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2025 秋旅のまとめ

2025.10.31(金) ぶらり旅(西日本)

10月23日~30日、7泊8日の秋旅が終わり無事に帰ってきた。
今回は「第61回全日本登山大会(兵庫:六甲山)」を中心にして山陰から四国へと回った。

なによりも1,721キロ(12の県)のロングドライブを無事に終われたのが良かった。紅葉は四国:石鎚山が最高でその他はこれからだった。
今回は兵庫:烏帽子岩でのクライミングも楽しめたので満足度が高い。

ちなみに今回の失敗や危機のベスト5を時系列で示すと次のようになる。
①車のトランク内が水浸し(クライミングギヤが濡れていた)
②強風でテントが飛ぶ (フレームが曲がった)
③雄鹿の飛び出し (衝突直前で回避!)
④一日中の下痢 (石鎚山登山の日、極寒による風邪か)
⑤フェリー乗船ネット予約の失敗

残念だったこと
①石見銀山観光 (事前に調べすぎて飽きてしまった) 
②姫路の素通り (次の楽しみになった)
③神戸・六甲山観光 (私が六甲山散策をしている間、神戸の街中観光や藤木九三のロックガーデンに行った方は多かった)
④堡塁岩は雨で中止 (しかし、もしここを登っていたら烏帽子岩「ジャスティス(5.11a)」のRPはなかったろう)
⑤道後:坊ちゃん食堂(83歳のお母ちゃんが入院されていた)

良かったこと
①好調なロードスター (車に関しては全く不安がない)
②北海道チームとの交流 (これなくして烏帽子岩はなかった)
③山のトイレ事情 (もう登山口等の温水便座はあたりまえ) 
④初めての訪問 (三瓶山・六甲山・室戸岬・臼杵石仏など)
⑤体調改善 (腰痛や季節性発疹が良くなった)

「ジャスティス」をRP!

2025.10.27(月) ぶらり旅 烏帽子岩2

全日本登山大会のクライミングは雨のために未消化だったので、有志4人でオプショナルツアー「烏帽子岩2日目」を計画した。
車はロードスター1台に人は4人、ロープも持っていないという厳しい状況を地元の西村さん、埼玉の加藤さんらの協力を得てなんとか再び烏帽子岩に来ることができた。

最初にアップで「タイムトンネル(5.10a)」をMOS。
写真はTR.で登る北海道のヨーコさん。なかなか厳しい。コーナーの竪穴はクラックではなくダイナマイト用のボーリング穴。日向神ダム下・隧道エリアと同じ採石場だ。

キーボウさんは「太陽がいっぱい(5.9)」を登っている。

さて、お目当ての「ジャスティス(5.11a)」にトライしよう。
このルートは日向神で言うと「花鳥風月(5.11a)」と同じ様な位置づけだ。他所から来た者の目標とされ、ちょっ辛めで登れなくとも「触れただけでも良かった・・・また来よう」なんて思わせる奴。

 1ピン目にはなんと環付きカラビナを使うのがローカルルール。2ピン目にかけようとして落ちた時に1ピン目のゲートが開くという怪奇現象が多発したからだという。(環付きQDは西村さんが貸してくださった)

2ピン目にかける前にテンション。ムーブのイメージは出来ていたが自分の思った以上に足が開かなかった。
この後、A0を使ってやっとこさ終了点まで行った。

2回目はTr.で練習したが2ピン目クリップが難しい。
月曜日だというのに周りには20名ほどのクライマーがいて、誰もアドバイスをくれないし、お手本を見せようとすることもない。関西では大声で笑ったり仲間以外と話をすることはあまり好まれないようで、ドローンを飛ばすときつく文句を言われるなどちょっと難しい面を感じた。

ここで辞めても誰からも文句は言われないけれど、どうも「肩が痛い」とか「岩が濡れている」とか「2ピン目クリップが怖い」とか何とも言い訳が見つからない。
「やるしかない!」と覚悟をした。

1ピン目の環付きをロックするにも余裕が感じられる。

ここで落ちたらどうなるか、などは考えずにヒールを使う。
本来は2ピン目クリップ後にこの態勢に入るべき。

2ピン目クリップをうまくこなしてナイスキャッチ!

3ピン目クリップでRPを確信。

ここはもう余裕のステミング。
しかし終了点までもうピンはないというルート。
うれしいRPを達成。ビレイヤーはキーボウさん。
カメラは北海道のユリさん。

「熊カンテ(5.10a)」をなんとかMOS。
しかし、カンテ沿いのラインが登れずフェースを5.10後半のムーブで登った。Tr.でも仲間が誰も登れないので回収にまた登った。そして何度か練習するなかでやっと使えるホールドを見つけ5.10aぐらいのムーブで登った。
このエリアのグレードが辛く感じるのは理想のムーブ、最良のホールドを使った場合のグレーディングだからだろう。

北海道と熊本のコラボチーム。楽しい思い出をありがとう。そして今回はたくさんの方々にお世話になった。
烏帽子岩は「JR道場駅」から近く、クライマーも平日なのに20名ほどいる大人気の岩場であった。

みんなと別れ、明石海峡大橋を渡った。こんなに長い橋をかける人間の力には驚きしかない。

淡路SAの大観覧車とオープンのロードスター。まだまだぶらり旅は続く。

鳴門大橋を渡るころには夕闇が迫ってきた。

19:00 徳島ラーメンとチャーハンの夕食。
22:30 高知県:室戸岬で野営。

登山大会2日目: 烏帽子岩

2025.10.26(日) ぶらり旅

朝から小雨。昨夜の雨もあってクラック主体の堡塁岩はあきらめ、宝塚の近くで南面の烏帽子岩をコースリーダーの西村さんに案内して頂いた。

これが有名な「ジャスティス(5.11a)」、被っている所は雨が当たらず白いが今日は登れない。
すぐ隣の「駒形岩」なども見学して様子を見るが、小雨が降ったりやんだりを繰り返す。

「六甲山:縦走弁当」なるものを食べた。コンパクトにまとまって美味い。調べたら880円だった。

兵庫まで来て、弁当だけ食べて何も登らず帰る訳にもいかない。
午後、少し乾いてきたので★★★のスラブルート「太陽がいっぱい(5.9)」に取り付いてみた。

ここで1ピン目。少し乾いて見える。

薄いカンテを使って左に体を振って登るのだろうが左壁は濡れている!

右にラインを取った。傾斜はゆるいがホールドは小さい。
この姿勢のまま3分間(写真のデータから)動けなかった。

なんとか活路を見出し上部へ。

タオルで水気を拭きながら登った。

なんとかMOS(マスターオンサイト)、みなさんをハラハラドキドキさせたと思う。

北海道の女性二人から「明日は晴れ。自分たちだけでも登りましょう!」という提案があった。
飛行機で来て、濡れた岩をトップロープで1本登っただけでは彼女たちも帰るに帰れないのだろう。

夜の閉会式ではバイオリンの演奏や灘のたる酒が振舞われた。
その後は「摩耶山掬星台夜景ツアー」に行った。
駐車場から掬星台(展望台)までは真っ暗の中をヘッデンを照らしてけっこう歩かねばならない。

先発のバスに乗った方々はガスってなにも見えなかったそうだ。3便目の私たちはなんとか神戸の夜景を見ることができた。昔は100万ドルと言われていたそうだが、今はインフレで1000万ドルの夜景だ。
ところでこの掬星台の団体客は私たちだけ。他はみんな真っ暗な中で手をつないだカップルだらけだ。兵庫県西宮出身あいみょんの歌詞に出てくる「定番のデートコースを歩いてみたい」とはここのことだな、と得心した。

秋旅: 大山元谷まで

2025.10.24(金) ぶらり旅

風が強くトイレと車に挟んでテントを立てていた。
この後、車のトランクの中で水は入っているのに蓋のないペットボトル(?)が転がっていた。調べたらあまり濡れていないので放置して山へ。

男三瓶山は1126m、けっこう高い。

西の原登山口から往復3時間。天気快晴なれど風強し。独立峰で景色も抜群だ。

ススキの原にある山頂避難小屋、トイレも新しい。

アキノキリンソウ
オヤマボクチ(雄山火口)
スッポンタケ
イヌシデ(犬四手) 駐車場にて

他にもたくさんの花や実があった。登山口の草原はクロカンコースになっている。
昼食を食べて伯耆大山をめざす。

15:00 大山駐車場着。
山頂付近はガスっているし、もともと登る気持ちはないので元谷の紅葉でも見に行く。

大山元谷から北壁を望む。避難小屋まで行ってみたが紅葉はなかった。上はガスガスだったそうだ。(写真は一番ガスが少ない時)

大山神社の狛犬、これは強そうだ。
大山寺にも参拝した。 こちらは登山道から外れているせいか人けが少ない。

梵鐘をつくといい音が谷間に響き渡る。

大砲の弾が転がっていたりして、誰か拾って持ち去りはしないかと心配する。

今夜の露営地をどこにするか迷って、もう少し先まで足を伸ばし、鍵掛峠駐車場に達した。標高908mである。
トイレが新しく車中泊適地である。
一晩中明るいトイレには珍しいガがいた。

ヒメヤママユ
カレハガの一種

ここは峠で、大山の強風が吹いた。
やっと立てたテントが吹き飛び、駐車場の柵にひっかかったところで必死に押さえた。危なく崖下に落ちるところだった。
気付くとテントのフレームが1本曲がっていた。


秋旅の前日

2025.10.22(水) ぶらり旅21 リフレス大牟田8

明日(23日)から秋の西日本を回る旅に出る。
主なる目的は日本山岳・スポーツクライミング協会主催の「第61回全日本登山大会:兵庫大会」への参加である。その大会前後に車で各地の紅葉を楽しもうというゆるい旅だ。

23日(島根県:三瓶山)、24日(鳥取県:大山)、25~26日(兵庫県:六甲山)、27日(高知県:室戸岬)、28日(UFOライン)、29日(愛媛県:石鎚山)、30日(道後温泉~帰宅)の予定。

当初23日は「石見銀山」で泊まる予定だったが、図書館で本を借りて事前勉強をしている内にもう「行ってしまった」気分になってしまいやめた。あまり事前に調べるのは性に合わないようだ。

今日は日向神サンセットエリアに易しいルートを拓く予定だった。(事前の掃除は19日に終了)
このルートが出来たら超初心者Sachikoさんのリード練習用、病み上がりSさんのリハビリ用、後期高齢者Hさんのアップ用、肩を痛めたTさんのノーハンドトレーニング用などに活用されることだろう。
ところが今日は一日中雨が降った。
しかたがないのでSachikoさんと「リフレス大牟田」の人工壁で登った。するとSachikoさんが5.7~5.8をRPしてしまったので、サンセットの易しいルート開拓はどうしようかと思案中である。

旅の様子はスマホからこのブログにアップする。

東北の旅に影響を与えた本

2025.8.26(火)ぶらり旅 19

今回の旅の一番のめあては「東北の山を登る」ことだった。そして、聖地巡礼的な自分の関心のある所へ行くのは旅の醍醐味の一つだが、その関心がどこから来るのかといえばそれはやはり本や映画、歌、YouTubeだろう。
今回の旅に影響を与えた本などをクイズ形式で紹介しよう。

第1問 「八甲田山」といえば

答えはご存知「八甲田山死の彷徨 (新田次郎)」である。
199名の死者を出した山岳遭難事件を題材にした小説で、映画にもなった。遭難資料館、幸畑陸軍墓地、後藤伍長の像を見に行く案も頭の隅にはあったが、豪雪で有名な酸ヶ湯温泉に行ってしまった。

第2問 「榛名山・赤城山・碓氷峠」

榛名山(秋名山)のコーナー番号標識(ギャラリーがたくさんいる駐車場)

答えは漫画・アニメ「頭文字D」である。
先日、車好きなIさんがこの有名なアニメを知らず、このブログをみて「頭文字D」に関心を持ちアニメを見るようになったと聞いた。そして「碓氷峠を走りに行く」とか、もうびっくり。

第3問 「月山・親不知・立石寺(りっしゃくじ)・一関」を歩いた人とは

もう、東北の旅といえば「奥の細道(松尾芭蕉)」だ。

この本の表紙絵が山形:立石寺。
「閑さや岩にしみ入る蝉の声」を知らない人はいないが、この句が詠まれたところが立石寺であることを知っている九州人は少ないだろう。
月山は奥の細道紀行で芭蕉が登った一番高い山になる。

第4問 「恐山」に行った漫画家とは  ※難問

恐山:三途の河原 「東日本大震災の慰霊碑」

このブログの愛読者なら漫画家「つげ義春」の名前にご記憶があろう。

つげ義春は「ねじ式」等の漫画以外にも旅をテーマにした随筆も書いている。この本の中で、つげは恐山を訪れ宿坊に泊っている。
今回、ブログには載せていないが「八幡平・蒸ノ湯(ふけのゆ)」にも私は立ち寄った。もちろん昔つげが泊った宿である。山の中の1軒宿で本の中でも「地の果て、旅路の果て」、「オンドル式という粗末な馬小屋みたいな浴舎があって」と紹介されていた。
しかし実際は秘湯ブームのためか「1泊2万円」と言われてあっさりと諦めた。近くの「野湯(100円)」も時間制限があって入れなかったのは残念。

第5問 兵庫と鳥取の県境「氷ノ山」に登った単独行者

これもブログの愛読者ならば判るはず。
「孤高の人(新田次郎)」である。誰もが一度は憧れる加藤文太郎の足跡を辿れたのは灌漑深い。

第6問 「尾瀬」を歌った唱歌といえば

童謡「夏の思い出」である。
作詞:江間章子  作曲:中田喜直

夏が来れば思い出す はるかな尾瀬 遠い空
霧の中にうかびくる やさしい影 野の小路
水芭蕉の花が咲いている
夢見て咲いている水のほとり
石楠花色にたそがれる はるかな尾瀬 遠い空

夏が来れば思い出す はるかな尾瀬 野の旅よ
花の中にそよそよと ゆれゆれる浮き島よ
水芭蕉の花が匂っている水のほとり
まなこつぶれば なつかしい
はるかな尾瀬 遠い空

先日、ちょっと気になるニュースが流れていた。
尾瀬の観光客が昔の4分の1に減っているそうだ。
どうも富士山と違って、尾瀬は外国人に人気がないようだ。
ならば水芭蕉の咲く季節に行けるかも。

旅の失敗談&東北の花

2025.8.21(木) ぶらり旅18 生物 28

14泊のぶらり旅を無事に帰ってきたので「失敗」というほどのことはないが、今後への教訓として残しておこう。
出会った花も厳選して10種載せよう。


チングルマとイワカガミ  月山

① 初日の歯みがき
萩のキャンプ場で寝る前に歯を磨いた。翌朝、どうも口の中がすっきりしない。朝食を食べ終わり歯を磨こうとしたら、昨夜のチューブは歯磨き粉ではなく「日焼け止め」だったことに気付いた。2つのチューブは形も大きさも似ていたからなあ。
味なんか気にならない漢(おとこ)です。

イワギキョウ 鳥海山

② 温泉で勝手にスマホを充電
温泉に入浴中、誰も使わないコンセントでスマホを勝手に充電していたら忘れ物と思われて事務室で保管された。「充電ぐらい遠慮なく言ってください!」と諭された。平謝り。

イワベンケイ 鳥海山

③ 夜、工事用道路に入って露営
夜になり標高の高い野営地を求めて、グーグル先生の指示で「〇〇滝」をめざして進んだら行き止まりの工事用道路だった。ごろ寝をして、車が汚れた以外特に問題はなかったがトイレぐらいはあるもう少し有名な観光スポットを選ぶべきだった。
ちなみに、「道の駅」は標高が低くて暑く、大型トラックが一晩中エンジンをかけているので野営地としてはあまり利用しない。

キンコウカ 八甲田山

④ ザックを置きっぱなしで温泉へ
平日の田舎の公営キャンプ場は誰もいない。ここを本日の野営地として、近くの温泉に行って帰ってきたらなんと駐車場に自分のザックが置きっぱなしになっていた。不注意だなあ。

タカネナデシコ 早池峰山

⑤ 朝からフルーツ缶が食べられない
ハードな一日のために朝食にフルーツ缶を用意したが、プルタップを引いたらちぎれてしまった。いまどき缶切りなんか持っていないので、フルーツ缶が食べられずにこの日の行動は精神的にきつかった。下山してハンマーを使いワイルドに開けたがこれも良し。よく考えればスイスアーミーナイフを持っていた。このナイフのことを忘れていたのが失敗。

ハヤチネウスユキソウ 早池峰山

⑥ 車のナビを信じて遠回り
車載ナビはもう8年ほど前のものだから当然新しい道は載っていない。スマホのバッテリー節約で車のナビを頼りに走ったが、明らかに遠回りだったと2回ほど感じた。スマホのマップを十分に使えなかったのが失敗。手持ちの地図は「小学校の地図帳」だからなあ。

オオバナノエンレイソウ 尾瀬沼

⑦ スマホ充電の不備でビジネスホテルへ
ロードスターのUSBスロット×2は充電用ではないことを知っていた。これまでの2~3泊の旅ではモバイルバッテリーで十分だったが、今回は足りない。そこはもともと雨が降ったら宿泊施設に泊って充電する計画だった。しかしずっと好天でテント泊が続きバッテリーが切れかかったときにビジネスホテルを1回だけ利用した。(洗濯もしたかった)
「車載充電器」というシガーソケットを使ってスマホに充電できる道具を持っておくべきだったが、私のロードスターのシガーソケットはETCの電源用にセット( ロードスターのETCソケットは本来助手席後方にあるが、前の車で使っていたETCを流用してしている) していたので使えないと思い込んでいたのが失敗。高速道路を使わないことが多かったので充電器を付け替えれば何の問題なく済んだのだ 。先日エレコムの車載充電器(2500円)を買った。

ミズバショウの夏の姿 尾瀬沼

⑧ コインランドリーで200円の損失
ビジネスホテル近くのコインランドリーで初めての衣服の洗濯・乾燥はうまくできた。ついでに「シューズの洗濯機」もあったのでやろうと思ったが、説明書が見当たらない。とにかくお金を入れれば自動でやってくれるだろうと思い、200円入れたら「シューズ乾燥機」だけが動き出した。コイン投入口を間違っていた。

コマクサ 蔵王山

⑨ 高温でナビの不具合
尾瀬の御池駐車場でバスの時間に追われて車のサンシェードを忘れた。戻ってきたら車内は超高温でナビの画面が出なかった。エアコンが効き始めると直った。八甲田山を一緒に登った方はモバイルバッテリーを車内に置くのも怖いと言ってザックに入れていた。
スマホも高温や直射日光に弱い。あまり明るい場所だと画面が黒くなって非常に見にくい。鳥海山で一緒になった方に対処法は教えてもらった。また、サングラスをかけると車のナビは見えるがスマホ画面は見にくいことを認識した。

ホタルブクロ 野麦峠

⑩ スマホを落とした
車のキーを落としたと思い込んだ8日目の八甲田山、スマホを落とした10日目の蔵王山が最大の危機だった。この2件とも「いつもと違う場所に入れた」ことが失敗だった。これからはスマホをトイレに落とした人を「アホな人」と呼ぶことができなくなった。

旅のまとめで失敗を数えたら15個あった。まあ1日1個と思えば少ないか。
「ぶらり旅」と称して先に宿泊地や登山口をほとんど決めずに動いたので、時間に追われずマイペースで行けた。「予定」が決まっていたら「失敗」と呼ばれるものはたくさん出てきただろう。
松尾芭蕉も山形の立石寺には旅の途中で「いい寺があるそうだ」と聞いて足を伸ばしたそうで、元々の予定にはなかったようだ。

どんな有名な観光地も車やロープウェイで誰でも見ることができる景色は物足りなさを感じる。やっぱり汗を流して峠を越えた先にある景色が見たい。

またどこかへ旅に出たい。

九日目、早池峰山とイーハトーブ

2025.7.29(火)  ぶらり旅

八幡平から早池峰山登山口「小田越」までは3時間を要した。
ナビが盛岡等の街を外して山中の無料高速を指示したのでどこをどう通ったのか分からない。
さらに小田越には駐車場がないので、2kmほど下ったところの「河原坊」に車を停めて歩かねばならない。小田越には監視人もおられて、みんな厳格にルールを守っている。

午前8時近く、もう暑くなっていたが元気に歩き始めた。
高山植物で有名な早池峰山の登山道は意外にも岩ゴロが多かった。ここに咲く花はいままでの湿地性ではなく乾燥性だった。

この山固有種の「ハヤチネウスユキソウ」
他にもイブキジャコウソウ、ウメバチソウ、タカネナデシコなどが咲き乱れ、SDカードが一杯になりそうだ。
花の写真は後日アップする。

このはしご場を越えると頂上は近い。

山頂は広く、三角点の字が独特。

山頂避難小屋は新しく立派だが、トイレは「携帯トイレを使うための個室」なので注意が要る。携帯トイレはここで買うと500円で、もちろん持って下りる。
早池峰山はお花畑につつまれたなだらかな山と思っていたら、けっこうな岩ゴロ歩きだった。連日の登山の疲れか5時間歩いてヘロヘロになって下山した。最後の下りとはいえロードもきつかった。木陰にシートを敷いて仮眠した。

元気になって、立派な早池峰神社に参拝。本堂に4本も鈴が下がっているのは初めて見た。
この後は花巻へ。本当は宮沢賢治もよく登ったという岩手山に行きたかったが、噴火警戒レベル2で登山は禁止中。
それで宮沢賢治記念館を訪れた。

猫がお出迎え。

これは私も好きな「ヨタカの星」のモニュメント。

山猫軒での食事は怖いのでお土産だけ買った。旅道具満載のロードスターでは大きなお土産は買えない。

平泉に向かう途中、車の外気温計が41度を示した。賢治のように「夏の暑さにもまけぬ丈夫な体を持ち」たい。
ここまでで2.664km走った。

この日は洗濯とモバイルバッテリー等の充電のために一関のビジネスホテルに泊まった。

2日目、鳥取砂丘

2025.7.22(水) ぶらり旅 

ひたすら日本海側を北上する。
北上と言っても実際は東なので、右側からの直射日光がひどい。右腕前腕が日焼けしてきた。

40年ぶりの鳥取砂丘。
県知事の「鳥取はスタバはないが砂場はある」は受けたな。
事前にビジターセンターで砂丘のでき方を学んだ。

右上の影は指。直射日光が強すぎてスマホを持つ人も画面の確認ができない。

今日は380km走った。「下道で行く」と公言していたが「有料道路は使わない」に変えた。山陰道は無料高速が多いからだ。
眠気との闘いで、気付けば3速でずっと走っていたりした。
昼はガストでタンパク質とビタミンを補給。

鳥取の岩美町いこいの里キャンプ場に到着。
テントを立てる前に近くの温泉に行って帰ってくると、赤いザックを置きっぱなしにしていた。(まだ不注意が多い)
今夜のメニューはラーメンライスとサバ缶。
缶チューハイを飲み、いい気分でご飯を炊きながらスマホでブログをアップしていたら、ご飯が見事に焦げた。
「ラーメン丼」にしたら意外にうまかった。

旅の1日目、無事に萩到着

2025.7.21(月) ぶらり旅 2

ゆっくりと準備をして、午前9時に出発。
菊池~日田~小石原~猛暑日の平尾台へ。
この近くで生まれたU君が「平尾台は良いぞ!」と学生時代に言っていたのでコースに入れてみた。雄大な景色に驚いた。

あれ、ここは2016年3月に登った「千仏ロック」の近くじゃないか! 
あの日は5.11を一気に3本も登れて人生最良の一日だった。
暑い中で食べる熱いカップラーメンはうまい。

まあ山口と言えば角島大橋。
ここは2022年8月、伯耆大山に登った帰りに寄ったので軽く往復しただけにとどめた。
3年前は冬用テントで海岸近くに野営したので地獄をみた。
その経験が今回大いに活きている。

萩阿武川温泉キャンプ場は1人310円、温泉が500円。
安すぎでしょう! 
館内で勝手にスマホを充電していたら「忘れ物」と思われて事務所に持っていかれていて、平謝り。
テントはたった2張り、静かで満天の星、初めてのメスティンご飯も大満足。

翌日撮った写真だとこんな感じ。
車横付けでほぼオートキャンプ場だ。