ダム下:今日もノーテンの日

2025.12.19(金) 日向神324 ダム下80

朝から空が美しい。
昼間の気温は18度、小春日和のダム下をKcoさんと貸し切りクライム。

【隧道エリア:隧道向こう】
① 積乱雲(5.10a) リピート
② 秋休み(5.11a) リピート

「秋休み」と「冬のモーキン」にカードを挿した。

③ 積乱雲(5.10a) リピート
Kcoさんが私とは違うムーブでRPしたので同じようにやってみた。一回目はツンツンパツパツで行ったが、今回は自分にとっても理想的なムーブで行けた。

【ダム下:3階】
④ オスプレイ(5.11b) リピート

今年の2月23日に2便で第2登している。ほとんど印象に残っていないがOS出来ていないのでその秘密を探るべく登ってみた。
すると傾斜はないが案外小さいホールドが多く、下から上まで同じような強度が続く。疲れていたら上までもたない感じだった。

⑤ ジェードル(5.11a) リピート

写真は「ジェードル」をRPするKcoさん。前回、最上部を左から行ったので今回は正規の右から登られた。素晴らしい心根。

⑥ ミラージュ(5.11a) リピート
このルートもKcoさんはRP。まさに「伸び盛り」とはこのこと。

⑦ バレンタイン(5.11b) リピート

このルートも今年の2月11日以来。その時は3便もかけているのでいまだ私も「成長期」かな。今日もTシャツがちょうどいい。

⑧ セッコクガーデン(5.11a) リピート

今日はカメラマンがいないのでこんな写真しかない。

⑨ セッコクガーデン(5.11a) リピート
「せっかく」なのでもう1回登ってみた。この3本並びの(5.11a)ルート中では一番面白い。

今日は9回(7本)登って、NGが1回もなかった。
このブログの熱心な読者の方ならば、私の12月中(4回)のクライミングでは「テンション!(NG)」という言葉がなかったことにお気づきだろう。
先日「12月はいまだノーテン」の話をYさんにしたら、
「いや、このまえイマカラダ(5.12a)にトップロープでぶら下がっていたでしょうが・・・」と返された。そこで記録を調べてみたら、それは11月30日の出来事だった。

ビレイ講習会に参加

2025.12.14(日) 県体壁45

県山岳・スポーツクライミング連盟のビレイ講習会に参加した。
講師はJMSCA(Japan Mountaineerling&Sport Climbing Association)の佐原さん。
午前中は机上講習、午後は県体壁で実際のビレイの練習会だった。
人的ミスをなくすためにロープの結び方、バッグへの入れ方・出し方、ビレイデバイスの扱い方、クロスチェック、ビレイヤーの心構えなど実際に即した内容で大変有効であった。
普段はパートナー同士、相手を信用し良い意味で「適当」にやっているがビレイヤーは本当に大変な役割であることを再確認した。
今日は主にチューブ式(ATCなど)を使って、現在の最新・最高のビレイ方法ということでロープの握り方、デバイスまでの手の位置など細かな注意点があった。
私は普段グリグリを使っているが、よく難しいと言われるロープの繰り出し方法なども教えていただき参考になった。そして、講師の方が「安全を優先して、普段はグリグリを使っている」と言われたことは我が意を得たりという心境だった。

岩場では「俺は何十年も○○でやってきて1回も失敗したことはない!」とか「最初に○○を習って、今でも不便に感じることはないので使っています。いや、人には勧めませんけどね」なんて話はよくある。
凝り固まった頭を変えることは難しいが、「より安全・安心な方法があるならばやってみようかな」という柔軟な思考は欲しい。
ビレイヤー選びは最高の安全策だ。

午後の様子。みんな熱心に実践を積んだ。

重さ45㎏の重りを落としてなるべくショックを与えないように、壁ドンにならないように制動する訓練が難しい。慣れないと重りが急に停止してビレイヤーは上に1~2m飛ぶ。上手に行えばロープの伸びやデバイスの摩擦力を使って本当にショックが少なく停止できる。

15mの高さから45㎏の重りを落とした時の運動エネルギーは相当なものだ。

私がビレイヤーの時に事故は起きた。
ウインチで重りを上まで巻き上げ、私が「ロープをビレイデバイスにセットしよう」とした時に誤って不意に重りが落下した。私の右手の中をロープが「シュッ!」と走った。
幸いグローブが摩擦熱で3ヵ所溶け、皮膚は少し白くなっただけで済んだ。
次はオール皮のグローブにするか。

雀荘からのダム下3F

2025.12.13(土) 日向神323 ダム下79

12月12日(金)

この夜のために図書館で本を2冊借り、毎晩Mリーグの動画を見て勉強した。このアガリはダマで「タンヤオ、ドラ3の親マン」
成績は①見学 ②3位 ③1位 ④4位
家に帰ると0:30で家族はみんな寝ていた。

12月13日(土)
家を出るとき家族はまだみんな寝ていた。

今日のダム下はみんなで9名。

①ミラージュ(5.11a) リピート

ミラージュ2~3ピン目の岩が不安定になったので、タケシさんに固定して頂いた。こんなメンテナンスが大事。

②河津桜(5.11c) リピート

3年ぶりのトライ。3年前は確かQDが下がっていたが、今日はマスターリード。ビレイヤーはK1さん。

曇り空で気温12度、風があって体感はもっと低い。
カメラマンはザッキーさん。

中間の核心部。岩が冷たく、指がかじかむので息を吹きかけながら登る。(心が折れそう)

上部は易しそうな少し右のラインを取った。すると最終クリップは持てるホールドがなくなり非常に苦労した。
3年前に比べて力が落ちていないことに満足の1本。

③セッコクガーデン(5.11a) リピート

雨雲が近づいてきたので、回収便で登った。

左は「ジェードル」を登る原口さん、右は「オスプレイ」を登るあおいさん。

隧道の中で原口珈琲をすすりながら今年の漢字「熊」や日中関係を論じていたら小雨が降り出して撤収。

忘年会からのダム下3階

2025.12.7(日) 日向神322 ダム下78

土曜日の夜、「水辺プラザかもと」の宿泊棟であそ望山岳会の忘年会が行われた。

この施設はガスコンロ等の火が使えないので例年の鍋がない。
この後、大ちゃんのおでん鍋(電熱器)が登場した。
忘年会ではそれぞれに今年を振り返った。
良いことも悪いこともいろいろあった方が豊かな人生だ。
私は今年の3月末に退職して山登り放題の人生が始まったばかり。忘れたくない事が多かった1年だった。

日本一の富士山に変身したのは誕生日のす~さん。おめでとう!

なんか運よく「ブラックサンダー」20本入り箱をレイコロンからもらった。これでしばらくは山での昼飯に困らない。

12月7日(日)、みんなで暖かそうな「ダム下3階」へ行った。

隧道と3階で20名以上はいた。
私は今年、隧道の住人になっていたので3階は本当に久しぶり。

「サニー(5.11a)」をリピート。(写真は核心部)

今日もこのルートで足を痛めた方がでた。このルートは中間部にテラスがあり、そこから急に核心部となる。核心部で落ちるとロープが伸びてテラスにグランドフォールする。できればテラスでピッチを区切り、ビレイは中間部のテラスで行う方が無難だろう。

「セッコクガーデン(5.11a)」をリピート。
3年ぶりなのでほぼOS気分。

「Give me Five! (5.11b)」をリピート。
けっこう思い切りよく行けた、本日快心の1本。
3年前は2便目でのRPなので腕を上げたかも?
今日もTシャツで若さをアピール。(昨日と同じ服)

「ジェードル(5.11a)」をリピート。
これは約1年ぶり。

「山桜(5.11d)」を登るあっちゃん。

「椿姫(5.10a)」を登るサコちゃん。頑張った成果あり。
老婆心ながらクライマーは岩場では目立つ明るい色の服を着て、足が長く見えるようなポーズを心がけよう。
(カメラマンの心がけは後日)

september(5.10c)初登

2025.12.6(土) 日向神321 ダム下77

朝の気温2度でのオープンは気持ちが良い。
岩場は終日10度ぐらいでも隧道出口エリアは陽が当たって暖かい。

まずは1本拓いた。
先日ナッツやカムを使って試登したところで、「夏休み」のスタート地点から「秋休み」の終了点までクラックを右上するライン。プロテクションは既存のボルトで取る。かなりロープは曲がるがそれほど苦にはならない。
「September (5.10c) B7 緒方一成」の完成。

先日拓いた「冬のモーキン(5.11a)」のコーナーにあるガバを使わないラインを山下さんが引いたので早速やってみた。
なんとかうまく登れて良かった。これでもしガバがなくなっても大丈夫!
写真はみ~子さんからの提供。

ついでに岩場をトラバースするルートを設定した。左の「ウオテイン効果」から「アンビバレント」まで、5.10cぐらい。復路もグレードは同じ。
「グランドトラバース(5.10c)」

もう1枚、septemberのラインがよく分かる写真がタケシさんから届いた。

霜の朝

2025.12.4(木) 徒然157 ガーデニング22

日本全国寒波に見舞われている。
今朝の青森:酸ヶ湯温泉は積雪1mだとTVに出ていた。今年の7月28日、酸ヶ湯から八甲田山に登ったのがなんとも懐かしい。

7:30過ぎ、庭に陽が当たり始めたのでカメラを持って出てみた。

まだつぼみのヒマワリが真っ白くなっている。

徐々に陽が当たり始めた。

12月のヒマワリはこんな感じで面白い。

ナスの実でやっとカメムシを1匹見つけた。ナスの葉も今日で完全に終わった。

先日、実家の手入れに行った。今は私の長男が一人で住んで(留守番?)いるが、庭の手入れはすべて私の仕事になっている。

倉の裏側が大変なことになっていた。
「ツタのからまるチャペル」なら歌になるが・・・。

問題はこの泰山木(タイサンボク)。
10年ほどほったらかしたので、隣家との境界を大きく越えて悪さをしている。
ハーネスを付けて木に登り、セルフビレイを取って電動チェーンソーを振り回した。

今年はこのくらいで許してやろう。
10年後を考えるとばっさりと切った方が良いかもしれない。

先週は芋ほりをした。これは試しに1株を掘った結果で、大豊作であった。先週末から山友さん方にお配りしている。

ところで、福岡の山友のAさんにこれを「カライモ」と言ったら言葉が通じなかった。「カライモって何? これ、サツマイモでしょ」と。
先日、床屋に行って耶馬渓の素敵な紅葉の話をしたら
「ヤバケイ? 初めて聞いたな」
「ほら、大分県中津の近くで、小学校6年生の道徳の本に載っている『青の洞門』のあるところですよ。菊池寛の『恩讐の彼方に』とか・・・。」
「中津の唐揚げはうまいね」

歳をとると時々むなしくなったり、全く違う人生があることを感じたりして面白い。
今日は図書館で漫画「SLAM DUNK(スラムダンク)」を読み続けて昼飯を食べることすら忘れた私。

初冬:ダム下の賑わい

2025.11.30(日) 日向神320 ダム下76

初冬ながら昼間の気温は約20度と暖かい。私は今日も隧道エリアでまったりと過ごしたが、「3Fは暑い」と何人か下りて来られた。隧道と3Fで20人ぐらいと賑わった。

アップなしで下から「NPルートの開拓」に取り組んだ。

予想通り中間部の細いクラックが難しい。きれいな細い平行クラックでナッツも同じサイズがあと2個は欲しい。
安全第一、近くのボルトハンガーでプロテクションを取りながら「秋休み」の終了点まで行った。
クラックグローブ(手作り)の活躍の場はなかった。

「イマカラダ(5.12a)」にトライ。このアンダーホールドを取って左足を上げるムーブが私の核心。ビレイはゆきえさん。

3ピン目にクリップ。ここのトラバースは地味に悪い。

上部のきつい所。
この後、ガバを持ったのにクリップ前で大フォール。
背中の赤い文字は「挑め」だが達筆すぎて「桃」としか見えない。(武田双雲 書)

出口エリアに昨日できたルート「冬のモーキン(5.11a)」の下部にある割れた岩をタケシさんが長ボルトで固定された。

「冬のモーキン(5.11a)」をRPされた石松さん。
左足の岩が固定されている。
意外にOS(オンサイト)は難しいルートだ。

今日のダム下の空には猛禽(モーキン)類がたくさん舞っていた。

みーこさんからTシャツ(L)をいただいた。
近年マラソン大会に出ていないので新しいTシャツは有難い。
ちなみに今日着ていた「挑」シャツは「2015年熊本城マラソン大会」の参加賞。

いい天気だった。

SNSで見つけたみ~子さんの写真をAIで加工、画像を創ってみた。

冬のモーキン(5.11a)開拓・初登

2025.11.29(土) 日向神319 ダム下75

朝の外気温4度のオープンは気持ちがいい。
快晴の土曜日、隧道エリアは11名のクライマーで賑わった。

私は23日(日)に試登したラインに終了点とボルトを打った。
隧道出口エリアの最も左のルートになる。

カメラマン:サトちゃんの作画は面白い。

空からトビが「何をしているのかな~」と眺めに来た。
ハヤブサも飛んでいたらしい。

さっそくトライしてみた。ビレイはレジェンドの原口さん。

1本目、思った以上にうまく登れた。
冬のモーキン(5.11a) B4 10m 緒方一成」の完成。

「イマカラダ(5.12a)」をRPされた山下さん。

「ウオテイン効果(5.11d)」を登った。

この態勢が作れると気持ちがいい。

帰るころに朗報が届いた。

熊本のザッキーさんが「冬のモーキン」をRP、第2登。

耶馬渓観光(紅葉狩り)

2025.11.28(金) ロードスター 110

11月19日に通った「深耶馬渓・一目八景」の紅葉がすばらしかったのでまた耶馬渓観光に出かけた。
一応のお目当ては、①羅漢寺 ②青の洞門・競秀峰の鎖場 ③耶馬渓橋(石橋)だった。

「深耶馬渓・一目八景」の紅葉はまだ十分満足であった。

菊池~小国~玖珠~深耶馬渓は約2時間の快適ドライブ。
この後、羅漢寺に参拝したかったが大変高尚なお寺で入山料が1000円、写真撮影禁止、スマホ利用不可と知って諦めた。
数年前、手前の「古羅漢」という岩窟峰に登っていたので「もういいか」と思った。

青の洞門駐車場から「競秀峰」の山道に入る。
岩山の中腹にあるトラバース道が鎖場らしい。
自動車道は隧道の補修中で通行止めになっている。

山道の途中にある石仏。妙見窟など大きな岩窟には祠があり、昔は修験の山だったことがわかる。
その昔、禅海和尚は羅漢寺に参った後、山国川に迫る岩峰の鎖場から人が落ちるのを見て洞門を掘ることを決意、30年の月日を経て完成させたという。
今その鎖場は通行禁止になっていて、非常に残念であった。
ちなみに、青の洞門を掘るには善意の人力だけではなく、多額の資金が使われたので開通後には日本最初の「有料道路」になっている。洞門の通行料として人は4文・牛馬は6文だった。

競秀峰の岩頭から山国川と駐車場を見下ろす。
山を下って「青の洞門」を歩いてもどろうと思ったら「落盤事故の補修で通行不可」だった。しばらくは通れないようだ。
ここで有名な「耶馬渓橋」が意外に近いことが分かり歩いて行った。

見事な7連の石橋で、長さは石橋として日本一である。
欄干部分が新しくなっているのは2012年、2017年、2023年などの度重なる洪水の修復跡だろう。本体部分の強さには感動する。

中津といえば「唐揚げ」だろう。村上食堂の唐揚げ定食900円。

帰りは日田市の豆田町に寄った。ここは国の「重要伝統的建造物保存地区」になっている。醬油屋、羊かん屋、箸屋など小京都の風情がありぶらぶら歩くのも楽しい。白壁に残る「鏝絵(こてえ)」も一見の価値がある。
江戸時代、日田は天領として栄えたところである。

江戸時代後期、廣瀬淡窓が開いた「咸宜園(かんぎえん)」跡地に寄った。ここは当時の日本最大級の私塾で、高野長英、大村益次郎などを輩出した。
熊本初の総理大臣「清浦圭吾(鹿本町出身)」もこの咸宜園で学んでいる。たぶん、鹿本からなら歩いて八方ヶ岳の北側「宿ヶ峰尾峠」を越えて3日ぐらいか。いや、久留米に行って筑後川を船で上ったかな。豆田町に「港」という船着き場があった。

雨に強い隧道エリア

2025.11.26(水) 日向神318 ダム下74

前日の25日は急な雷雨と地震(阿蘇は震度5)で異様な雰囲気だった。
晴れ予報の今日はダム下3階で登る予定だったが、先に行かれた井ノ口さんらが「岩が濡れている」と下りて来られた。
岩が垂直から薄かぶりの「隧道エリア」は昨夜程度の雨では全く影響なし。特に出口エリアはカラカラだった。

「積乱雲(5.10a)」を登るSさん。中間部のホールドが変わり、私には(5.10b)ぐらいに感じた。

「積乱雲」の左側をTr.で試登してみた。なんとかラインが引けそう。

藤原さんが「下手なヒールも数うちゃかかる(5.11b)」をRP。これで隧道エリアのリードルートはコンプリート!

私も登ってみると、3月の初登時に比べてものすごく楽だった。自分の成長を感じた。

「通り雨(5.10c)」を登るゆきえさん。このルートはラインの取り方でグレード感が変わる。。

雨の翌日の平日クライマーは8名。

初冬ながら色づいたカエデがまだまだきれい。

今日の拾得物。
受け取り時の合言葉は「ブログをいつも見ています!」

いっせいのクライミングや日々の日記です