「カニのハサミ岩」タグアーカイブ

君は見たか! 「てれビタevery」

2022.9.15(木) 徒然 94

9月14日(水)、午後5時40分に熊本県民テレビ(KKT)の「てれビタevery」の中で「カニのハサミ岩からの夕景」が放映された。
その頃、私は職場から県体壁に車で向かっていた。

残暑が厳しく、暗くなった夕方でも生ぬるい風が吹いていた。
① 中:黄色(5.10a) リピート
② 左:黄色(5.11d) NG
グレードは高いが登りやすく、これからの目標にロックオン!
③ 右:オレンジ(5.10b) リピート
汗をふいて早目に終了、帰宅の途へつく。

お風呂や夕食の前にビデオ録画を娘が観せてくれた。
映像は360度カメラや定点撮影、ドローン撮影等で変化に富み、カニのハサミ岩を本物よりも3倍ぐらい魅力的な岩山に魅せていた。
肝心の私も、本物より1.5倍ぐらい良い男に撮れている。
(帰りは暗くなることが予想されたのでメガネをかけている)
残念なのは私の年齢が孫にバレたことだ。
いままで「103歳」と言っていたのに。
「どうだ、103歳にしては若いだろう!」とか。

まあ、テレビに出るなんて一生に一度のことだろうからと「ノグチのケーキ」が振舞われた。

カニのハサミ岩でTV録画

2022.8.27(土) カニのハサミ岩 57

熊本県民テレビ(KKT)の取材がカニのハサミ岩で行われた。
県内のニュース番組「テレビタミン」で放映される。
クライマーが3人で、カメラ・ドローン・サポート合わせて総勢7名だった。
テーマが「熊本の夕景」なので、午後から日没までの撮影になった。

【カニのハサミ岩 全景】


私はもちろんクライマー・開拓者の役所。

① タラの芽の頃(5.11a) リピート
まずはショートルートを登る画像撮り。
いや~正直久しぶりなので登れて良かった!

② ここでトラバース(5.11c)の掃除
次はルート整備の画像。
Tr.に下がって、壁の苔を落としながらインタビューに応えるという演出。

③ マルチ「お茶会ルート」~頂上

右:私のメットは「Gopro」で、左:従弟のリュックには360度カメラ。

【2ピッチ目のスタート】


実は「お茶会ルート:ノーマル」は初めてだったが、オールリードで快適に登れた。

お約束の「お茶会テラス」でお茶会。

有明海に赤い夕陽が映える。
山頂はさわやかな風が吹き、もう秋の雲が広がっている。

このハサミ岩山頂で憩う3人をドローンが夕日の逆光でとらえている。
9月の上旬に放映される予定だ。

ルート開拓100本の軌跡

2022.6.1(水) 徒然 89

5月28日の日向神:五色岩で「百色(ももいろ)」を開拓したことが、通算100本目の開拓となった。
これまでの軌跡を記しておきたい。

1983年(25歳)~1933年(35歳)
阿蘇:大観峰    26本(リアラ、復活の日など)
八方ヶ岳:穴川の岩場 1本 (2P 未発表)
菊鹿:丸岩の開拓 (Tr.多 未発表)
比叡山:南面スラブ 2本(スーパーファイナルなど)
宇土:赤瀬海岸   2本 (未発表)
宮崎:行縢山    1本(アロマージュ 4P 未発表)

大観峰「カウンター・チン」の2ピッチ目を開拓中

【22年間の空白期間】

2015年(57歳)
植木:岩野山    11本 (夏の思い出など)
2016年(58歳)
植木:岩野山    4本 (フェアウエイなど)
2017年(59歳)
日向神:サンセット 2本(若い時のりりィなど)
2018年(60歳)
日向神:愛のエリア 5本(義理チョコで勘違いなど)
日向神:奥壁    1本(生きた証)
2019年(61歳)
日向神:愛のエリア 4本(平成最後のヒールフックなど)
日向神:ダム下   2本(フルグラなど)
2020年(62歳)
日向神:ダム下   6本(素敵なロドライフなど)
星原峠:ボルダー開拓
2021年(63歳)
日向神:ダム下   1本(ビターチョコ)
八方ヶ岳:カニのハサミ岩 18本(ロドキャンなど)
日向神:五色岩   2本(ゆずレモンなど)
2022年(64歳)
日向神:五色岩   9本(岳間茶など)
日向神:ダム下   1本(ハイドランジャー)

ルート開拓者は「絶滅危惧種」と言われて久しい。
では、何故私はルート開拓をするのか。
答えは一つ、「面白いから」

大観峰:「アゾロ・ダイレクトカンテ」の開拓中

私の場合、クライミングとは開拓をすることである。
若い時に「熊本クレッテル・カメラード」に入り、大観峰というほとんど手つかずの岩場と出会えたことが大きい。
(大観峰の岩場は熊本地震で行けなくなった)
そして2011年、「あそ望山岳会」に入会して山との出会い直しができた。
100本はもちろん通過点であるが、この後はどうなるかは分からない。
フェイスブックで東秀磯氏が5月だけで10本開拓して、「月間最多ルート開拓賞」を自らに与えていた。
私は8回山に行って開拓は2本、打率は2割5分か。まだまだだな。

1983年、大観峰では「ヨセミテスタイル」が流行っていた。

あと10年もしたら、「聖地巡礼 いっせいの100ルートを登る」なんて企画が起きるかもしれないが、その時は詳しい資料をお渡ししたい。

カニのハサミ岩:ロクスノ取材に同行

2022.5.4(祝) カニのハサミ岩 56

昨日から「ROCK&SNOW」の取材で山岳ガイドの松原さんと萩原さんがカニのハサミ岩に来られていた。
今日は開拓に携わった八方ヶ岳倶楽部の澤田・川津・緒方の3人と一緒にマルチルートを登り、午後はショートルートを登った。

松原さんたちは「ドミノライン」、私たちは隣の「ダートライン」を登った。

① ダートライン(5.10c 7P)
1P目(5.10c 緒方)

1P目だけは2回目のリード。1回目はインサイドクライミングをして背中に擦り傷を負った。今日は澤田さんのアドバイスでステミング登りをしたが、これもなかなかのムーブだった。
2P目(5.7 緒方)
ここは繋ぎ区間でブッシュが多い。
3P目(5.10a   緒方)

大きくフレアーしたクラックでホールドが少なくバランスも悪い。落ちる気はしないが苦労するピッチ。


【隣のドミノラインを登る松原さん】
5.9ぐらいのフェースならボルトは3本に1本ぐらいしか使われない。
4~7P目(5.8 川津リード)

去年の5月3日以来、2回目の山頂。

お天気良し、ルート良し。

【私・澤田・川津】 松原さん撮影
岩場の基部を下って第2ルンゼで昼食。
下る途中にショートルートが増えていた。

② カエル王子(5.11c) NG

2021年10月24日の初登以来、約半年ぶりのトライ。


う~ん、核心部で体幹の弱さを痛感。
レイバック態勢に入れない。

松原さんは2回目にRP。
たぶん第2登だろう。
僅か4ピンでこの内容、★一つをもらった。

③ ここでトラバース(5.11b) NG

1年前の初登時は「ミウラ」ではなく「クワンタム」だった。
見ると松原さんはクワンタムを履いている。

今日は他に鹿児島から3人来られていた。
秋ごろの「ROCK&SNOW」に今日の記事が載るだろう。

ハサミ岩から新年のご挨拶

2022.1.1(土) カニのハサミ岩 54

新年明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします

午前0時、TVでは長野:善光寺で氷点下の凍てつく中でも熱心にお参りする人々が映し出されていた。
それをレポートする人、カメラで撮る人、そして見る人。
いろいろな人々がいて、いつもの日本のお正月が戻りつつあることを感じた。
私はといえば、ストレッチをしながら新年を迎えた。

例年の元日は「旭志元旦マラソン大会」を走って、家族の年始なのだが、父が介護施設に入所したりコロナ禍で大会が中止になったりしてぽっかりと暇になった。
そこに女性2人が元日から「カニのハサミ岩」で登るというので、案内がてら出かけてみた。

山に行く前に、地元の八幡宮と納骨堂、お寺でお参りを済ませた。
昨年は実に平和であったが、今年はいろいろと神様・仏さま・ご先祖様にお願いすることが多い。

今日の「カニのハサミ岩」でのお目当ては、12月19日に澤田さんが開拓・初登された「ガバたちのさえずり 5.10b」を登ることである。

実は開拓時にTr.で試登していたのでOSにはならないが、1回で登ることができた。変化に富んで面白いルートだった。

女性陣も奮闘、出だしのクラックがけっこう難しい。


午前中にはあったツララも午後にはすっかり無くなった。
岩場は南面で無風、とても登りやすい。


私はTr.で「宇土櫓 5.11a」にトライしたが今の実力ではとても登れそうになかった。


盛り塩で安全祈願。
今年もハサミ岩で事故が起こりませんように。


帰りの林道でセルフポートレート。


上内田神社にて。
尾根の上に「カニのハサミ岩」が見える。
近くにある「相良観音」への道は初詣の車がたくさん行き交っていた。

2021年 今年の振り返り

2021.12.31(金) 徒然 76

2021(令和3)年も残すところ1時間余りとなった。
簡単にこの1年間を振り返ってみたい。

私は毎年年末には「家庭内の10大ニュース」をまとめている。
今年は家族の冠婚葬祭や就職入学卒業などの大きなイベントがほとんどなかった。
たった一つ、子どもの一人が突然職場に辞表を出していまだに無職だが、大人なのでなんとかするだろう。
ケガ、病気、事故もなかった。
8月に私が「新型コロナの濃厚接触者」に認定されたが、特に何もなかった。
総じて、今年は平和であった。

【大晦日に室内のワックスがけ】

山に関しては、ルート開拓の記録が90本に達した。
今年だけで21本である。
5.11以上のRPは154本になった。
今年だけで16本である。
2月は10日間の休日はすべて「ハサミ岩」に通い、開拓・初登を5本した。
これは「八方ヶ岳:カニのハサミ岩」というショートルートはほとんど未開拓というフィールドに出会えたからである。
この山域を紹介していただいた八方ヶ岳倶楽部の澤田さん、川津さんには本当に感謝している。

また、3月に国東半島へドライブがてらのキャンプを行い、非常に思い出深い山旅ができた。
その後も調子に乗ってドライブがてらのピークハンティングを何度か行った。(英彦山や多良岳など)
高校生の時、シュラフを積んだ自転車で大分の万年山を目指したことを思い出し、原点に戻った感じがした。

実は2021年の元旦に年間のめあてを2つ立てていた。
①愛のエリア「ひこうき雲(5.12a)のRP」
②ロードスターの安全運転

めあて①に関してはトライを1回しただけで終わった。
数年前にトライした時よりも気力と技術が全く備わっていなかったので後が続かなかった。
めあて②に関しては安全運転とは言い難いが、「無事故無違反」で通せたので良しとしたい。

只今、23時40分。
なんとか今年中に「振り返り」を終えることができた。

カニのハサミ岩:スラブの5.10b初登

2021.11.14(日) カニのハサミ岩 53

朝は一人だったので、ムベ採りに精を出した。

今度こそ、最後かもしれない。

第3ルンゼエリア、秋岩下部のプロジェクトにボルトを打っていたら、す~さん、澤田さん、川津さんと揃った。

ムベ 5.10b B3 8m 緒方一成初登
見た目は易しく見えるが、スタートは手ごたえがある。
マルチの下山路で、リードをやり足らない人にお勧め。
※昨日、ルート名を「アケビ」と命名したが、一日で改名しました。

その後は秋岩にTr.でトライ。

右カンテにトライするす~さん。
正面も左のカンテも、どれも厳しい。
「このくらいの傾斜は登れそう」と思うが、とにかくホールドが乏しい。足置きの練習になる。

帰りながら赤壁「タラの芽の頃 5.11a」を登った。

最後は「貫通カンテ 5.10b」を登った。
もうイレブンを5~6本登ったす~さんでもこのカンテには手古摺った。このカンテは少しグレードを上げようかと思う。


昨日、我が家の富有柿をもいだ。
今日、ハサミ岩に登りに来た人に配ろうと車に積んでいたが、私とす~さんが下りてきたのが夕暮れ時だったので、たくさん余った。
明日、職場で配ろう。

秋のロドキャン&クライミング

2021.11.6(土)~7(日) 
ロドキャン8,カニのハサミ岩52、日向神132

11月6日(土)
熊本の大津、菊池、山鹿では雨が降ったようだが八方ヶ岳:カニのハサミ岩はまったく降らなかった。
私たちはついている。
澤田・川津・緒方の八方ヶ岳倶楽部は第3ルンゼ周辺でそれぞれの仕事に勤しんだ。
派手な音を立てて浮石を落としたり、頭上から真っ赤な葉がハラハラと落ちるのを払ったりしながら秋の一日は過ぎて行った。

【秋岩の下部 試登】


【澤田さんが整備中のラインを試登】

夕方から「岳間渓谷キャンプ場」へ。
あそ望山岳会:焚火の会(マミリン、ミー子、ユジン、す~、いっせい)に参加。

里芋の酢味噌よごし、アヒージョ、焼き鳥などを食べながら焚火を囲み、夜は更けていく。


人は焚火の炎とおでんで癒される。
私は缶チューハイ1本で山の歌を3曲披露。
せっかく狭いロードスターにダンロップテントを積んできたので、テントを立てて熟睡。
【振り返り】
今回のロドキャンは寒さ対策をしっかりしていて、また気候的にも晴れている割に寒くもなかったのでほとんど問題点はなかった。
問題を一つ上げれば、樹林帯の中のキャンプ場だったので「車への落ち葉」である。
ロードスターの場合、幌と車体の隙間に小さな葉が入るのはどうもよろしくない。
対策としては、動画で「タープを張る」ものを見たが、荷物は増えるしちょっと大げさなので、落ち葉のない所に停めるのが現実的か。
または、ハーフタイプのカバーを購入するか。

11月7日(日)
朝は炊き立ての白いご飯と味噌汁、柿、そしてコーヒー。
岳間キャンプ場から星原峠を越えて日向神までは約30分。
今日はあそ望山岳会の例会山行。
サンセットエリアに会友が集った。

①登攀の歌(5.9) R(リピート)
アップがてらキャンプ飯のお礼にトップロープをかけた。

②梅雨のあとさき(5.10a) R(リピート)
キャンプ飯のお礼にトップロープをかけた。

③八重蔵(5.11c) R(リピート)
ぎりぎりであったが本日会心の1本。
日向神倶楽部でリボルトがなされている。

④プリティウーマン(5.11a) NG
相変わらず厳しいルート。

⑤赤い実のヤマボウシ(5.11a) R(リピート)

今日はロープがすだれのように下がっている。

⑥テラスへアップ(5.11a) R(リピート)
す~さんはこれをオンサイトとは、凄すぎでしょ!
アヒージョのニンニクパワーかな。

⑦プリティウーマン(5.11a) R(リピート)

ここに来たら1回は登らないといけない。
自分の力を計る試金石。

⑧八女茶のチャチャチャ(5.10a) R(リピート)
最後の回収は「トリカワ2本分」ぐらいかな。


今日の参加者。


久しぶりに訪れた日向神はすっかり秋が深まっていた。

ハサミ岩:「よか、クラック」開拓・初登

2021.11.3(祝) カニのハサミ岩 51

文化の日の朝は外気温11度、絶好のオープンドライブ日和だ。
砂防ダム登山口から八方ヶ岳倶楽部の澤田さんと二人で歩き始める。
先行するいつもの鹿児島の方々は歩くのが速い。

今日はショートエリアの最新版トポ2種を岩場に設置した。

一緒に下がっているスリングは落とし物。
(私が預かっているので声をかけてください)

また、クライマーの交流の場として、「カニのハサミ岩ノート」をプラスチックビンに入れてエントランス広場に置いた。

挨拶、記録、気づきなど、何でも書かれて結構。

今日も第3ルンゼエリア「秋岩」の掃除と試登。

周りの灌木を切ったので大岩が見えるようになった。
しかし、中央のカンテも左側の垂壁も今の私には登れない。

午後は先日から掃除をしていたクラックを初登した。

よかクラック 5.6 8m 緒方」とした。
クラックのすぐ横に地面があるので、当初は「ボルダー」のルートにしようと思った。
しかし、ハサミ岩でボルダリングをする人はほとんどおらず、マルチルートを登るためにカムを腰に下げている人は多い。
せっかくなので、マルチルートの帰りにカムを使う練習をされてはどうだろう。
私は40年前の「棒フレンズ」の2番と3番を使って初登した。
カムの回収は地面から手が届く。
ビレイヤー・カメラマンは澤田さん。
将来的には澤田さんが拓いているマルチルートの1ピッチ目に組み込まれるかもしれない。

午後は遅くやってきたすーさんに手伝ってもらって、秋岩下部の掃除・キコリをした。
手頃なショートルートが出来そうである。
すーさんは帰りがけに「フェイクスラブ 5.11a」をRP。
日頃の精進が着実に実っている。


秋岩の横の大木。見事な黄葉である。
実は、今日の一番の目標はこの写真を撮ることだった。

カニのハサミ岩:ショートルートの最新版トポ

2021.11.1(月) カニのハサミ岩 50

八方ヶ岳:カニのハサミ岩もずいぶん知名度が上がってきて、休日ともなれば10名以上のクライマーが訪れるようになった。
その多くは九州北部にはなかなか見当たらない「マルチルート」がお目当てである。
しかし、もうSさんご夫婦のようにマルチルートをコンプリートされた方も出てきた。
そろそろショートルートも賑わう時を迎えそうである。

そこで、「K1  HUT」に掲載されたトポ(2021.4月)もだいぶん古くなってきたので、最新のトポを発表したい。

① エントランス広場~赤壁エリア

② 第2ルンゼ エリア

これらのトポは、ラミネートして現地に下げておきたいと思う。

また、先日はSatoさんからルート開拓用にと安全環付カラビナを2個頂いた。ほんとうに有難いことである。
皆さんのお手持ちの、短くなって使い辛いロープや、ほとんど使わないカラビナなどを寄付していただけると岩場自体がより快適で安全になると思うところである。