「日向神」タグアーカイブ

project5にトライ1日目

2025.5.11(日) 日向神279 ダム下38 生物21

二日前、金曜日の雨は山でも相当降ったようで、ダム下「蘭夢庵」の小川も勢いよく流れていた。小径も土砂が流され、照葉樹林の枯葉が層をなして重なっていた。
岩場のしみ出しはいたるところに見られたが、流石はダム下、2Fや3Fの一部では十分登れた。クライマーは合計8名。

① Project5にトライ(2回) NG

岩肌は湿っぽく、上部ではバンダナで水気を拭き取りながら登った。しかも朝イチで体は硬い。
こんな感じで完登できるほどやさしくはない。

3Fの自分の課題で「シャワークライム」をするK1さん。
ここで私は池田さんから高級チョークを分けてもらった。
こんな日はチョークを余分に持っておかねばならない。

日当たりの良い3Fに咲くツツジ。ヤマツツジか?

面白い形の葉もあった。ヒルガオ科のつる性植物だろう。

② Project5にトライ(3回) NG

上部のハング越えで最善のムーブが見つかった。
当初はこの辺りが核心部と思われたが、今日は2~3ピン目と中間部のトラバースで苦労した。

ゆきえさんも下部やトラバースで苦労した。

そうこうしている内にタケシさんが「下手なヒールも数うちゃかかる(5.11b)」をRP(第2登)された。
はにかんだ顔がいい。

【今日の生物】
① ジュウジナガカメムシの幼虫

3Fへの木はしごにいつもいる。

② ヒロオビトンボエダシャクの幼虫

隧道エリアの白い壁を直登中!

③ アオダイショウの抜け殻

ほぼ完全な姿で岩場の帰り道に見つかった。往路では見なかったので、私たちが帰るまでの間に脱皮したのだろう。
「行くときは岩しか見ていないので気付かなかったのだろう」という意見もあったが、私がこれを見逃す訳がない!

GW~いつもの山へ

2025.5.5(こどもの日) 日向神278 ダム下37

6日が雨予報で、カニ岩でのマルチが中止になった。
そこでいつもの日向神:ダム下の隧道エリアへ行った。

① Project5の試登(Tr.)
タケシさん、K1さんのアドバイスを受けてボルト位置を修正。

② Project5に終了点設置、ボルト5本打

右下に「隧道」が見える。
お気楽に作業をしていたら1本打ち忘れるという痛恨のミス!

大苦労の図。
今度からはシャントを常にぶら下げておこう。
初登は次回までおあずけ。

今日はアキモトさんの接待登山の日なので、みんなで南面エリアに移動。

③ 真珠の首飾り(5.10d?) リピート

登っているのはK1さん

④ ゲルニカ(5.11c) リピート

登っているのはウラサキさん

この頃体のどこそこに痛みが出ているが、私にとってのテストピースを今日も登れて一安心。
2~3年前、ここに持って来ていた鍬(くわ)がオブジェ(ゴミ)になっていたので回収した。


南面エリアの上空で小枝を運ぶ大型の鳥。
尾の形からしてトビか。

久しぶりに「つる橋」を渡って帰る。

ダム湖の上を舞い、魚をねらうのはミサゴか?

峠越えの山間道でホウチャクソウを撮っていたら面白い植物を見つけた。

シクラメンの葉のように見えるが「タイリンアオイ」である。
少し持って帰ろうと件の鍬を使った。

一撃で折れた。

根の上に付いているものが花。ちょっとキモい。

五月五日、夕食のしめは「ちまき」

今年のGWは4月26日に長崎:野岳に行ったぐらいで大きなイベントはなかった。
それでも親戚の葬儀や畑仕事を挟みながら楽しく山に行けた。

隧道エリアのトポ公開

2025.4.30(水) 日向神277 ダム下36

今日の日の出前

29日(昭和の日)は野岳の予定だったが左ひじを痛めて休養日にした。
それで今日は「きこりぐらいはできるだろう」とソロで開拓へ。
着いてみると欲が出て、project5を初めて試登した。

① Project5をTr.ソロで試登

上部はかぶり気味で休めないので12の匂いがする。

今日のボッチ飯。
ムーミン・ビスケットは香典返しの品物。
飲み物はポカリではなく、スカイウォーターに食塩を配合したもの。羊かんは大きいサイズ、これで体重が減らなかった。

② Project6の掘り出し


110度ほどの前傾壁に走るシンクラック。
クラック内部のつるが枯れるまでしばらくかかりそう。登り切るには5年ぐらいかかりそう。

「隧道エリア」へのアプローチ

さくらエリア入口の分岐を右に行き、左側にある階段を上ると目の前に隧道エリアが現れる。
午前中は日陰で、午後も3時を過ぎると樹木の木陰になる。大きな隧道からは涼しい風が吹き抜け、意外に夏向きのエリアかも。

各ルートにネームプレートが付けてある。

アンダーリンク(5.11c)初登!

2025.4.27(日) 日向神276 ダム下35

早めに来て、隧道エリアに向かうと大きなヘビがいた。

4月9日のブログ「日向神生き物図鑑」でも紹介した「ジムグリ」である。漢字で書くと「地潜」で、いつもは地面に潜っているため見かけることは珍しいと云われる。こんな大きな成体に出会えるのはラッキーだ。
今日のダム下は他県の方も含め10名と賑わった。
南向きの3階などはとても暑くなるので、朝の涼しいうちにProject4(4月16日にボルトを打った)にトライしたい。

① 春リンドウ(5.11b) リピート →5.10bへ

今日登ってみて(5.11b)はないな、と思った。
そして最上部で左のカンテを制限していたが、このエリアのアップ課題にしたいので制限をなくして(5.10b)とした。
また、スタートからコーナーを直上して最上部でもカンテを使わないならば(直登5.11a)の参考グレードを付けた。

② Project4(トライ4) NG

まだ体が硬く、1テンション。

③ project4(トライ5) RP(初登)

「アンダーリンク(5.11c) B5 10m 緒方一成」

アンダーホールドが多く、慣れないと力を使う。
ビレイヤーはゆきえさん。

④ project6の掃除2回目
チムニールートになりそうで、coming soon。

3階で昼食。

井ノ口さんから佐渡金山のお土産(金箔付き)を戴いた。
タケシさんからは大輪ヒマワリの種を戴いた。
アンダーリンクを初登したときに振りかけてもらいたかったな。

午後はみんなで隧道エリアに移動。

さっそく井ノ口さんが「アンダーリンク」にトライ。

Kcoさんのトップロープ・トライ。

ゆきえさんの「下手なヒールも数うちゃかかる」トライ。
長い足がうまく使えていないように見える(笑)

⑤ 下手なヒールも数うちゃかかる(5.11b) リピート

みんなからの「お手本を見せろ!」というプレッシャーに見事応えることができてほっと一息、お通夜参列のために早めの下山となった。

ミツバツツジの頃

2025.4.16(水) 日向神 274  ダム下 33

4月15日(火)
まだ寒い一日。前日の阿蘇ではアラレが降ったそうな。

東方の阿蘇を望むと、高岳や鷲ヶ峰には積雪が見えた。

我が家では恒例の「鯉幟」を揚げた。
吹き流しは去年ケヤキに巻き付いて破れなくなった。

4月16日(水)
日向神:ダム下へ行った。同行は原口さん、ゆきえさん。

① Project4をTr.で登り、ボルト位置を決めた

試登は2回目、まだまだ手探り状態だがなんとかなりそう。
この後、終了点(2本)とボルトを5本打った。
  ※3階で昼食
② ミラージュ(5.11a) R(リピート)

本来はカンテの左から登るが、「カンテ直上ライン」を試したらいい感じ。グレードは同じぐらい。

3階では「ミツバツツジ」が見頃を迎えていた。

③ Project4にトライ(1) NG

このルートはアンダーホールドが多い。
スタートから「変な」アンダーで上腕二頭筋を酷使した。
結果、右腕が持てなくなってテンション。

この後、ゆきえさんがTr.でトライ。
変なアンダーを使わない、省エネムーブを発見された。

④ Project4にトライ(2) NG

核心部で手順足順を間違えてテンション。

⑤ Project4にトライ(3) NG

往生際が悪いとはこのことか。
もうぜんぜん体が上がらない。

後は「ダム下隧道」
オールサンデークラブ員、募集中。

日向神:春の生き物図鑑

2025.4.9(水) 日向神273 ダム下32 生物17

熊本県では今日が入学式だった。ソメイヨシノはまだ残っているが、ダム下の山桜はもう若葉になっている。
今日は気温も一気に25度近くになり、山の生き物(動植物)をたくさん見ることができた。

〇 植物遍

① シャガ(射干、胡蝶花)
アヤメ科の多年草、1階の「蘭夢庵」近くに多い。

② サツマイナモリ(薩摩稲盛)
今まで「サツマイモナリ」と思っていた。

③ キケマン(黄華鬘)
ケシ科で毒があるそうな。

④ エンゴサク(延胡索)
キケマン属だが、こちらは生薬になるらしい。胃腸薬に配合されている。

⑤ スミレ
スミレは分類が難しい。これ、スミレであることは間違いない。

⑥ ゼンマイ(薇)
ゼンマイ科の多年生シダ植物。わらびはよく食べるが、ゼンマイはあまり・・・。

⑦ タラの芽
おいしそうだが1本しかないのでは取ることもできない。

⑧ マムシグサ
サトイモ科の多年草。有毒植物として有名。
また、雌株の仏炎苞に入ったキノコバエなどは出ることができずに中で死体が積み重なるそうな。

他にもリンドウ、菜の花などたくさんあった。

〇 動物遍

① ニホンカナヘビ
名まえはヘビだが、もちろんトカゲの一種。尾が切れている。
捕まりそうになると尾を自切して、切れた尾が動いている間に逃げる。

② ニホントカゲ
側頭部が赤いのはオスの婚姻色らしい。

③ マルカメムシ
あまり匂いはなさそう。

④ カジイチゴの花に来たコマルハナバチ
ミツバチ科。

⑤ スジグロシロチョウ
駐車場横の湿った溝の中にいた番(つがい)。

⑥ ジムグリ
道路の真ん中にじっとしていたので車に轢かれたのかと思って近寄ると意外に元気だった。
これは成体だが、幼体は赤と黒の模様が強く出て日本一きれいなヘビと言われる。(本ブログの中でも検索して欲しい)

⑦ ヒト
ヒト科ヒト属(ホモサピエンス)
平日なのに八女津姫岩に2人、ダム下には6人もいた。
クライマー種は高齢化が進んでいる。
写真は昨日拓かれた「春リンドウの頃(5.11b)」を第2登するタケシさん。

⑧ ヒト~2
今日掃除をしたProjectをTr.で初試登する私。

「春リンドウの頃(5.11b)」開拓・初登

2025.4.8(火) 日向神272 ダム下31

春の日差しを浴びて、ダム下2.5階「隧道エリア」には春リンドウが咲き始めた。
壁の左側にある凹角は以前から掃除をしていた。
今日はルートの完成をめざす。
① Tr.で下りながら浮岩の除去
② Tr.で登りながらボルト位置決め
③ ボルトを4本打。終了点は左の「ヒール」と共有。
 ※井ノ口御夫婦と3階で昼食

④ マスターで初登トライ NG

このルートのボルトは安心・安全がテーマ。


左の「下手なヒールも数うちゃかかる」とホールドがかぶらないように左のカンテは制限した。
この態勢から直上すると、テンション!

⑤ 新ルートに2便目トライ RP

左カンテのちょっと右側のカチを使う。
そして頭上のドリル穴の端をつまんで終了点にクリップ。
「春リンドウの頃 (5.11b) B4 緒方一成」とした。

当初は(5.10b)ぐらいのルートの予定であったが、短いので制限を加えて直上ラインにした。
左のカンテを使えば5.10bなので、このエリアのアップに良いだろう。

⑥ 「下手なヒールも数うちゃかかる(5.11b)」 (Tr.)

井ノ口さんのトライ。

とも子さんのトライ。

ここでお手本のヒールを見せようと私がトライしたら、登れない!
トップロープで気合が入らなかった、ということにしておこう。

帰り道、今日のお祝いにグローブを買った。
しかしこれ、ドライブ用ではなく「フィットネス・ジム」で使うため。

開花宣言(5.11d)第2登!

2025.4.6(日) 日向神271 ダム下30

我が家でチューリップの開花宣言。
今日は先日、長友敬一さんによってダム下3階に拓かれた「開花宣言(5.11d)」をめざす。

いつもの男岳分教場跡のサクラ。
昨夜は雨だったがもう強い日差しを浴びている。

小原橋(石橋)のたもとにいたサワガニ。

ダム下に着くと、1階では「シャガ」が開花宣言。

今日は雨上がりなのでクライマーは少ない。井ノ口夫婦とK1さん、私の4人。
ダム下は少々の雨でも登れるルートがある。

① ジェードル(5.11a) リピート
今年の1月に第2登しているが、OSだったので全く覚えていない。ほぼオンサイト気分。

② セッコクガーデン(5.11b) リピート
これもOSしているが、3年前なのでほぼほぼオンサイト気分。

③ 開花宣言(5.11d) NG

ラインは「ひなまつり(5.11a)」を3ピン登り、左へトラバース気味に移りこむ。
ここで昨日の筋トレによって上腕三頭筋とひじに疲労感が残っていることを感じ始めた。無理せずテンション。
その後のダイナミックなガバ取りはうまくいった。

④ 開花宣言 NG

中間部はうまくこなしたが、最後の8ピン目あたりが核心部か。
背中に苦悶の表情がただよい、ねばった末にテンション。

⑤ 開花宣言(5.11d) RP

第2登。ビレイヤーは開拓者の長友敬一さん。
遠いホールドが2カ所あり、オンサイトは厳しいだろう。
ダイナミックに登れて面白いルートだった。

2階ではあそ望山岳会のす~さんらが楽しんでいたので、新しい「隧道エリア」を案内した。

帰りがけ、1階で「ヤマカガシ」を見つけた。

駐車場では「モモ」が満開宣言中であった。

「プレゼント(5.11c)」初登!

2025.3.26(水) 日向神269 ダム下28

我が家の新参者ながらムスカリはすごい勢いで増えている。

今日は平日ながら「春休み」ということでいつもの山へ行った。
パートナーは「あそ望」のKcoさん。
ダム下は予想以上に暖かく、クライマーも総勢8名いた。
今日の目標はSさんの置き土産ルートを初登すること。

① 椿姫(5.10a) リピート
とりあえず日本標準5.10aルートでアップ。

② トライ1 NG
下部は岩がガラガラと崩壊して、いつまた壊れるか分からないような怖い雰囲気。ハングを越えれば快適そうなスラブだ。
3~4回テンションを入れて終了点へ。

③ トライ2 RP

第1のポイント、右手ガバで体を引き上げる。

ハングを越えると思ったよりホールドが小さい。

この辺り、核心部か?

上部の丸穴スラブ帯。
「後は慎重に登るだけだ・・・。」と一人ごちる。
ところが、マスター・トライ1の時は無心に登ったこの辺りで暑さの為か指先が止まらなくなってきた。
どの丸穴もうまく持てなくなってきた。
しかし、持てるパワーとスキルを総動員してなんとか完登!
私の核心部はこのスラブ帯だった。

プレゼント(5.11c) B8 15m 緒方一成」とした。

ビレイヤーはKcoさん、カメラマンは井ノ口さん。
ところでこのルート、終了点は数年前にK1さんが設置して、プロテクションのボルトは1ヵ月ほど前にSさんが打って、2ピン目の岩をタケシさんが長ボルトで固定、本日初登は私という変わり種。
いちおう、命名権をもらったので「プレゼント」にした。
私も終了点にカラビナを1個プレゼントしておいた。

椿カンテ(5.10a)をリードするKcoさん。

ダム下3階に咲く「やぶ椿」、牧野富太郎さんは「ヤマツバキ」と呼んでいた。

「下手なヒールも数うちゃかかる(5.11a/b)」開拓・初登

2025.3.22(土) 日向神268 ダム下27

昨夜から暖かい。昼間は20度越えの予報だ。

菊池川の上を飛ぶ熱気球。
もっと寒い時の方が飛びそうだが・・・。

今年初めてシャクガの幼虫を見た。
午前中に隧道エリアのProjectCに終了点を設置、ボルト3本打。

今日は隧道エリアでボッチ飯。
気温も上がってハイキング気分を満喫。
3階で登られていた磯辺さんらにビレイをお願いした。
下りて来られるまでProjectDの掃除。

二人が下りて来られたので、満を持してマスタートライ!

足元はかかりの少ない垂壁。

左足のヒールフックはどこでもかけ放題。

3本目のボルトにクリップ、この右足は制限なし。

終了点は近い。
当初、この辺りは厳しかったが左の方を掃除したら大きなホールドが出てきた。よってボルトが1本減った。

下手なヒールフックでくるぶしを少しけずった。

「下手なヒールも数うちゃかかる(5.11a/b)B3 6m 緒方一成」とした。
ビレイヤーは磯辺さん、カメラマンは古賀さん。
日向神でヒールフックを使うのは珍しいので、ぜひ多くの方にトライして欲しい。

夕方、久しぶりに家族が集まったので焼肉パーティー。
私は七輪を持ち出して、サバ、鶏肉を焼いて好評だった。

串だんごも炭火で焼くとうまい!