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昭和生まれ 熊本県菊池市在住 暇な日は草刈、読書、ナンプレなど

生放送からの日向神ダム下

2025.11.8(土) 日向神312 ダム下69

根子岳の北側にある山小屋で、午前4時には目が覚めた。放送は上色見ですると決めていた。あまり山に登ると電波が届かないからだ。
日ノ尾峠越えはシカの飛び出しが怖いので箱石峠越えで上色見に向かった。

8:05のNHKラジオ第一「石丸謙二郎の山カフェ」が始まるまで相当な時間があった。目の前の根子岳が朝日を浴びてきれいに色づいていくのを楽しめた。
無風・快晴・気温8度、すばらしい登山日和である。

8:10ごろ「緒方さん、おはようございま~す」という石丸さんの声。メールや電話で打ち合わせした通りに番組は始まった。
通潤橋清掃の辺りはアドリブだがほぼ台本通りに進んだ。
(もし聴き逃された方は、ネットで「山カフェ」を検索すると1週間ほどは配信されている。私も後で聴いてみたらけっこう面白かった)

この後、高森に住むKcoさんから「新:あそ望Tシャツ」を受け取った。そして阿蘇山に登ればいいものを自宅に帰って福岡の日向神へとまた向かった。

これが新Tシャツ。今日は暖かいので半袖でいい。

「へたなヒールも数うちゃかかる(5.11b)」をリピート。

やっぱり秋は指先のかかりがいい!

ダム下へのアプローチに立派な橋がかけられていた。
「日向神クライミングクラブ」の会費が活かされている。

タケシさんからの「出雲大社」土産。アケビも山でとってもらった。
ちなみに出雲大社は「いずもおおやしろ」と呼ぶのが正しい。

今夜の晩ご飯を見て驚いた。
「山カフェ」の中で私が下山飯(めし)として紹介した「阿蘇高菜めしとだご汁」が用意されていたのだ。

ラジオ放送 前夜

2025.11.7(金) 根子岳3

明日の生放送に備えて根子岳のふもと、Yさんの小屋で前泊。

20数年前、手作りで建てた山小屋。
小屋の換気と掃除、草刈をした。

以前のメインルートである「ヤカタガウド」方面からの根子岳。
もう駐車場への車道も封鎖されている。(日ノ尾峠道は越えられる)

時間に余裕があったので、数十年ぶりに「古閑の滝」を見に行った。昔、滝が凍った時に登って落ちた方がいる。その気持ちが凄い。

陽が当たらない暗い杉林のなかで薄紫のツリフネソウを見つけた。

旧坂梨小学校の尊徳像。元は銅像であったらしいが戦争中に拠出、コンクリート製になったが劣化が激しい。今は近くに大理石の像が立っている。
坂梨は江戸時代、細川藩の参勤交代路の宿場として栄えた。

久しぶりに阿蘇神社を訪ねた。熊本地震で壊れた楼門が立派に修復されていた。楼門が国宝に指定されているのは日本に3つしかないらしい。
小屋に戻る時、右側の草原からメスジカが2頭飛び出してきて急ブレーキを踏んだ。(ドライブレコーダーの映像が上書きされて消失したのは残念の極み) 
10月25日、大山の下りでは雄ジカの飛び出しに遭った。もう夜の山道を走るのは怖い。

この小屋に泊るのは久しぶり。
晩ご飯を食べていたらストーブ、囲炉裏、ランタン、カセットコンロと熱源が多くて暑くなった。
一人で声を出し、明日の練習をした。

緊急なお知らせ!

2025.11.6(木) 徒然155 根子岳2

阿蘇:根子岳の天狗にて(30歳のころ)

11月8日(土)8:05 NHKラジオ第一「石丸謙二郎の山カフェ」で、根子岳からの紅葉などをレポートする。
台本があって、あそ望山岳会のPRなどが中心になりあまり自分勝手なことはしゃべれない(天下のNHKですから)けれど、時間がある方は聴いてほしい。

根子岳:天狗にて(60歳のころ)

山の幸・川の幸

2025.11.2(日) 日向神311  ダム下68

約2週間ぶりの日向神。
これからの楽しみとなる「対岸エリア」の整備を行った。
ツルやイバラ、邪魔な小枝を切ってアプローチを作る開拓で一番楽しい時だが、初めての場所は浮石も多くリスクは高い。
ダムからの正午の合図でみんながいる隧道エリアへ。

昼食を食べながら頭上にアケビを見つけた。

新しいプリクリップ棒の使い方。

これまでの人生最大サイズのアケビだ。触感、甘みも最高。

「アンダーリンク(5.11c)」の「核心ホールドの先が欠けて持ちやすくなった」と聞いてTr.で登ってみた。

すると核心ホールドがまた大きく欠けて、縦カチになってしまった。下からここをまだRPされていない方々の悲鳴が聞こえたが、一応グレードの変更はなし。

原口さんから「白い彼岸花」の球根を戴いた。来年は自宅前の彼岸花がまた一段と映えるだろう。

今夜のメインディッシュ。
小4の孫たちが釣ってきた川魚。一人5尾も食べられた。

デザートはアケビ。

2025 秋旅のまとめ

2025.10.31(金) ぶらり旅(西日本)

10月23日~30日、7泊8日の秋旅が終わり無事に帰ってきた。
今回は「第61回全日本登山大会(兵庫:六甲山)」を中心にして山陰から四国へと回った。

なによりも1,721キロ(12の県)のロングドライブを無事に終われたのが良かった。紅葉は四国:石鎚山が最高でその他はこれからだった。
今回は兵庫:烏帽子岩でのクライミングも楽しめたので満足度が高い。

ちなみに今回の失敗や危機のベスト5を時系列で示すと次のようになる。
①車のトランク内が水浸し(クライミングギヤが濡れていた)
②強風でテントが飛ぶ (フレームが曲がった)
③雄鹿の飛び出し (衝突直前で回避!)
④一日中の下痢 (石鎚山登山の日、極寒による風邪か)
⑤フェリー乗船ネット予約の失敗

残念だったこと
①石見銀山観光 (事前に調べすぎて飽きてしまった) 
②姫路の素通り (次の楽しみになった)
③神戸・六甲山観光 (私が六甲山散策をしている間、神戸の街中観光や藤木九三のロックガーデンに行った方は多かった)
④堡塁岩は雨で中止 (しかし、もしここを登っていたら烏帽子岩「ジャスティス(5.11a)」のRPはなかったろう)
⑤道後:坊ちゃん食堂(83歳のお母ちゃんが入院されていた)

良かったこと
①好調なロードスター (車に関しては全く不安がない)
②北海道チームとの交流 (これなくして烏帽子岩はなかった)
③山のトイレ事情 (もう登山口等の温水便座はあたりまえ) 
④初めての訪問 (三瓶山・六甲山・室戸岬・臼杵石仏など)
⑤体調改善 (腰痛や季節性発疹が良くなった)

臼杵~阿蘇~帰宅

2025.10.30 (木) ぶらり旅

佐田岬の風力発電群。船からも細い岬に風車が林立しているところはよく見える。岬の灯台までは駐車場から1.8キロも歩くのであきらめた。
7:30 愛媛:三崎港から大分:佐賀関港への九四フェリーに乗船した。200円ほど安くなるネット予約を試みたが結果的にできなかった。(費用は8400円)
8:30 佐賀関港着。
まだ帰るのには早いので、臼杵石仏(国宝)を観に行った。

大きく4つのエリアがあり国宝だけによく保護されていた。(昔の写真では大日如来像の頭部は下に落ちていた)
これらが凝灰岩の壁からの磨崖仏だから驚くほかはない。

犬飼の辺りでロードスターの走行距離が「88,888㎞」を記録した。このような写真を撮る為には少々気苦労が伴う。

更に帰り道、阿蘇:根子岳方面に車を向けた。11月8日のNHK放送に向けて鍋の平辺りの電波の入りを確認した。

22年前に閉校した上色見小学校跡。
今は「フォークスクール」になっている。

根子岳を正面にみる、上色見熊野座神社にも初めて寄ってみた。


ここは神社上部の「穿戸岩(うげといわ)」で相当なパワースポットらしい。
県民の私がこんな所は知らなかった。それなのに外国人観光客が貸切バスでたくさん訪れていた。げにSNSの力は恐るべし。

7泊8日、1721kmの西日本を廻る旅は無事故で終了。

石鎚山から道後温泉へ

2025.10.29(水) ぶらり旅

昨夜の土小屋は凍えた。たぶんマイナス3度を下回っていただろう。起きるとテントも車も真っ白く霜で凍りついていた。テントが乾くのを待って、ゆっくりと9時に出発。

山全体がよく紅葉している。

よく見ると北壁を登るクライマーがいる。

クサリ場は全身運動、息が荒くなる。
登り切れば即弥山の山頂。

この後、天気もいいので天狗の先まで行ってみた。

ベンチ2辺りからの振り返り。
4時間半の活動は汗もかかず楽ではあったが連日の疲れか体はきつい。

面河渓に寄ってみたが、ここの紅葉はこれから。

山の後は道後温泉で疲れをいやす。平日でもお客は多い。
手前の集団は長崎の修学旅行生で記念写真を撮っただけ。

そして夕食は坊っちゃん食堂と私の定番コース。名物のお母ちゃんは入院中だった。
時間があるので佐田岬へ向かった。

かつおのタタキからのUFOライン

2025.10.28(火)  ぶらり旅

室戸岬の地蔵さま。ほとんどは海難事故者の慰霊らしい。

四国24番札所の最御崎寺にお遍路道(山道)から参拝。空海のねじり石、鐘石、仁王門など見どころ満載のお寺。

朝からお遍路さんも多い。

すぐ近くに室戸岬灯台がある。このレンズの明るさは日本一らしく、夜に来たら間近で回る投光が見られるだろう。

お昼は高知まで来て、「かつお舟のタタキ道場」で自分でわら焼きしたかつおを食べた(1800円)。とてもうまかった。
去年、「かつおなんて高知で食べればどこでもうまいに決まっている」と思って入った桂浜のレストランのものは新鮮さに欠けていた。
この後はいつものUFOラインへ向かう。

清流「仁淀川」のサギの群れ。魚もそれだけいるのだろう。

UFOラインに向かう「いの町道・瓶ヶ森線」のナビ図。黄色線は寒風山トンネル。狭い所で対向車が来ないことを祈るのみ。
今日は超遅いベンツが前を走って閉口した。「自分はゆっくりなので道をゆずろう」という発想が何故ないのか不思議。

秋のUFOラインは素晴らしい。


UFOラインは高低差が少なく走りやすい。

登山口の土小屋から見た石鎚山。
夕方の気温は4度、放射冷却で夜は冷えそうなので モンベル店で貼るカイロを2個買った。この旅最大の危機か? 
土小屋付近は車が多いので人影まばらな第4駐車場で野営。

「ジャスティス」をRP!

2025.10.27(月) ぶらり旅 烏帽子岩2

全日本登山大会のクライミングは雨のために未消化だったので、有志4人でオプショナルツアー「烏帽子岩2日目」を計画した。
車はロードスター1台に人は4人、ロープも持っていないという厳しい状況を地元の西村さん、埼玉の加藤さんらの協力を得てなんとか再び烏帽子岩に来ることができた。

最初にアップで「タイムトンネル(5.10a)」をMOS。
写真はTR.で登る北海道のヨーコさん。なかなか厳しい。コーナーの竪穴はクラックではなくダイナマイト用のボーリング穴。日向神ダム下・隧道エリアと同じ採石場だ。

キーボウさんは「太陽がいっぱい(5.9)」を登っている。

さて、お目当ての「ジャスティス(5.11a)」にトライしよう。
このルートは日向神で言うと「花鳥風月(5.11a)」と同じ様な位置づけだ。他所から来た者の目標とされ、ちょっ辛めで登れなくとも「触れただけでも良かった・・・また来よう」なんて思わせる奴。

 1ピン目にはなんと環付きカラビナを使うのがローカルルール。2ピン目にかけようとして落ちた時に1ピン目のゲートが開くという怪奇現象が多発したからだという。(環付きQDは西村さんが貸してくださった)

2ピン目にかける前にテンション。ムーブのイメージは出来ていたが自分の思った以上に足が開かなかった。
この後、A0を使ってやっとこさ終了点まで行った。

2回目はTr.で練習したが2ピン目クリップが難しい。
月曜日だというのに周りには20名ほどのクライマーがいて、誰もアドバイスをくれないし、お手本を見せようとすることもない。関西では大声で笑ったり仲間以外と話をすることはあまり好まれないようで、ドローンを飛ばすときつく文句を言われるなどちょっと難しい面を感じた。

ここで辞めても誰からも文句は言われないけれど、どうも「肩が痛い」とか「岩が濡れている」とか「2ピン目クリップが怖い」とか何とも言い訳が見つからない。
「やるしかない!」と覚悟をした。

1ピン目の環付きをロックするにも余裕が感じられる。

ここで落ちたらどうなるか、などは考えずにヒールを使う。
本来は2ピン目クリップ後にこの態勢に入るべき。

2ピン目クリップをうまくこなしてナイスキャッチ!

3ピン目クリップでRPを確信。

ここはもう余裕のステミング。
しかし終了点までもうピンはないというルート。
うれしいRPを達成。ビレイヤーはキーボウさん。
カメラは北海道のユリさん。

「熊カンテ(5.10a)」をなんとかMOS。
しかし、カンテ沿いのラインが登れずフェースを5.10後半のムーブで登った。Tr.でも仲間が誰も登れないので回収にまた登った。そして何度か練習するなかでやっと使えるホールドを見つけ5.10aぐらいのムーブで登った。
このエリアのグレードが辛く感じるのは理想のムーブ、最良のホールドを使った場合のグレーディングだからだろう。

北海道と熊本のコラボチーム。楽しい思い出をありがとう。そして今回はたくさんの方々にお世話になった。
烏帽子岩は「JR道場駅」から近く、クライマーも平日なのに20名ほどいる大人気の岩場であった。

みんなと別れ、明石海峡大橋を渡った。こんなに長い橋をかける人間の力には驚きしかない。

淡路SAの大観覧車とオープンのロードスター。まだまだぶらり旅は続く。

鳴門大橋を渡るころには夕闇が迫ってきた。

19:00 徳島ラーメンとチャーハンの夕食。
22:30 高知県:室戸岬で野営。

登山大会2日目: 烏帽子岩

2025.10.26(日) ぶらり旅

朝から小雨。昨夜の雨もあってクラック主体の堡塁岩はあきらめ、宝塚の近くで南面の烏帽子岩をコースリーダーの西村さんに案内して頂いた。

これが有名な「ジャスティス(5.11a)」、被っている所は雨が当たらず白いが今日は登れない。
すぐ隣の「駒形岩」なども見学して様子を見るが、小雨が降ったりやんだりを繰り返す。

「六甲山:縦走弁当」なるものを食べた。コンパクトにまとまって美味い。調べたら880円だった。

兵庫まで来て、弁当だけ食べて何も登らず帰る訳にもいかない。
午後、少し乾いてきたので★★★のスラブルート「太陽がいっぱい(5.9)」に取り付いてみた。

ここで1ピン目。少し乾いて見える。

薄いカンテを使って左に体を振って登るのだろうが左壁は濡れている!

右にラインを取った。傾斜はゆるいがホールドは小さい。
この姿勢のまま3分間(写真のデータから)動けなかった。

なんとか活路を見出し上部へ。

タオルで水気を拭きながら登った。

なんとかMOS(マスターオンサイト)、みなさんをハラハラドキドキさせたと思う。

北海道の女性二人から「明日は晴れ。自分たちだけでも登りましょう!」という提案があった。
飛行機で来て、濡れた岩をトップロープで1本登っただけでは彼女たちも帰るに帰れないのだろう。

夜の閉会式ではバイオリンの演奏や灘のたる酒が振舞われた。
その後は「摩耶山掬星台夜景ツアー」に行った。
駐車場から掬星台(展望台)までは真っ暗の中をヘッデンを照らしてけっこう歩かねばならない。

先発のバスに乗った方々はガスってなにも見えなかったそうだ。3便目の私たちはなんとか神戸の夜景を見ることができた。昔は100万ドルと言われていたそうだが、今はインフレで1000万ドルの夜景だ。
ところでこの掬星台の団体客は私たちだけ。他はみんな真っ暗な中で手をつないだカップルだらけだ。兵庫県西宮出身あいみょんの歌詞に出てくる「定番のデートコースを歩いてみたい」とはここのことだな、と得心した。