国東半島の旅

2021.3.29(月)~30(火) ロドキャン 2

これまで行ったことがなかった「国東半島」で石像巡りをした。

29日(月)
8:00 泗水を出発。
主に387号を走った。どこも桜と菜の花がきれい。
あらためて日本の春を満喫。

11:00 宇佐神宮近く
約120km走って平均燃費19.3km/ℓを記録!
県道548号を走りながら、左手に素晴らしい岩稜と橋が見えた。

「あれが目指す中山仙境か?」と思ったが、看板には「天念寺耶馬」とある。ナビはもっと先を示している。
しかし、ナビに従って進むとどうもおかしい。
スマホもカーナビもかなり遠回りの道を示すので、勝手に近道を選んだ。
ところがこれが結構な悪路で苦労した。

12:40 中山仙境登山入口
ここでやっと昼食。
13:10 登山開始
登山口からいろいろな石像が出迎えてくれる。
やせた尾根だが低山で裏山の雰囲気。
札所(石像)とクサリ場が次々に現れ、徐々に高度を上げていく。

これが「無明橋」

右のピークが頂上。

14:20 山頂
三角点と天照皇大神を祭る大きな碑がある。
高曇りで気温も高く、今年初めて汗をかいた。
下りは絶壁の間を縫って高度を急に下げていく。

谷間に下りるとヒンヤリとして、サツマイモナリが咲いていた。

15:05 下山口
15:15 道路を歩いて入山口
途中に六所神社、実相院、霊仙寺と3つ並んでいる。
約2時間で一回りできた。

さて、中山仙境は楽しい尾根歩きだったが、惜しむらくはその歩いた尾根筋を横から見ることができない。
やはり気になるのはすごい岩稜ともう一つの「無明橋」がある「天念寺耶馬」である。
時間的にもまだ行けると思い、天念寺を目指した。

天念寺耶馬は「鬼会の里」から登り始める。
岩屋や石像がいたる所にあり見どころ満載だが、あまり登山者はいないようで道は少し荒れている。(これが良い)

ここはクサリ場で上の穴に抜けて無明橋に向かう。
ここの石橋はアーチ式で立派なものであった。
「よくぞこんな所に作ったものだ」と古人の信仰の力に驚かされる。
約40分で一回りできた。
近くに「川中不動」があるので見に行った。

なるほど、川の岸壁に不動尊が彫ってある。

手前には「身濯(みそそぎ)神社」ある。

どこを見ても普通の神社とはまるで違う。
それが「土足でおあがりください」だからまた驚く。
神社の裏手にある石像もユニークだ。

この神社だけでも半日は見て回れそうだ。

17:30 夷谷温泉
入湯料400円。シャンプー、ソープ付きは嬉しい。
サウナの中でイギリスの方に「春霞」という言葉を教えてあげた。

18:30 中山仙境農村公園
トイレ、水道、屋根付きの小屋に一夜の宿を求めた。

焚火台はステンレス網と四脚で1800円。
木材は裏手の河原から現地調達。
炎に照らされる山刀は30年前に2万円で買った代物。
やっと活躍の時がきた。
夜遅く、満月が上ってきた。

30日(火)
朝から近所のおじさんと話した。
方言は強いが言葉自体は柔かい。
今日は「両子寺・両子山、熊野磨崖仏」を目指す。

左下の箱はカセットコンロ。
広げると一畳ある銀マットは助手席に鎮座する。
まだまだ積載には余裕がある。
6:20 出発
マツコネナビは遠回りの大きな道ばかりを指示するので観光地図を頼りに走ったら、簡易舗装の「えっ?」という峠道で心細かった。
7:15 両子寺
「さあ、両子山(720m、国東半島の最高峰)に登ろう」と思ったら、入山料300円、しかも8:30にならないと寺の門が開かないときた。
仕方がないので、時間つぶしに有名な仁王像を見に行った。

みなさんは足を強くしようと、仁王様の丈夫な足をさするらしいが、私は腕を強くしようと背伸びして太い腕をさすった。

8:20 登山開始
奥の院の近くから「山巡り」コースに入るが、いきなりクサリ場となる。ここでは奇岩が普通の岩である。

「針の耳」という岩の隙間を抜け、「百体観音」を過ぎると本格的な山道になる。
しかしあまり踏まれておらず、木に巻き込まれた昔からのトラロープを頼りに急斜面を登る。
9:14 両子山山頂
今日はガスってなにも見えない。
天気が良ければ周防灘がすぐそこだろう。
下りは簡易舗装の九十九折りの道を歩いた。
えらく急な道でキャタピラー車でないと上れないだろう。
9:50 お寺に帰着
約1時間半で一回りできた。

この寺は六郷満山の山岳修行根本道場で、子授け祈願でも有名らしい。

10:40 熊野摩崖仏
今度はナビが集落内の急な細い道を指示してまた難儀した。
観光客はもう一つ横の大きな道からくるらしい。
ここも入場料300円。
100円分ぐらいはある坂道と鬼が作ったという階段を登る。
年配の女性が階段できつそうだ。
若いうちに来ておいてよかった。

これは不動明王像で右に大日如来像がある。
二体の表情や彫り方が全く違うのが面白い。
駐車場に隣接する「胎蔵寺」にも寄ったが、ここは金ぴかの石像がたくさんあって、また独自性を追求していた。

昼食は宇佐市の平成令和スポーツの森公園で食べた。
小国のゆうステーションや菊池神社の参道にも寄るが帰り道は早かった。
16:00 自宅
全行程354km、平均燃費17km/ℓ、気温24度。

初めての「ロドキャン」は無事故で終わり大満足である。
特に焚火台(MESH BONFIRE)は良かった。
今回は国東半島の観光地巡りとなった。
事前情報を仕入れないと後で「見逃した」と思うこともあろうが、写真など見すぎると「ここは前に来たことがあるような・・・」と思ってしまう。
だから今回の旅で一番印象深かったのは予定外の行動となった「天念寺耶馬」とその近くの「身濯神社」である。
また、国東半島の山道に彼女と行っていたら(彼女はいませんけど)、「あれ、この道さっき通ったよね!」とか「この道、誰も通っていないよ・・・」とか言われてケンカになっていたかもしれない。