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昭和生まれ 熊本県菊池市在住 暇な日は草刈、読書、ナンプレなど

ヤマザクラの頃

2021.3.20(土) カニのハサミ岩 16

朝から雨音がする。
昨夜「男の孤独死 長尾和宏」を読んだ。
その中に、「多動のススメ」があった。
雨だからと言って、家の中でうだうだしていては老け込むばかりだ。
というか、土日の二日とも山に行かないのは精神的に良くない。
雨でも「穴掘り」ぐらいなら出来るだろうと山へ行った。


カワズザクラとカニのハサミ岩。


枝垂れ桜とカニのハサミ岩。

なんと、岩場に来るとほとんど濡れていない。
残念ながらクライミング用具は持参していなかった。

長靴と刈り払い機用のサロペット。
この格好で奥の院チムニーからドロと岩をかき出し、階段を作った。
ブヨ(メチクリバエ)に襲われ苦労したが、奥の院に立ったまま入れるようになった。
また、「奥の院」ルートはチムニーの入り口からブリッジでスタートする設定にした。

このエントランス広場には大きなヤマザクラがある。

今日は澤田、川津、緒方の3名。
雨が降り出す前に下山した。


これは泗水町の「不二の湯」温泉。
入湯料120円は破格だ。


山道で採取したタラの芽の天ぷら。
来週はもう少し大きいものが食べられるかなあ。

山里に春

2021.3.14(日) カニのハサミ岩 15

ついにこの日を迎えた。

満開の枝垂れ桜の後ろにカニ岩がそそり立つ。
実際は写真の5倍は美しい。

駐車ポイントから山道を歩くと、キツツキのドラミングが絶えず聞こえる。1秒間に10回ぐらいか。これも春。

前回大掃除をした赤壁のプロジェクトBに水が流れていた。
「これはいかん!」
と、さっそく終了点まで行って大きな草付きをはがした。
言うは簡単だが合計3時間近くかかった。

午後3時ぐらいからプロジェクトBの試登。
ビレイは澤田さん、カメラマンは川津さん。

出だしは「ミニミニ花鳥風月」という感じ。


ハイステップからアウトサイドフラッギングまできれいにつながる。
さながら、カーブで「ヒール&トゥ」がきまった時のようだ。
(やったこともないんですけど・・)

菊鹿の山里に春が来た。

只今、桃色の桜が満開だ。

今日、一番活躍したのは折りたたみノコ。
開拓の最強アイテムだ。

今回は「カーブ刃」を付けてみた。
これで草付きのドロでも木の根でも切りまくる。
木のヤニが付くとたちまち切れなくなるので、一緒に「ヤニクリーン」を買ってみた。


オープンカーの必須アイテムはサングラス。

2021 春のガーデニング

2021.3.13(土) ガーデニング 7

今年初めての草取り。
2月から休日はいつも山に行くことができたので、庭にはかなり草がはびこっていた。
午前中は手で草取り、腰が痛くなった。
午後は刈り払い機での草刈り、これは楽。

数年前から増やしているアジサイ。
枯葉を取り除いたら新芽がのぞいた。


アマガエルの見事なカモフラージュ。


ヒヤシンスは毎年咲く。
赤や紫がいつのまにか桃色になっている。


君はいつからそこで寝ていたの?


大輪の肥後椿。
幹は細いが樹齢30年以上だ。


ケヤキにはカラスの巣。
小枝が落ちてきて困る。


近くの土手から取ってきた土筆(つくし)
お昼の食卓にのぼったが、「うまい!」とは思えない。

二日前(3月11日、東日本大震災追悼の日)の朝日。

飛行機雲が二筋、いつまでも残っていた。

車の運転で気を付けていること

2021.3.8(月) ロードスター 27

日頃から車の運転で気を付けていることがある。
まあ、人によっては「当たり前」のことかもしれないが。

① 暖機運転をする
車に「チョーク」などという装置があったことをしっている人も少なくなった昨今だが、車はエンジン等をある程度暖めないと走り出すべきではない。エンジンとは優しく付き合いたい。

② 車間距離をとる
車間を詰めて走る人がたまにいるが、まったく意味がわからない。車間を開けると安全だしブレーキを踏む回数も減る。デメリットは何もない。

③ エンジンを時々は高回転まで回す
省エネ運転で2000回転以下で走る人もいると聞くが、低回転ばかりだとエンジン内にカスが溜まり「走れない車」になるらしい。
人も時々は走らないと「走れない体」になるのと同じ。

④ ドアパンチを避ける駐車をする
2ドア車はドアが長く、隣の車との間隔を余計にとる必要があるし気を使う。
そこで私はドアパンチを避ける意味も含めて、職場の駐車場の右端に停めている。

今日は「ハクモクレン」の花びらが右端の私の車にだけ降りかかっていた。

⑤ ボンネットに毛布と熊手を乗せる

納車した夜、我が家の愛猫が幌に乗って毛を残した。毛よりもボンネットに爪痕を残されては大変だと、すぐ「猫対策の薬」を2種類も買ってきた。1種類では猫がすぐに慣れるからだ。
ところがこの薬剤はまったく効かなかった。
そこで毛布を掛けた。
すると猫はエンジン熱で温められたホカホカの毛布の上でゆっくり休むようになった。
これはいかんと思い、近くにあった熊手を3本乗せたら遂に猫は乗らなくなった。
毛布は「ホコリ防止」の効果も大きい。

⑥ 雨の日は軽トラックで通勤する
冬場は軽トラックに乗る機会が少ない。
車は時々走らせないと錆びたりバッテリーが上がったりする。
また水温計のマークが消えない程度の「ちょい乗り」が車にはかなり悪いと云われている。
そこで雨の日はロードスターを濡らさないことと合わせて軽トラックで通勤している。
「光の森」への軽トラ通勤はちょっと勇気が要る。

キコリと相良観音

2021.3.6(土) カニのハサミ岩 14

前日の雨と八方ヶ岳にかかる雲で山はしっとりとしていた。

【エントランス広場の藪椿】

澤田・川津組はいつものようにマルチ開拓に行っているので、赤壁エリアを広げようとキコリに精を出した。

【チムニー内の雑木を伐採】

少し早めに下山。
種類は不明だが、満開の桜を見つけて花見。

【深瀬の桜】

久しぶりに「菊鹿の相良観音」を訪れた。

ここは県北の名刹で、ご本尊は千手観音様。
安産祈願でも有名で、我が家はいつもお世話になっている。
たぶん、64年前に私の母もお参りに来ている。


名物の「くりまんじゅう」を買った。
饅頭の下にニッケの葉が貼り付けてあり、いい香りがする。
「泗水から久しぶりに来ました」とばあちゃんに言うと、ここで食べるために1個サービスして戴いた。
2015年、孫の安産祈願に訪れた後、植木の岩野山に「ニッケくりまんじゅう 5.10a」というルートを拓いた。

帰り道で「六地蔵」を見つけた。

六人の地蔵様は新しく、大切にされている。

赤壁エリアに進出

2021.2.28(日) カニのハサミ岩 13

今日は八方ヶ岳俱楽部にす~さんが参加。
澤田・川津ペアは第2ルンゼにマルチルートの開拓に行ったので、す∼さんと二人で赤壁エリアに行った。
途中で錆びたハーケンを見つけた。

至る所に先人の足跡がある。

赤壁の岩頭に立つと、背後に広がる「カニのハサミ岩」全体の大きさに目が眩みそうになる。
比較的新しい(30数年前)アルミハンガールートの終了点をチェーンで補強してラッペルした。ちょうど20m。

①赤壁:Tr.試登
下部のホールドは大きいが、中間部は細かい。
2ヶ所ほどハングがあり、登れない所が1ヶ所あった。

②赤壁:Tr.試登

休み休みながら上まで通すことができた。
20mは長い。

③フェイクスラブ(5.11a) R(リピート)
す~さんのスラブトレーニング。

④プロローグ(5.11a) R(リピート)

これを初登したのがまだ今月の2月6日だった。
この岩場にも慣れて、相当易しく感じた。

下界は風の強い一日だったらしいが、この岩場は別天地で心地よい春風が吹いていた。

チムニールート「奥の院 Ⅳ+」完成

2021.2.27(土) カニのハサミ岩 12

昨日は雨だったが夜中のうちから風が吹き、岩場はよく乾いていた。一日中曇り空ではあったが、エントランス広場は風が当たらず登るのには何も支障がない。
メンバーは八方ヶ岳倶楽部の澤田、川津、そして私の3人。

①チムニーに終了点を設置
②奥の院の参道に足場を設置

写真は奥の院から外を見たところ。
ずっと頭上までクラックは伸びている。

③チムニールートを初登

この辺りからチムニーに入る。

入ってしまえば落ちることはない。
が、上がることも難しい。
奥の院 Ⅳ+ B3 10m 緒方」初登できた。

この後、澤田さんが第2登、川津さんが第3登された。

「これはもう、笑いながら登るしかない!」という感想をいただいた。
ロワーダウン時、外に出過ぎると中に向かって振られる。

④広場の右側にあるチムニーをTr.で試登

⑤「春風に吹かれて 5.11b」 リピート
2回目、いい感じで登れた。

⑥「remember  5.11a 」リピート
2回目、ちょっと難しく感じた。
グレードを上げてもいいぐらい。

⑦「宇土櫓 5.11b」 リピート
2回目、ムーブが面白い。

 

チムニー掃除3日目

2021.2.23(祝) 八方ヶ岳:カニのハサミ岩 11

今日は疲れた。
要因①
2月20日~21日の山行の疲れが残っていた。
特に、右肩の三角筋が筋肉痛になっていた。
要因②
ハサミ岩の北面周辺の岩場探索、約1時間の山歩き。
行ってみて「ここは以前にも来たことがあったな」と思った。
要因③
チムニーの大掃除と困難を極めたボルト打ち。
チムニーというか巨大なクラックなのだが、幅が平均30cmぐらいしかない。
一度入ると落ちる気はしないが、上がることも難しい。

メンバーは澤田さん、角町さん、スーさん、そして私。

①チムニーの掃除(3日目)
前後の壁には有史以来のカビやホコリがこびりついている。
今回はホコリ対策として「花粉対策メガネ」を準備した。

メガネ、帽子、フード付き上着、ヘルメットでいざ出陣。

これで110円はお得過ぎる。(№14)
チムニールート開拓者は絶対買うべき一品。


チムニーの内部にて。
ぶら下げているのは三角スコップ、ヨセミテハンマー、100均ワイヤーブラシ。これに膝ガードがあれば完璧か。

②チムニーをTr.で試登
グレードは5.7ぐらいか。
太っている方、脚が長い方には厳しくなるかも。

③フェイクスラブ(5.11a) リピート
飛び入り参加のスーさんと登った。

④飯田丸(5.10b) リピート
なかなか楽しめるおススメのルート。

⑤チムニーにボルト打ち
終了点と内部に3本打。
とにかくドリルとビットを壁に対して垂直にできる所が少なく、ハンマーも満足に振れず困難を極めた。

私自身チムニーといえば、双石山の象の墓場にあるチムニー、大観峰Ⅰエリアの「カイトが舞うチムニー」以外、登った覚えがない。
今、5.7と初心者でも楽しめる10m以上のチムニーなんて九州にあるのだろうか。
なんとか明るいうちに下山できた。

4本目は「春風に吹かれて 5.11b」

2021.2.20(日) カニのハサミ岩 10

昨日(2月19日)は寒かった。
軽い頭痛がするぐらいだった。
そんな中でもエントランス広場のプロジェクト②を試登、登れる可能性が出てきたのでボルトを打ち、今日を迎えた。

①終了点にチェーンを追加
その後は階段作り、フィックスロープ張り、チムニーの大掃除を行った。

久しぶりに引っ張り出してきたショートスパッツが非常に有効だった。
それでもチムニー内は埃が舞い上がり目に入って困難を極めた。
まだしばらくはかかりそうだ。

②トライ1
昨日のTr.による余裕のない登りでは無理。

③トライ2
やっと理想的なムーブ(手順)が分かった。
チムニー掃除の後遺症か太もも内側がつり始めたので、山本さんから「68 芍薬甘草湯」を戴いて服用。

④トライ3【完登】
腕もつり始めたがそこはなんとかごまかして、核心部は手順通りに進めて嬉しい完登。

【写真提供 山本さん】
ルート名は「芍薬甘草湯」にしようとも思ったが、今日は一日中心地よい春風が吹き、木漏れ日の中で気持ちよくクライミングができたので、
春風に吹かれて 5.11b B4 10m 緒方」とした。
ビレイは3回とも佐賀の友田さん。

このルートは昔のアルミハンガールートのリメイクになる。


原さんのTr.トライ。
クラックの右側にある白い部分が核心部。

【開拓の軌跡】
1月4日
Tr.で試登、クラックの部分から全く登れない。
2月20日
Tr.で試登、可能性が見えてきた。
下部にあった左から入るラインは「remember 5.11a」とホールドを共有するので、右から入るラインに設定して終了点1本、ボルト4本設置。
2月21日
終了点にチェーンを追加。
3回目で完登。


春の夕日もきれい。
左側の山は「岩野山」、自宅近くから。

悠々たる哉天壌、遼々たる哉古今・・・・

2021.2.19(金) 徒然 53

図書館で借りた「文豪のぼやき 山口謠司」の中で、久しぶりに旧制一高の学生、藤村操の遺書と再会した。

「悠々たる哉天壌、遼々たる哉古今
五尺の小躯を以てこの大をはからむとす
ホレーショの哲学、ついに何らのオーソリティーに価するものぞ
万有の真理は唯一言にして尽くす、曰く「不可解」
我この恨みを抱いて煩悶、終に死を決するに至る
既に巌頭に立つに及んで、胸中何等の不安あるなし
初めて知る、大なる悲観は大なる楽観に一致するを」

華厳の滝の近くのミズナラの木肌に残されていた「巌頭之感」である。
40数年前、当時19歳の私は、何の意味も考えぬまま受験勉強を怠惰に続けていた。それが誰に勧められた訳でもなく、自分で選んだ道ではあったが、まったくお先真っ暗な状態で何も考えないようでいてかなりのプレッシャーを感じていたようだ。
午前10時ごろになると決まって胃の辺りがしくしくと痛んだ。
「胃酸過多」と自分で判断して胃薬を飲んでいた。

そんなある日、私は人前で舞台に立つことがあった。
その時「何か面白い登場の仕方をやってみたら」ということで、唯一諳んじることができた上記の「巌頭之感」を声高らかに吟じながら登場した。
私は子どもの頃からの「緊張しい」で、この登場の仕方は極度のストレスを伴ったらしい。
その舞台の内容はすっかり忘れたが、出番が終わってからのステージ袖で私は腹の激痛に見舞われ、しばらく倒れたまま身動きができなかった。

その後の記憶はないが、いつのまにか胃が痛むことはなくなっていた。
後年、時々は人前に出ることがあってもちょっとトイレが近くなるくらいで胃が痛くなることはなくなった。
「おい、これ以上考え込んだり緊張したりすると胃が痛くなるぞ!」という防御信号がどこからか出て、頭が深く考え込まなくなったようなのである。
世の中には恋・仕事・家族・生活で悩み傷つき、メンタルを病む人は多いようだが私にはあまりそんな気配がない。
仕事仲間からは「どんなことがあっても動じない人」と目されることもあるくらいだ。
しかし実は身体が極度の緊張を嫌って、あまり深く考えない頭の構造にしたらしいのだ。
小学生の頃、リコーダーのテストで指先が震えていたり、場違いな児童会の立候補演説で頭が真っ白になり体育館のステージの上でがたがた震えていた私が懐かしいこともある。

40歳の頃、胃検診で胃カメラをのんだら「十二指腸潰瘍のひどい痕跡」が見つかった。


【本文とは無関係な写真】