「クライミング」カテゴリーアーカイブ

初めてのカニ岩

2016.8.23 八方ヶ岳近くの山々に登った。

IMG_2100

① 不動岩(388.4m)
前不動の直下にある不動明王の拝殿が新しく作られていた。
頭上から石が降ってきても防げるようにフェンスが設置されている。
冒険コースから後不動へ登った。何度来ても楽しめる岩稜である。
若いころはミカン畑の中のボルダーで遊んだのが懐かしい。

IMG_2098

② 日ノ岡山(312.8m)
昔話では米原長者がこの山で3000個の油たるに火をつけ一日で田植えを終わらせたという。
九州自然歩道に指定されて整備されたが今は一部荒れている。
三角点に眺望はない。
近くにイノシシの罠があった。
IMG_2111

③ カニ岩(792mぐらい)
数年前の偵察では北側の岩峰に登ったので、今回は南側の岩峰を目指した。
ピンクのテープに導かれながら沢沿いに高度を上げる。
右手に壁があるのはわかるが樹林で判然としない。
最後は梯子やロープがありけっこう登られているのがわかった。360度の絶景である。
岩頭にはリングボルトのビレイポイントが2か所あった。

IMG_2134

④八方ヶ岳(1052m)
暑い日(熊本38度)だったので沢沿いのコースの予定だったが、「北尾根コース」の小さな看板を見つけた。
最初は単調な登りだが、尾根に出ると北側の三国山方面から涼風が吹き渡る快適な山径である。
ところどころに素敵な展望所もある。
尾根には巨石も多いがどれも地面と20㎝ぐらいのすきまが空いている。
たぶん4月の熊本地震で大きく揺れたからだろう。
雨が少ないので上部の沢は涸れていた。
山頂で写真を撮り、FBのプロフィール写真に採用。

今日も本匠!?

2016.8.21 本匠クライミング
山友:ヒロさん、ありきちさん、Y先生、84さん、祖母山のKさん

前回の本匠でこの夏は終わりと思っていたら、また本匠に行く機会を得た。
【井ノ上タワー】
ヤンキー(5.11-) RP
石灰岩らしいどっかぶりのガバルート。見た目「やれそう!」と思えたが、かぶったルートになじんでおらず苦労した。ヒールをかければ深すぎてアキレス腱のまだ上をすりむき、ランジ気味のガバはなかなか射程に入らず、最後は重心のずれたムーブで力尽きてフォール。
結局4便目でやっとRPした。大汗。
こんなルートもジムに通えば「サクッ」と登れるのかしらん。
IMG_2090
【番匠川】
汗を流して登った後はやっぱり川につかりたい。
ゴーグル持参ながら今日もフリチン。
今日はクライミングの写真を撮らずにカエルの写真を撮った。「ヤマアカガエル」の仲間か?

【神社エリア】
銀杏の小径(5.10-) リピート
何回登ってもよい。
ダンボ(5.10n) MOS
丸い岩を頑張って見れば小象の頭にもなるが、私にはどうも「プレデターの赤ちゃん」にしか見えない。
その頭に乗りながらかぶり気味の壁を登る。
薄暗く、まったく目立たないルートであるが、登ってみると「石灰岩 5.10」の好ルートだと思う。
銀杏の小径の後には絶対登ってもらいたい。
【前高エリア】
天井階段(5.10b) OS
このエリアは初めて訪れた。
見た目が採石所みたいな感じで人気がないのか草が生えている。このルート、見た目は階段状で簡単そうだが登ってみると手ごたえがある。

 

番匠川初体験

2016.8.18 本匠:井ノ上タワー~猪鹿ロック
会友:キーボウ、ありきち

IMG_2045 1

ロコモ・シンドローム(5.11)を3便目でRP。
思わず声が出てしまう渾身のクライミングだった。
クールダウンで岩場下の番匠川に入った。
力一杯のクライミングを楽しみ川で汗を流す。
何度か夢見たシチュエーションがやっと現実のものとなった。
川の写真はフリチンだったので、ない。

本匠は我が家から片道3時間ほどかかるが、3人集まれば苦にはならない。
夏は汗をじっくりかくが、それで登れないこともない。
石灰岩なので、グレードが低くても「なんか、すごいルートを登っている」ような写真が撮れる。
そして泳げる。
楽しい夏休みを過ごすことができた本匠の岩場に感謝したい。

2016 夏の本庄

2016.8.13~14 大分県佐伯市 本匠の岩場

夏でも登れる本匠ということで、大牟田のYさんに井ノ上タワーを案内していただいた。
樹林の中にある西向きの岩場で、午前中は日陰である。
しかし、川面から高い位置にあり、風が通らずに暑かった。
山友はキーボウさん、Yさん、帰省途中のK1さん、佐賀のTさんグループなど。

IMG_1972 1
【よし!登ろう】のかぶった中間部
① ちょっくら (5.10-) MOS
② よし! 登ろう (5.11-) MOS
このエリアの三ツ星ルート。石灰岩の持久系は楽しい。

IMG_1976
【写真はストレートティー】
③ ストレートティー(5.11-) MOS
上部でのライン取りがむずかしい。

④ なめくじら (5.10) MOS
岩場の中央部、なめくじみたいなコルネを使って登る。
午前中のクールダウンのつもりで登ったら、意外に疲れていて最上部で苦しんだ。

昼食後、午後は日陰になる「宮前エリア」に移動した。
ここには3年前、初めて本匠を訪れた時の宿題が残っている。
青巌峡ボーイである。
⑤ 青巌峡ボーイ(5.11a) NG
マスターでRPをねらったが1テンで上まで抜けることができた。
⑥ 青巌峡ボーイ(5.11a) NG
道端の暑さ、午前中の疲労でもうホールドが持てない。
⑦ ギブ (5.11b)   NG

夕方、祝子川ゴルジュを遡行してきたありきちさんとYさんの3人で国道10号線まで下って「やよいの湯」に入る。
入湯料500円。夕食は近くの深川茶屋でカツ定食のご飯大盛りと甘い抹茶パフェで明日のためのエネルギーを充填。
その後はアルコールの入った二人を道の駅に残して本匠に上ってテントを張った。

8月14日(日) 午前6時ごろには車がどんどん集まってくる。みんな涼しいうちに登りたいのだろう。
昨日と同じ井ノ上タワーへ行く。
山友はありきちさん、Yさん、熊本のY先生、大分のHさんなど。
① 南天 (5.9+) MOS
② 山河山頭火 (5.11-) MOS
高度感、景色も良い好ルート。
③ さざれ石 (5.10) OS
川面上部壁という面白い場所にある。ずっとかぶり気味で足をうまく使わないと腕が脹る。

午後は神社エリアと宮前エリアへ。
神社エリアは下の穴から涼しい風が吹く別天地である。
④ 青巌峡ボーイ(5.11a) NG
午前中、力をセーブしてマスターでのRPをねらったがまったくダメ。
⑤ 青巌峡ボーイ(5.11a) RP
直前に登られたY先生の足使いが大いに参考となって、3年ぶりの宿題を終了。

IMG_1998 1
【写真は 青巌峡ボーイ(5.11a)の核心部手前】
ビレイヤーはビレイ用グラスを使うHさん。

登れてしまうと疲労感も少ない。
みなさんが「難しい方の5.11a」と口をそろえる好ルートを登れてうれしかった。

⑦ 銀杏の小径 (5.10) リピート
九州のベスト3に入るというすばらしいルート。
また黄葉の頃に訪れて登りたい。

ここではHさんの5.12ルートへのトライをビレイしたり、井ノ上タワーや神社エリア開拓者のYさんに出会えたりするなど収穫も大きかった。

 

今夏前半の成果

この夏、会友がさわやかに沢登りを楽しむなかで、日向神詣でを3日間行った。
夏なので本数をこなすことに重点を置いた3日間だった。
その中で、大牟田のYさんに勧められ、サンセットエリアの「ワイヤード 5.11b」に取り組んだ。
ボルト3本、8mと短いが、名前の由来は「紐付きボルダー」らしい。
右手のウスカチをとるところでなんともバランスが悪くなる。
夏場にやるルートではないと思いながらも、何度でもできるのがよかった。
R.P.した日は自分なりのムーブを見つけ、余裕をもって登れた。一つ技を体得した気持ちがしてうれしかった。
ワイヤード 1

写真は日向神サンセットエリア最上部
ワイヤード(5.11b 8m)である。
ハングの上のホールドが小さいので指先の力を使う。
夜になったら左手中指の第一関節が痛んだ。
もっと脚を使った登りをしたい。

夏はやっぱり日向神か。

2016年7月24日(日) 日向神クライミング

会友は涼しい沢登りに行ってしまったので日向神へ行く。

【未公開エリア】
さっそく日向神でも「ポケモンGO」で遊んでいる熊本のK1さんに案内してもらう。
① A (5.10aぐらい)  MOS
② B (5.10bぐらい)  MOS
共に短いルートだが初見は楽しい。

【サンセット・エリア】
ここは午前中日陰でよい。デメリットは人が多いこと。
③ お茶を一服 (5.10b) リピート
開拓者のタケシさんにビレイをして頂く光栄に預かる。
④ 庭園散策 (5.10c) リピート
下部が直上ルートになった。登り甲斐のあるルートだ。
⑤ トパーズの風 (5.11a)   リピート
⑥ 岩ひばハング左 (5.10d)   MOS まだ登っていなかった。
【道端・エリア】
⑦ シンシア (5.11a)リピート
最上部は青のりが生えるぐらい濡れているので精神的に厳しい。
IMG_1828【岩ひばハングの取りつきにて】

今日のルートはすべてマスターで登り、すべてノーテンション。爽快な汗をかいた。
昨日、敗退音頭を踊った野岳とはえらい違いだった。
やっぱり夏は日向神だと再確認した。

 

夏の野岳にはギブアップ!

2016年7月23日(日) 長崎:野岳クライミング

メンバー(キーボウ、ヒロ、ひろじー、いっせい) 
野岳の岩場に山道を車で行くと道路がえらく荒れている。
なにか、いやな予感がする。
岩場の基部に着いてびっくり。石畳の広場が草ぼうぼうではないか。
正面のフェイスもシミダシが多く、草や木まで茂っている。
今日は「あそ望」の仲間4人で来たが、結局一日貸切状態だった。
誰も登りに来ない理由はすぐわかった。
冬場はきっちり指のかかるカチに、この時期はまったく指がかからないのだ。

① スラブ・エンペラー(5.11c) 敗退
② 赤い絨毯(5.11b) 敗退
③ ダーティーレイバック(5.10b) リピート
④ 魔の終着駅 (5.11b) NG
⑤ ロストエンペラー(5.10d) NG
⑥ 禁じられた遊び (5.10c) MOS

IMG_1811

写真は「魔の終着駅 5.11b 」

久しぶりの外岩で指先は痛いし、お腹はしくしくするし(多少言い訳)、最後は腕がつりそうになる様で、予定より1時間も早く撤収。
これまで冬場に多くの人で賑わう野岳しか知らなかった。
夏場がこんなに厳しい状況とは思いもよらなかったが、全力を出し切って充実した一日になった。

3年ぶりのリフレス大牟田

当初は岩野山で登る計画であったが、梅雨空の下、リフレス大牟田に行った。
調べたら2013年の冬、ここで忘年会を行い、その前に登っている。
IMG_1672
今日はNさん(写真)の新人訓練がメインであったが、会員は6名集まった。
壁は約8mと短いが、熊本地震以来県立体育館の人口壁が登れないので腕の持久力が落ち、10本登って大満足であった。
リフレスは4時間利用して一人640円、非常にリーズナブルである。

もらったチョコのお返しに

日向神の日陰を求め、サンセットエリアで久留米のミスターMと登った。
2年ぶりに「善秋君のおかげです 5.11c 25m」に取りつき、2便目でリピートできた。
ちょうど太陽が尾根から顔をだし、逆光でいい写真が撮れなかったのは残念である。
IMG_1610 1
「エルニーニョ 5.11a」を登った時はもう壁に陽がさしていたので、先日ホームセンターで買ったUVカット97%のフェイスカバーをして登った。
身も心もまるで忍者のようになる。
今日のサンセットは2グループ(合計5人)しかおらず、非常に静かであった。
午後は道端エリアで登った。ここには10名ほどの人がいて、それぞれの課題に取り組んでいた。
スラブ壁の左側では「春の光 5.7」にトップロープをかけて外国の方(男性A)が初心者(女性Bら)に英語で指導をされていた。
私は「太郎 5.10c」を登った。中間部の左手ガバが年々私に近づいてくるように感じてうれしい。
ふとスラブ壁を見ると、Aさんがトップロープをかけた終了点から左上の「春の嵐 5.11a」に向けてリード中で、1本ヌンチャクをかけて小ハングにへばりついていた。
そして、動かなくなってあえなく落ちた。
ヌンチャクのかかったボルトは隣のルートだから振られて危ないと思ったら、更に予想外の事が起こった!
なんと「ザザザーッ」とそのまま取りつきでビレイをしているBさんの足元まで10数メートルを滑落したのである。
初めて見た「グランドフォール」である。
見ていて何が起こったのか、まったく理解できなかった。
IMG幸いなことにAさんはすぐに立ち上がり、指の擦過傷程度で大事には至らなかった。
私はすぐに駆け寄ってBさんのビレイディバイスを見た。
真新しい赤色のATCであった。セット方法に間違いはない。
と、いうことはAさんの墜落にびっくりしてロープから手を放したのか、それとも最初からロープをにぎっていなかったのか???
もちろんグローブもしていない。
ビレイをしていたBさんも外国の方で詳しいことは聞くことができなかった。
しばらくして、同じグループの女性の方がチョコ菓子を持って来られた。
お騒がせをしたお詫びであろう。
Aさんは腕を打撲もしていたようで、ロープを抜いて帰り支度をされていた。
ここでまた予想外の出来事が起きた。
なんと彼らは壁にヌンチャクを1本残置したまま帰ろうとしているのである。
さっきもらったチョコのお返しではないけれど、さっと登って回収をして差し上げた。

本当に今回は大事に至らずに良かったと、同じ岩場にいた者として心底そう思う。
ビレイをしていたBさんは「初心者」ではなく「素人」だろう。ハーネスもみんなで付け回していた。
こんな「危ない」人たちを見たのは初めてである。

 

愛のエリアで「さわって」来ました。

日向神:愛のエリアに行くたびにいつも見て見ぬふりをして下を素通りしていた「エレキバン 5.11c/d」に、遂にさわってきた。距離は短いしホールドもはっきりしているが、誰もが「難しい」と云うルートである。
ところで、「さわる」という表現はいかがなものだろう。この辺りでは「カチョーにはまださわっていない」とか「ミシマにさわってくる」とか言う。今日の私でいえば、「エレキバンに初めてさわった」ことになる。
例えば下の写真は今日のパートナー、大分のHさんが「久しぶりにさわったら指先がヌルヌルして最後までイケなかった図」となり、どうも変だ。
IMG_1600ちなみに私の初トライは、1回目が2ピン目まで、2回目が4ピン目までヌンチャクを掛け、午後の3回目には上まで行きたかったが敢え無く力尽きた。回収はHさんにしていただいた。
下界の気温が30度を超える梅雨時は指先がどうにも止まらない。秋には登れるよう精進したい。

下の写真はルートの横にとまっていた「ヒョウモンエダシャク」である。IMG_1592