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大隅半島ドライブ

2024.12.15(日) ロードスター 95

12月14日、鹿児島黒稜会の「鬼岳ミーティング」に参加。
マルチを1本、ショートを4本登って十分満足した。
そこで、15日(日)は滅多に来ることがない大隅半島のドライブを楽しむことにした。

① ねじめ温泉:ネッピー館(温泉宿泊施設)

ロビーでは子どものコンサートなどが開かれていて、地域の交流の場らしい。大浴場は塩湯で擦り傷のある体には少し辛い。露天風呂はぬるめだった。 入浴料330円。

② 台場公園(南大隅町)

幕末の生麦事件の後、錦江湾を渡る異国船を打ち払うために設置された砲台跡。薩摩藩の力と意気込みが感じられる史跡だ。
実際の薩英戦争でこの砲台から打たれた記録はないそうである。

③ 道の駅「ねじめ」のコテージ

15日の朝、佐多岬に向かう私をミーティングの仲間が見送ってくれた。まだ日の出前なのに、皆さんはもう鬼岳に向かうという。
まあ、アプローチに1時間を要するとしても鹿児島県人の山にかける情熱には感服した。

④ 佐多岬のアコウ

アコウの垂らした気根のカーテンをくぐって岬へ向かう。

⑤ 佐多岬の灯台

駐車場から600m歩いた展望台から見た灯台。
明治の初期に作られた灯台で、灯台守の宿舎跡も残っている。
すごい岩登りを強いられただろう。
天気次第では、屋久島はすぐ近くに見える。

⑥ 佐多岬の乙事主(おことぬし)

「お若いの、森を去れ。次に会う時は殺さねばならぬ」

「ぶぎゃー!」

サルにも会ったが写真はない。

⑦ 桜島

かつては、名前の通り「島」だったが、1914年(大正3年)の大噴火で大隅半島と陸続きになったとか。
一周約55kmを反時計回りに走ってみた。

⑧ 黒神埋没鳥居

大正3年の大噴火で2mほど火山灰で埋もれた鳥居。
それ以来、ここは人の住めない荒地になっていると思っていたらすぐ隣は「黒神中学校」だった。

⑨ 桜島自然恐竜公園

公園から見た桜島の南岳。

なんとも荒々しい様相だ。
「実物大恐竜の滑り台」写真はない。

この後、国府ICから九州道に乗った。
30年ほど前に、「人吉」や「えびの」で高速道が延伸するたびに記念のマラソン大会が開かれた。
トンネルの名前を見ると「ここが折り返し地点だったな」と思い出がよみがえる。
トンネルの中をオープンで走ると音はかなりやかましい。
肥後トンネル(全長6km)など中は気温が6度ほど高くなる。
排気ガスは全く気にならない。
音が気になるような人は助手席に乗られない。

無事に自宅着。

佐多岬往復と桜島を一周して全行程635.7km。
熊本にもどると「燃料不足」の警告メッセージが出て、自宅に着くと残り走行可能距離が15kmを示していた。

鬼岳ミーティング   2024年12月14~15日

2024.12.14~15 鹿児島:鬼岳 1

鹿児島黒稜会主催の大隅半島:鬼岳ミーティングに参加させていただいた。
噂に高い「サブマリンカンテ」の絶景とはいかに?
久しぶりの泊付クライミングでわくわくが止まらない。
しかし金曜日は朝から胃がん検診でバリウムと下剤を飲まされ、午後は授業参観で多少の緊張、夕方から娘の誕生日で外食と忙しい。

土曜日は午前3時半起床、4時出発。
高速道利用の270km、集合に30分遅れて8時に根占に着いた。
砲台跡公園で黒稜会のオミさんが待っていてくださった。
車を上の駐車スペースに置いて取り付きまでは約40分の山歩き。
山は強い風が吹いて大きくざわめいている。
12月なので汗もかかないが、夏場は大変かも。

サブマリンカンテ取り付きにはミーティング参加者が2パーティーいたので、オミさんお勧めの右側にある「プリティレディ(5.10b)B13 1P(30m)」から取り付くことにした。
「2~3ピン目が核心です」という言葉を信じて気楽に取りついた。日向神の「プリティウーマン(5.11a)を日本一触った男」としては似たような名前にもものすごく魅かれた。

①プリティレディ(5.10b)~サブマリンカンテ(5.10a) 
 実質4ピッチで完登。

プリティレディ1ピッチ目 (サブマリン2ピッチ目からからの撮影)

登ってみて「う~ん」とうなった。
寒いのでゴアテックスのカッパを着用、担ぎなれないザック、10mを越える強風、そしてなんといっても1年ぶりの花崗岩スラブ。
この4重苦の中で唯一の救いはシューズがマルチ用ではない、いつものミウラだったこと。
どこもかしこも核心部だらけで、少しでも足が乗るへこみや指先のかかる所を探して右往左往、時間をたっぷり使って登り切ったときは本当にうれしかった。

2ピッチから上(サブマリン3ピッチ)は快適なクライミングが続き、背後には豪快な景色が展開される。
全ピッチリードをさせてもらいサブマリンのピークへ。

オミさんと記念写真。後方の山はもちろん開聞岳。

このピークから23mの懸垂下降で樹林帯に下りる。
50mシングルロープを使い、ロープのさばきが楽だった。

正午過ぎ、取り付きで昼食。
焼酎エリア(ショート)へ向かった。
目標は「無双フレーク」である。

② 無双フレーク(5.11b) MOS

核心部の薄いフレークに左手をかけたところ。
右手をマッチさせるところがバランシーか。

上部のホールドは大きくなるが慎重に慎重に。
「体が軽い!」とお褒めの言葉をいただいた。

③ てんがらもん(クラック) NOS

④ なみ(クラック)     MOS

⑤ No1クラック(5.10a)  MOS

このエリアの看板ルート。
小ハングを越えて、C5、C6のカムが要る。

奮闘中。
この後、左差しに変更、なんとか登り切った。

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下山後は「ネッピー館」で温泉に入った。やっぱり左ひざ外側と右足のくるぶしに擦過傷があった。
近くのAコープで買い出し。
道の駅「根占」のコテージに宿泊。宿泊費、食費で3000円とお安い。ここからは夜のミーティング。

今回、私は登っていないが主稜線と呼ばれる辺りには以下のようなすばらしい所がある。

満足度100%の一日であった。