の上の湿地は干上がっていて、お目当てのカエルも見当たらない。

8:00 かくし水
まあ、この時期は花も少ない。ホウチャクソウが一株あった。
ユウマダラエダシャク(蛾)が道案内をしてくれる。
8:40 ソババッケ
この湿地帯も干上がっている。風が強まり、上から降りてきた人は「寒かった」と言っていた。
途中で見つけたきりっとした植物。
マムシグサではなく、ヒロハテンナンショウだと思う。
背景をぼかしてみた。

9:40 風穴
穴に入ったところでヘッドランプを忘れたことに気づいた。残念。
ここで黒いガを見つけた。白い大きな紋がある。たぶんキンモンガの一種であろう。

10:40 高塚山頂(1,587m)
この山の登りはずるずる滑って本当に歩きにくい。山頂で風を避けて座ると目の前にナルコユリがあった。
少し歩くとミヤマキリシマの花の向こうに三股山が見えた。

樹林の向こうに由布岳も見えた。

高塚から前岳への道は非常に分かりにくい。初めての単独行なら本当に心細くなるだろう。出会った登山者は一人だけだった。
まだ頑張って咲いているシャクナゲがあった。
帰りは前岳への鞍部から適当に下った。
13:30 男池
最後にオオミズアオの亡骸やサイハイランを見つけた。
オオミズアオは大きくて大変きれいなガである。下の写真は以前撮ったものである。

車に乗ったら雨がぽつぽつ降ってきた。

今日は風景、植物、昆虫などを1日で60枚ほど撮った。
山は乾いていて、花も春と夏の端境期なのか目立つものは少なかった。
EOS kissMは液晶画面がバリアングルでタッチパネルになっており、スマホと同じ感覚で写真が撮れる。
まあ、おじさんは必ずファインダーを覗いてシャッターボタンを押すけれど。
60歳過ぎて、また「カメラ小僧」になりそうだ。

令和の初登りは鞍岳で

2019.5.2(木) 鞍岳ハイク

令和の初登りは明日(3日)の本匠クライミングの予定だったのに。
何故か鞍岳(1119m)になった。

まあ、鞍岳はわが故郷の山、というより中学生の時に人生で初めて踏んだ山頂なので、私の原点といえる。
その時の写真はないが、高校時代に中古のカメラを手に入れて初めて登った山も鞍岳だ。

45年たっても私はあまり変わらないなあ。
しかし、山は変わった。
45年前の鞍岳は戦後植林された木がまだ小さく、麓はハゲ山に近かった。
いまはどこもかしこも杉と檜で鬱蒼としている。

うーん、心ならずも初ボルダリングは「四季の里」になった。
公園も変わったなあ。

ところで、隣接の「しゃくなげ園」で珍しいガを見つけた。

「ビロードナミシャク」である。

山の日イベントin俵山

2018.8.11 阿蘇外輪:俵山ハイク

第3回熊本「山の日」登山に参加した。
7:00 スタッフ集合(俵山峠展望台)
8:50 開会式(215名の参加)
9:10 出発(高校生の先導係として)
10:20 俵山山頂着(約70分)
山頂集会・「山の日」宣言など
11:50 下山開始
12:30 展望台着
閉会式

朝から薄曇で展望は良くなかったが、あまり暑くもなく風も適当にあって歩きやすかった。
登りは後ろの高校生が歩きながらずーっとゲームやネット、テレビの話を続けて気が滅入った。
山頂は360度の展望があり、草むらに隠れた三角点を見つけてうれしかった。どうして目立つ山頂ではなくこんな所にあるのだろう。

この山は以前に護王峠方面から2回登ったことがあった。
山頂集会では県山岳連盟の工藤会長から俵山の山名の由来等を教えていただいた。

下りは旧知の横山さん、生田さんらと山野草を愛でながら楽しく歩くことができた。

今日は紫外線対策を十分に行った。
黒い被り物(目出帽?)はホームセンターで買ったもの。
長袖、長ズボンは当たり前。
背中の赤いザックは還暦祝い金で買ったもので今日が初下ろし。
マルチルートで使えるミレーの30リットル。

山の日イベント 鞍岳ハイク

2017.8.11 山の日イベント「鞍岳ハイク」

山の日イベント「鞍岳登山」にスタッフで参加。
第2回目の今回は約200名の参加者だった。
計画書を見ると、突然ながらAコース(女岳~山頂~パノラマ)の先頭を行く高校山岳部員の更に先導者に抜擢されていた。
何度も登ったルートだし地図も渡されたので気楽に引き受けた。

ところがルートは「新女岳ルート」というほとんど初めてのルートであり、とりわけ頼りになるはずの地図がGPSを利用してつくったという割りに間違いだらけで2回も道を間違えてしまった。
まあ、たいした間違いではなかったが誰も文句を言わず素直について来てくれたのでその後も気持ちよく先導はできた。
このルートは「女岳直上ルート」に比べて歩きやすく、これからのメインルートになるだろう。
大汗をかきながら高校生を振り落としつつ女岳頂上へ。
霧で展望はないが汗をかいても寒くなく、ゆっくり過ごせた。
鞍部では山の日のセレモニーやテレビ撮影等が行われた。

 

 

頂上から四季の里までパノラマコースで1時間20分だった。
写真は背中に丸い「クマムート」がいるタイプのあそ望Tシャツ。

 

 

鞍岳は私が中1の時、初めて登ったふるさとの山である。
四季を通じて何度も登りたくさんの思い出がある。
頂上から西方を眺めると、地球の丸さが感じられる。
写真は15歳の私。
初めてカメラを手にして登った山も鞍岳だった。

 

 

山を下り、お店によるとサイフがどこにもない。
どこかで落としたのか?
ここでもしやと思い、早朝寄った旭志のコンビニに電話をすると「財布は預かっています」という返事があった。
コーヒーを淹れる時にどうも置き忘れたらしい。
すぐ取りに伺ったが、日本に生まれて良かったと思った。

くじゅう山開きで交流登山

2017.6.4 くじゅう山開きハイク

6月4日(日)に福島県南相馬市の登山愛好家グループの方が久住山に登られるというのでガイド役を請けおった。同じような震災に見舞われた熊本と福島との交流が目的でもあった。
 ちょうどこの日は「くじゅう山開き」で牧ノ戸峠は何百台という車であふれていた。総勢50名ほどで峠を8時半に出発したのは少し遅い方で、おかげで混み合うこともなくミヤマキリシマを愛でながら歩くことができた。
【写真は福島の元気なお姉さん方と。 バックはもちろん久住本峰】
しかし頂上が近づくにつれて登山道は下通りの人ごみのようになってきた。あまりの人の多さに福島の方々も山開きの記念ペナントは諦めかけたころにちょうど上から係りの方が余りのペナントを手に持って下りてこられた。案内役としてはほっとしたところである。
天気にも恵まれ、山も花もきれいで福島の方々に九州の山を十分楽しんでいただけたと思う。一行は次の日に大きな被害を被った阿蘇西小学校の児童との交流を深められ、6月5日付けの熊日新聞でも大きく取り上げられた。
私も東北の早池峰山や岩手山、八甲田山はいつか登りにいくつもりである。

 熊本のスタッフはあそ望山岳会から5名、クレッテル・カメラードから2名、庵鹿川から1名、ボランティア2名(高校時代は山岳部だった)の10名である。

初めてのカニ岩

2016.8.23 八方ヶ岳近くの山々に登った。

IMG_2100

① 不動岩(388.4m)
前不動の直下にある不動明王の拝殿が新しく作られていた。
頭上から石が降ってきても防げるようにフェンスが設置されている。
冒険コースから後不動へ登った。何度来ても楽しめる岩稜である。
若いころはミカン畑の中のボルダーで遊んだのが懐かしい。

IMG_2098

② 日ノ岡山(312.8m)
昔話では米原長者がこの山で3000個の油たるに火をつけ一日で田植えを終わらせたという。
九州自然歩道に指定されて整備されたが今は一部荒れている。
三角点に眺望はない。
近くにイノシシの罠があった。
IMG_2111

③ カニ岩(792mぐらい)
数年前の偵察では北側の岩峰に登ったので、今回は南側の岩峰を目指した。
ピンクのテープに導かれながら沢沿いに高度を上げる。
右手に壁があるのはわかるが樹林で判然としない。
最後は梯子やロープがありけっこう登られているのがわかった。360度の絶景である。
岩頭にはリングボルトのビレイポイントが2か所あった。

IMG_2134

④八方ヶ岳(1052m)
暑い日(熊本38度)だったので沢沿いのコースの予定だったが、「北尾根コース」の小さな看板を見つけた。
最初は単調な登りだが、尾根に出ると北側の三国山方面から涼風が吹き渡る快適な山径である。
ところどころに素敵な展望所もある。
尾根には巨石も多いがどれも地面と20㎝ぐらいのすきまが空いている。
たぶん4月の熊本地震で大きく揺れたからだろう。
雨が少ないので上部の沢は涸れていた。
山頂で写真を撮り、FBのプロフィール写真に採用。

八方ヶ岳の清流に住む腹赤

5月31日(火)、八方ヶ岳に登った。
日差しが強くなりそうな一日だったので、迷わず矢谷コースをとった。
このコースは前半が沢沿いで大変涼しく、尾根道になっても北向きの樹林帯の中で夏場にお勧めである。
この日は珍しく清流の近くで腹赤(イモリ)を見つけた。
IMG_7470
山頂からは竜門ダム湖や菊池平野はもちろん、金峰山や雲仙岳も望める。
西側の山腹には「カニ岩」と呼ばれる岩場もある。
以前偵察に行くと、何本かのショートルートを確認できた。

また、東側の山腹には「穴川の岩場」と私が名づけた所がある。
私が高校生の時に山道を歩きながら撮った遠方の岩場の写真に「クラック」らしいものが写っていて、10年以上たってルート開拓に行った。
IMG

ルートはチムニーからハンドクラックで、20mぐらいで泥がつまり終了点となった。
途中、棒フレンズにテンションの嵐をかけまくったので「テンペスト」とルート名をつけた。
あの頃は技術はないけれど、体力とやる気はあったようだ。