2025.7.5(土) ロードスター103
熊本から人吉へ行く場合、普通は九州自動車道(高速)を使うが、皆さんは「八代~人吉」間が無料で通れることをご存知だろうか? どうも国道219号が不通なので、高速道が生活道として利用されているためらしい。しかし熊本から普通に走っていてはその無料の恩恵は受けられない。 このブログの読者だけにその技を教えたい。 それは、熊本から出発したら八代ICで一旦下りて、すぐUターンしたらまた八代ICから高速道に入って人吉に向かうのだ。 このひと手間で約1000円が浮く。 今日は人吉市内のおススメ観光スポットを紹介しよう。 ① 青井阿蘇神社(国宝)
赤い太鼓橋を渡ると茅葺きの山門や神楽殿が見える。 「青井阿蘇神社、初めてです!」という顔をしていたのだろう、元県庁マンだったというボランティアの方がすぐに寄ってきて、実に丁寧な説明を貸し切りでやっていただいた。 やはりこのような歴史的建造物はただ見て回るだけではなくしっかりとした説明を聞くべきだ。 特に5年前の水害では鳥居の半分まで濁流にのまれた写真等も見せていただいた。災害からの復興の歴史も学んだ。 一緒に本殿を一周して、境内すべてが国宝に指定されている(日本でたった3ヵ所)数々の謂れも教えてもらった。そして祀ってある神様が男か女かも屋根の様式で判断できるまでになった。 国東半島の富貴寺(国宝)は拝観料500円に納得したが、ここは駐車料、拝観料ともに無料とは到底納得できなかった。 ② 永国寺(ゆうれい寺) 夏になると「幽霊の掛け軸」が御開帳される寺として殊に有名だ。どんな古く薄気味悪いお寺かと思いきや、ヒノキの香りが漂う曹洞宗寺の立派な構えだった。 明治十年、西南の役では敗走する西郷隆盛軍が本陣をここに置いて33日間も戦ったために全焼、幽霊の掛け軸だけが焼け残ったという。 誰もいない静かな本堂から奥の間(庫裡)を抜け、裏庭の座敷(書院)にたたずむと目の前には大きな水蓮池が広がっていた。
可憐な水蓮の花に、数種類のトンボが舞っている。 いや、これは1時間でも2時間でも見飽きることがない。 この池に幽霊が出たらしいので、夕方にはお暇したい。 「幽霊掛け軸」の由来も興味深いものがある。
途中の広間(庫裡)にあった置物が笑いを誘う。 本堂には件の掛け軸(たぶんレプリカ)も展示してあったが、 夏休みになると境内で「お化け屋敷」が開催され、掛け軸の本物が展示されるのでぜひまた来てみたい。 このお寺の拝観がまた無料とは驚愕に値する。 帰るころに鹿児島からの観光バスが到着した。 ③ 人吉城跡(繊月城) 永国寺を出ると正面に人吉城跡が見える。 その昔、相良氏の居城であった。熊本城を見慣れた者には小さく思えるが、石垣の作りなど見ごたえがある。水害の影響か、はたまた入場無料で手入れが行き届いていないためか、本丸への曲がった階段は苔むして雑草も多い。
訪れる観光客もここは少なく、本丸跡にはネジバナがたくさん咲いていた。 「夏草や兵どもが夢のあと」そのままであった。 眼下の「球磨川下り・発船場」ではレガッタの練習会が行われていて、JKの元気の良い声が響いていた。 名物の「うなぎ」を食べようと思って連絡すると「予約なし」とのことで、お店に行ったら50人ぐらい並んでおり「はま寿司」に転進した。 今日の写真はスマホで撮影、カメラを持参していなかったのが残念であった。