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昭和生まれ 熊本県菊池市在住 暇な日は草刈、読書、ナンプレなど

伯耆大山には登っていなかった?!

2021.4.26(月) 徒然 55

3月末に「国東半島一泊の旅」を行った。
4月になって「次のロドキャンは何処にしようかな」と考えた。
最初に思いついたのは、日本人なら一度は行くべきと言われる呉市の「大和ミュージアム」である。
そして、次の日にはあまり行ったことがない山陰地方か?
しかし、伯耆大山は若い時に一回登ったからなあ。

・・・・・・・・・あれ、大山は登ったよな。
確か、キャンプ場に彼女を残して・・・・・・。
いや、えっ、ありゃ、登ってなかったっけ?
そう言えば、写真がないよな・・・。
う~ん、なんという記憶の曖昧さ。
でも、確かにキャンプ場には行ったぞ。
前の晩は山道で濃霧に襲われ、車の燃料計がエンプティを示してえらく焦ったじゃないか。
鳥取砂丘では偶然にもバイクで来ていた義兄に遇ったぞ。
島根ワイナリーにも寄ったじゃないか。
あれ、大山はどうだったっけ?

色々な記憶が断片的に残っていて、それでいて何故かいつもは絶対撮って残す「写真」がない。
そうだ、今思い出したが、学生時代に使っていた「オリンパスOM10」が壊れて次の「CANONイオス」を買う前だったのだ。
改めて山の記録一覧表(私はこれまで登った山の記録はすべて書き残している)を開けてみると、大山に登った記録がない。
え~、大山には登っていなかったんだ。
山の仲間が「元谷小屋がどうの、別山尾根がなんたら・・」という話をしたり、テレビで大山登山の番組を観たりしたからだろう。
すっかり「大山には登った」と思い込んでいた。

では、「ロドキャン2日目は、伯耆大山に登ろう!」
と、思ったがこの頃の新型コロナ変異株の勢いは止まらない。
関西には緊急事態宣言が出され、鳥取県でも感染者が出ている。
ここで山陰地方に遠出をするのは如何にソロドライブがメインとは言え、相当ヒンシュクものだ。
やっぱり県内の八方ヶ岳ぐらいしかないかな・・・。


4月25日、八方ヶ岳で見かけた「キンモンガ」
6~8月によく見られるとネット図鑑には書いてあった。
幼虫は「リョウブ」の葉を食べるという。
リョウブは、ハサミ岩の「飯田丸  5.10b」の取り付きに生えていた木肌が美しい高木であることを偶然この日に知った。

 

見つかったカメラ

2021.4.25(日) カニのハサミ岩 24

K1さんは朝が早い。
7時に待ち合わせて、8時ぐらいから登り始めた。
西稜エリアの3ピッチと2ピッチのマルチルートは快適に登れた。
稜線の「お茶会テラス」に行くと快晴の4月の空の下、新緑の山々が生きいきとしていた。
カメラがないのが本当に惜しまれる。

午後は初めての方々にショートルートの案内をした。

【オープンプロジェクトにトライするY下さん】

みなさん、外岩の難しさを存分に楽しまれていた。
私は昨日掘り出した岩の試登もできた。
昨日の疲れ(右上腕三頭筋)もあったので多くは登らなかったが、有意義に過ごせた。
ゴールデンウィーク前には岩場のトポが公開されるだろう。
今日もいくつかの落石があったので、ヘルメットは必携である。

ところで、1週間前に失くしたコンパクトカメラが見つかった。

もう帰り支度が終わったころ、ゆきえさんたちが「カメラはロープバッグの中かも?」というので、開拓用として岩場にデポしているバッグをひっくり返したら、果たして中からポロンと出てきた。
うれしかった。

帰り着いたら昨日の夕立で汚れたままの車を洗った。

「くまモン」も気持ちよさそう。


洗い終わると、ブルーのボンネットの上で鯉幟が泳いでいた。
白い色の車体ではここまで色がはっきりと映らないのではないか。

ハサミ岩「ロドキャン 5.11b」開拓・初登

2021.4.24(土) カニのハサミ岩 23

4:00  起床
起きると何か不穏な感じがする。
変な音が外からするので窓を開けると、なんと雨。
「雨なんて、聞いてないよ!!」

それでも昼間は晴れの予報なのでいそいそと準備をする。
今日のルートは長いので実弾がたくさん要る。

Remington  12GAUGE  33gではなく、
今日はHILTI  HSAR  M10とPETZLのセットをチョイス。

登山口から砂防ダムに上がる。

エサが少ないのか、あまり大きくなっていない。


ホウチャクソウの葉には雨粒が残っている。

赤壁の岩頭から下がりながらボルトを埋める。
自分の実力、年齢を考慮して10本使った。
昼食後は新しい壁の掘り出しに没頭した。
こんなことに力を使い切ったら元も子もない。
と、分かっていても頑張ってしまう。

午後3時過ぎ。
マルチの開拓から澤田・川津組が下りて来られた。

①赤壁中央カンテ右 NG

4ピン目からの核心部のムーブを完全に忘れている。
最上部ではスタミナ切れ。
小雨が降り出し、心が折れそうにもなる。

②赤壁中央カンテ右 NG
やっとムーブというか、ホールドを思い出した。
涼しい風が吹き渡り、ツキが回ってきた。

③赤壁中央カンテ右 初登

ここまではかぶっていないと思うが、薄被りではある。


うれしいガッツポーズ。
ビレイヤーは澤田さん。カメラは川津さん。
「ロドキャン 5.11b B10 20m 緒方」とした。

 

寒の戻り (ハサミ岩 22)

2021.4.18(日) カニのハサミ岩 22

17日(土)
朝から雨。

ジャーマンアイリスもほどよく濡れている。
おかげでやらねばならない事務仕事ができた。
午後からは雨も止んで図書館へ。
そして草刈り。

18日(日)
午前4時に目が覚めた。
早朝からまた事務仕事ができた。
7時にはコンビニでK1さんと待ち合わせ。

赤壁中央カンテの右側上部に終了点を設置。
ラッペルすると約24mぐらいの垂壁だ。

【4月11日の写真。このカンテの右側になる】
核心部は下部。
登れるかな?

Tr.でやってみたら、苦労はしても意外に上まで到達できた。
2回目にはボルト位置まで決めた。
次回はボルトを打って、さっそくトライできるだろう。

午後3時、少し早目にK1さんが帰ったので、一人で新しい岩場の掘り出しにかかった。
大量の土や苔を落とすと予想外にのっぺりした壁が現れた。
こりゃあ登れそうもない。

午後4時過ぎ、やっとマルチの開拓から澤田・川津組が下りてきた。今日は風が強く、寒かったそうだ。

カメラが見当たらず、最後にスマホで記念写真を1枚撮った。

午後5時、下山。
疲れて道路に一人寝転んだ。

頭の上にケヤキの新緑が西日を浴びてきれいだった。

「ランボー」登後感

2021.4.11(日) カニのハサミ岩 21

4月10日(土)に「ランボー 5.11c B8 20m」を初登した。
すぐにタケシさんやミズキさんがリードでトライしてもらえたので開拓して良かったと思った。
【開拓の軌跡】
2月28日(日) 終了点設置、大掃除、Tr.で試登2回。
ビレイヤーはすーさん。
3月27日(土) Tr.で試登2回。ビレイヤーは宙さん。
3月31日(水) ボルト8本設置。単独。
4月3日(土)  リードトライ3回。
ビレイヤーは角町さん、宙さん。この後、大筋肉痛。
4月10日(土) マスターリードで初登。ビレイヤーはミズキさん。

4月11日(日)は大きな仕事をやり終えた感があって、モチベーションが高くはなかった。
①赤壁岩頭に登って、「ランボー」の終了点にメタルを1本追加。
②赤壁中央カンテにトップロープ設置。
③ラッペルしながら赤壁近くの大きな松の木を半分からカット。枝の撤去作業。(ここまでは一人)
(昼食) 疲れて仮眠
④中央カンテ左ルートの試登と掃除。(ビレイは澤田さん)

⑤下りながら右ルートの掃除。
⑥赤壁岩頭にまた登ってロープ等の回収。
⑦「プロローグ」の残置QDの回収。

書き出してみると結構働いた感がある。

中央カンテは見た目以上に被っているので、今後は試登もボルト打ちも厳しいものになるだろう。
疲れた体を休めたい気持ちもあるが、暑い夏場は岩場が南面なのでクライミングには適さないようなので、ゴールデンウイーク辺りで一つの区切りが来るまでは開拓を続けたい。
ビレイヤーは樹木の日陰なのが救いでもある。


【山の神集落のシャクナゲ】

 

 

ハサミ岩:ランボー(5.11c)開拓・初登

2021.4.10(土) カニのハサミ岩 20

朝から快晴。
ケヤキがあっという間に新緑の衣をまとった。

4月も中旬、例年通り鯉幟を揚げた。

カニのハサミ岩登山口に集った車。

アバルトやロードスターは、街はもちろん、山にも似合う。

①プロジェクトEの初登

先週終了点とボルト4本を設置していたが、疲労していて登れなかった。
今日はアップを兼ねて初登した。
「貫通カンテ 5.10b B4 8m 緒方一成」
名前の由来は、写真の赤丸部分の穴が向こう側まで貫通しているから。
②プロジェクトAの初登

この1週間、なかなかとれない上半身の筋肉痛に悩まされながら何度も何度も核心部のシュミレーションを行った。
合計4日目の今日、マスターリードで初登できた。
ランボー 5.11c B8 20m 緒方
「ジョン・ランボー」は警察に追われ、峡谷の絶壁にへばりついたところを見つかり、ヘリコプターからライフルで撃たれ自ら飛び降りる。このルートの核心部でランボーの心境が分かる。
※ミズキさんが第2登。

【左:ランボー(5.11c)で究極のムーブになったタケシさん。
右:タラの芽の頃(5.11a)を登るミズキさん】

③貫通カンテ(5.10b) R(リピート)
初登時は力を使い、5.10cぐらいかと思った。
しかし、みなさんが別のホールドを使って楽に登るのを見て、実際にやってみたら楽だったので5.10bに決定。
第1回目の試登時の登り方だったことを思い出した。

④春風に吹かれて(5.11b) NG

私は一日で開拓・初登2本という喜びに包まれ、後は疲れを知らないミズキさんのビレイヤーに徹した。

【remember (5.11a)に取り付くタケシさん。
ゆきえさんはここをフラッシュ!】

この2つのエリアは少し高度差があるので、上部から下ってきて最後にエントランス広場で登り、後かたずけをして下山すると疲労感が少ない。

最後の写真は「ランボー」にて。
核心部を抜けて少し余裕が見える。
快晴、気温20度、風は冷たく絶好のコンディションだった。

雨の日の独り言

2021.4.4(日) 徒然 54

この頃驚いた「長いもの 3選」

①ウンモンスズメガの交尾

庭のハナミズキで見つけた。
上が腹部の大きいメス、下がオス。
朝の8時ごろ見つけたが、一晩中交尾をしていたようだ。
夕方見たらまだ一緒にいた。
「長すぎだろう!!」

②朝のウンコ
【写真はない】
便器の中に「大きなウナギ」がいるように見える。
何回見ても感動する。

③話の長い女性
「女性の話は長い」というと、森喜朗元会長と同じになってしまう。話の長い女性もいるということだ。
年度替わりで引き継ぎの季節だが、引き継いでから話せば良いようなことを引き継ぎ者を決める会議で昨年度のことを事細かに話す人がいる。「決まる前に言っておかないと・・・」という考えは、何か前任者としての言い訳に聞こえるばかりだ。

【エビネラン】

筋トレについて

昨日のブログ題は「好きな言葉は筋肉痛」だった。
何かいつも私は筋肉痛になりそうなことばかりやっているように勘違いされたかもしれない。
反対に近年はなかなか筋肉痛にならないので、時々なると嬉しいぐらいのことだ。
若い時のように筋肉痛にならないのは、齢をとると筋繊維を損傷させるまで運動で追い込めないかららしい。
さすがに昨日はクライミングや作業の内容が豊富で「追い込み」ができたから三角筋や広背筋まで疲労した。

今日読んだ「ざんねんな筋トレ図鑑 小島央」によれば、こんな運動はケガのリスクが高まるだけで、筋肉のパワーアップにはならないようだ。
確かに、最後のボルト打ちでは足を滑らせて態勢を崩し小さな擦過傷を負った。かなり疲れていたに違いない。
この本の要点は、次の3つだ。
①筋トレの原則は高強度での運動習慣で、筋肉に「適応」を起こさせること。(超回復理論ではない)
②筋トレは週一回、各種目30秒程度でいい。
③筋トレは、老化に唯一抵抗できる。

【昨年植えたコデマリ】

老化防止(認知症対策)の為に月2400円のクライミングジムに入っていたが、歯のメンテが毎月3600円かかるようになってジムは止めた。
週に1~2回は外岩に行くので筋トレ(老化防止)は十分か。
重いリュックを背負っての山歩きは有酸素運動、クライミングは無酸素運動でちょうどいい。

好きな言葉は「筋肉痛」

昨日のクライミングはハードだった。
おかげさまで上半身の疲労感が大きい。
幸いなことに今日は雨で休養日となった。

2021.4.3(土) カニのハサミ岩 19

3月31日にボルトを設置した「赤壁プロジェクトA]の初登を目指した。
山友は角町さんと宙さん。澤田・川津組はいつものようにマルチ開拓へ。
①赤壁A NG
アップなしの1本目集中だったが、人生そんなに甘くない。
核心部で久しぶりに足が震え、5mのフォール。
それでもなんとか終了点に達してQDを8本下げることはできた。
トライ2にかける。

②赤壁A NG

下部3ピン目。ここから左へ向かう。


核心部。
ホールドが小さく指先に神経が集中して足元がおろそかになる。
ボルトが右側1m横に見えて精神的に辛い。

③カンテの掃除
④カンテの試登

なんとかうまく登れた。

⑤赤壁A NG
思ったように体が動かない。QDの回収。
楽しみは次回へと続く。

⑥「タラの芽の頃 5.11a」リピート
本日2つ目のめあてのために登った。
下りながら、2ピン目横に残っていた昔のボルトを撤去した。
澤田さんから借りたディスクグラインダーでボルトの頭を切った。これは初めてのいい経験になった。

⑦赤壁Cの試登

今日のところはここまででゆるしてやろう。

⑧赤壁Dの試登
終了点を整備すれば可能性はある。

⑨カンテの試登
ボルト位置決めをした。

⑩カンテに終了点、ボルト4本設置。

⑪カンテ リードトライ 敗退
前腕と中指がつってALL  OUT!

もうスミレの季節も終わりそう。

帰りの車の運転では両足がつった。

春の生き物探し

2021.3.31(水) カニのハサミ岩 18

今日は平日でソロだったので、赤壁のプロジェクトAにボルトを打ちに行った。
2月28日の最初の試登では登れず、2回目でなんとか上まで行けた。核心部のホールドがあまりにも小さいので「リードはしたくないなあ」と思い、ボルト打ちを躊躇していた。
しかし、3月27日の試登で「やっぱりやるしかない」という気持ちになった。
約20m、ボルトは8本で途中に横移動がある。
もうやるしかない。

季節は春。
生き物たちが自分から顔を見せにやってくる。

「ジムグリ」は逃げ足が早い。
大きな「アオダイショウ」もいたが撮れなかった。


「ツマグロオオヨコバイ」がもう飛んでいた。


これはいったい何者だろう。
「マイマイカブリ」や「ヒメツチハンミョウ」に似てもいるが、何かの幼虫にも見える。青黒く鈍く光る体色がちょっと怖い。


ご存じ「オタマジャクシ」
さて、親は「アカガエル」かな?


「ツクシショウジョウバカマ」
廃道わきに2株見つけた。


「マムシグサ」もこの色はかわいい。


「エイザンスミレ」か。


「マルバスミレ」か。


もう、スミレは名前がよく分からない。

他には「ヤマガラ」が飛んできて、私の足にとまった。

 

国東半島の旅

2021.3.29(月)~30(火) ロドキャン 2

これまで行ったことがなかった「国東半島」で石像巡りをした。

29日(月)
8:00 泗水を出発。
主に387号を走った。どこも桜と菜の花がきれい。
あらためて日本の春を満喫。

11:00 宇佐神宮近く
約120km走って平均燃費19.3km/ℓを記録!
県道548号を走りながら、左手に素晴らしい岩稜と橋が見えた。

「あれが目指す中山仙境か?」と思ったが、看板には「天念寺耶馬」とある。ナビはもっと先を示している。
しかし、ナビに従って進むとどうもおかしい。
スマホもカーナビもかなり遠回りの道を示すので、勝手に近道を選んだ。
ところがこれが結構な悪路で苦労した。

12:40 中山仙境登山入口
ここでやっと昼食。
13:10 登山開始
登山口からいろいろな石像が出迎えてくれる。
やせた尾根だが低山で裏山の雰囲気。
札所(石像)とクサリ場が次々に現れ、徐々に高度を上げていく。

これが「無明橋」

右のピークが頂上。

14:20 山頂
三角点と天照皇大神を祭る大きな碑がある。
高曇りで気温も高く、今年初めて汗をかいた。
下りは絶壁の間を縫って高度を急に下げていく。

谷間に下りるとヒンヤリとして、サツマイモナリが咲いていた。

15:05 下山口
15:15 道路を歩いて入山口
途中に六所神社、実相院、霊仙寺と3つ並んでいる。
約2時間で一回りできた。

さて、中山仙境は楽しい尾根歩きだったが、惜しむらくはその歩いた尾根筋を横から見ることができない。
やはり気になるのはすごい岩稜ともう一つの「無明橋」がある「天念寺耶馬」である。
時間的にもまだ行けると思い、天念寺を目指した。

天念寺耶馬は「鬼会の里」から登り始める。
岩屋や石像がいたる所にあり見どころ満載だが、あまり登山者はいないようで道は少し荒れている。(これが良い)

ここはクサリ場で上の穴に抜けて無明橋に向かう。
ここの石橋はアーチ式で立派なものであった。
「よくぞこんな所に作ったものだ」と古人の信仰の力に驚かされる。
約40分で一回りできた。
近くに「川中不動」があるので見に行った。

なるほど、川の岸壁に不動尊が彫ってある。

手前には「身濯(みそそぎ)神社」ある。

どこを見ても普通の神社とはまるで違う。
それが「土足でおあがりください」だからまた驚く。
神社の裏手にある石像もユニークだ。

この神社だけでも半日は見て回れそうだ。

17:30 夷谷温泉
入湯料400円。シャンプー、ソープ付きは嬉しい。
サウナの中でイギリスの方に「春霞」という言葉を教えてあげた。

18:30 中山仙境農村公園
トイレ、水道、屋根付きの小屋に一夜の宿を求めた。

焚火台はステンレス網と四脚で1800円。
木材は裏手の河原から現地調達。
炎に照らされる山刀は30年前に2万円で買った代物。
やっと活躍の時がきた。
夜遅く、満月が上ってきた。

30日(火)
朝から近所のおじさんと話した。
方言は強いが言葉自体は柔かい。
今日は「両子寺・両子山、熊野磨崖仏」を目指す。

左下の箱はカセットコンロ。
広げると一畳ある銀マットは助手席に鎮座する。
まだまだ積載には余裕がある。
6:20 出発
マツコネナビは遠回りの大きな道ばかりを指示するので観光地図を頼りに走ったら、簡易舗装の「えっ?」という峠道で心細かった。
7:15 両子寺
「さあ、両子山(720m、国東半島の最高峰)に登ろう」と思ったら、入山料300円、しかも8:30にならないと寺の門が開かないときた。
仕方がないので、時間つぶしに有名な仁王像を見に行った。

みなさんは足を強くしようと、仁王様の丈夫な足をさするらしいが、私は腕を強くしようと背伸びして太い腕をさすった。

8:20 登山開始
奥の院の近くから「山巡り」コースに入るが、いきなりクサリ場となる。ここでは奇岩が普通の岩である。

「針の耳」という岩の隙間を抜け、「百体観音」を過ぎると本格的な山道になる。
しかしあまり踏まれておらず、木に巻き込まれた昔からのトラロープを頼りに急斜面を登る。
9:14 両子山山頂
今日はガスってなにも見えない。
天気が良ければ周防灘がすぐそこだろう。
下りは簡易舗装の九十九折りの道を歩いた。
えらく急な道でキャタピラー車でないと上れないだろう。
9:50 お寺に帰着
約1時間半で一回りできた。

この寺は六郷満山の山岳修行根本道場で、子授け祈願でも有名らしい。

10:40 熊野摩崖仏
今度はナビが集落内の急な細い道を指示してまた難儀した。
観光客はもう一つ横の大きな道からくるらしい。
ここも入場料300円。
100円分ぐらいはある坂道と鬼が作ったという階段を登る。
年配の女性が階段できつそうだ。
若いうちに来ておいてよかった。

これは不動明王像で右に大日如来像がある。
二体の表情や彫り方が全く違うのが面白い。
駐車場に隣接する「胎蔵寺」にも寄ったが、ここは金ぴかの石像がたくさんあって、また独自性を追求していた。

昼食は宇佐市の平成令和スポーツの森公園で食べた。
小国のゆうステーションや菊池神社の参道にも寄るが帰り道は早かった。
16:00 自宅
全行程354km、平均燃費17km/ℓ、気温24度。

初めての「ロドキャン」は無事故で終わり大満足である。
特に焚火台(MESH BONFIRE)は良かった。
今回は国東半島の観光地巡りとなった。
事前情報を仕入れないと後で「見逃した」と思うこともあろうが、写真など見すぎると「ここは前に来たことがあるような・・・」と思ってしまう。
だから今回の旅で一番印象深かったのは予定外の行動となった「天念寺耶馬」とその近くの「身濯神社」である。
また、国東半島の山道に彼女と行っていたら(彼女はいませんけど)、「あれ、この道さっき通ったよね!」とか「この道、誰も通っていないよ・・・」とか言われてケンカになっていたかもしれない。