パピコ(5.11b)開拓・初登

2025.10.19(日) 日向神310 ダム下67

2日前にボルトを打ったダム下:対岸エリアのラインを登りに行った。1本目でうまく登ることができた。
「パピコ(5.11b) B5 8m 緒方一成」の完成。ビレイヤーはゆきえさん。
壁は橋の手前駐車場真上の樹林帯の中にある。登る場合は落石なども考えられるので、真下には停めない方が良いだろう。杉林に入ると3分で着く。
残念ながらカメラを忘れて私の初登時の写真がない。
カメラを取りに行って、ゆきえさんにTr.で登ってもらった。

横から見ると壁が意外に立っている。奥には5.12のルートが2本ある。カメラマンはタケシさん。

4ピン目、けっこうバランシー。このあと左にトラバースする辺りが核心部。短いけれどクライミングの面白みが凝縮されている好ルート、近くていつでも取り付けるのが売り。

この後はサンセットへ。
天気予報があまり芳しくないので車は少な目の10台ぐらい。

「八女茶のチャチャチャ(5.10a)」のコケ落としと、手前の緩傾斜の大掃除。(写真提供はK1さん)
ここに初心者のリードやビレイの練習に使えるルートを拓く予定。

先日配った栗がゆきえさんによって「渋皮煮」となり戻ってきた。
今日は早仕舞い。

帰り道、アオダイショウを見かけた。

ダム湖をまたぐ「つる橋」を渡って星原峠から帰る。

岳間地区のJA店でアイスを買った。
ロド乗り御用達の「パピコ(205円) 2本セット」である。
6速MT車に棒アイスやチョコモナカは危ない。

時間があったので山鹿市鹿本地区「御宇田井出:円形分水路」を見に行った。

なかなか大きい分水路で、水が1:3にうまく分けられている。
数年前にこの施設を探したが見つけることができなかった。
先日、山友のスミさんから「グーグルマップに載っています」と教えて戴いた。
ところで、ここは約40年前に私が勤めていた小学校の校区内だった。当時はまったく知らなかった。

帰り道、七城の秋のヒマワリが満開だった。夕方で発色は良くないが花の開花は一期一会、車を停めた。

七城といえば「コスモス(秋桜)」も外せない。ここは県道からは見えない秘密の畑。

平日:ソロで開拓作業

2025.10.17(金) 日向神309 ダム下66

平日ということで久しぶりにソロでの開拓。
ダム下対岸エリア(仮称)で、10月12日にトップロープを仕掛けておいたラインだ。

グリグリを使ってのトップロープ・ソロで試登。
この壁の右の方に「ジャイアントコーン(5.12a)」などのルートを拓いた古賀さんらが「見限った」ラインだが何とかモノにしたい。
しかし右手指が痛い、右腰も痛い、足は短いではどうも左へのトラバースがうまくできない。
それでもなんとか午後には終了点を設置してボルトも5本埋めた。

今日は2回危ない目にあった。

①昼食時、カセットコンロにCB缶をセットしようとしたらうまく入らず、ガスが「シューッ」ともれた。まあ、なんとかセットできたのでダイヤルを回し「カチッ」と音がした瞬間、「ボワ~!」と真っ赤な炎が上がり、右手が一瞬炎に包まれた。
まあ、火傷はしなかったが右手の指の毛が全部燃えて無くなった。
②ボルトを打ち終わったので、もう一度グリグリのトップロープで登り、壁上の大木にセットしていたスリングとカラビナを回収しようとした。2ピン目まで登り、グリグリのロープを手繰ろうとしたら「あれ? ロープがない!」
なんとグリグリにロープをセットせずに、フリーソロで登っていた。

午後5時、NDロードスターが私の帰りを静かに待っていてくれた。

2025 ボルダリング教室

2025.10.13(祝) ボルダリング 4

スポーツの日に熊本県山岳・スポーツクライミング連盟の主催で上記の教室が「えがお健康スタジアム」の地下ボルダリング場で行われた。私は準備や補助係で参加した。

午前の部30名、午後の部30名と定員一杯で盛況だった。
ここは数年ぶりに訪れたが、ボードやホールドが新しくなっていた。室内ジムのように圧迫感がなく広々としているのがいい。
疲れを知らない子どもたちは汗をかきながら登っていた。

私は連日のクライミングで疲れていたのに補助の合間にちょこちょこ登っていたら腰が痛くなった。人工ホールドは手にも痛く、私には向いていないと思う。

本日、一番うまい登り方を見せたハラビロカマキリくん。
腰がしっかり入っているな。

今が旬の「秋休み」

2025.10.12(日) 日向神308 ダム下65

昨日サンセットエリアで登り今日は休養しようとも思ったが、池田さんらが「今が旬の秋休み(5.11a)」を登ると言うので見届けに行った。

さっそく井ノ口さんが「秋休み」をRP。

池田さんも気合でRP。

藤井さんはMOS。(マスターオンサイト)

今日は県外のリピーターを含めて7人。
八女津姫岩にも車が4台ほどあって、スポーツの秋である。

秋といっても気温は30度超え。
気合を入れたジョーラで「夏休み(5.11c)」をリピートする私。
前回はデッド気味(一か八か)に取った最上部のホールドをスタティックに取ることができた。

この後、ダム下対岸エリアで開拓に着手した。

【新 隧道エリア トポ2】

サンセットでコケ落とし

2025.10.11(土) 日向神309 サンセットエリア

ダム下隧道エリアでの開拓は一応の区切りがついたので、サンセットエリアの岩場整備に行った。

けほぎ橋から見る正面壁(ハート岩)
何回見てもハートではなく「源氏パイ」に見える。
クライミングシーズン到来、キャンプ場の駐車場は一杯で私は橋手前の道路に停めた。

サンセットエリア広場のルートの下部は傾斜が緩く樹林帯で日陰、岩質も柔らかいので定期的にコケをこそぎ落とさないと登れなくなってしまう。
もちろん掃除ができたら登ってみる。

「赤い実のヤマボウシ(5.11a)」を登るゆきえさん。

同じく、池田さんは初トライ。

久しぶりに「プリティウーマン(5.11a)」を登る私。
「日本一プリティウーマンを触った男」の称号は伊達じゃなく、うまくリピートできた。

同じく、井ノ口さんのトライ。この左足がスメアでなかなか難しい。

「物見遊山(5.10d)」を登る原口さん。
気温は30度ぐらいだが、直射日光が当たってもやわらかく感じる。

「快気祝い(5.11a) B13 28m」を登る私。
昨年の10月20日に開拓・初登したルート。これだけ長いと汗をかく。

久しぶりのサンセットでみなさん調子は今一つ。

秋田のあご天や太秋柿がうまい。

夕方から「菊池の白竜祭り・花火大会」に行った。小・中学校は今日から「秋休み」で、けっこうな賑わいだった。初めて出店の「佐世保バーガー」800円を食べてみると旨かった。
秋の花火大会は夜風も涼しく非常に良かった。

「秋休み(5.11a)」開拓・初登

2025.10.9(木) 日向神308 ダム下64

昨日は前泊。

朝の隧道キャンプ場(フリーサイト)の様子。
よく「坊がつる」などでテント泊をする方がおられるが、今のままでは到底まねができない。(荷物が減らない!)

朝食はご覧の通り。バナナも1本食べた。

この後、井ノ口さんご夫婦、ゆきえさん、原口さんが来られた。

平日(木曜日)だというのに、顔だけ出された方も入れれば11名いた。メジャーな岩場になった。
爽やかな風が吹き、クライミングはこれからがシーズン。

9月23日以来、ボルトのストックがなくなり手を付けていなかったラインが完成した。

岩場はカラカラに乾いて最高のコンディション。

「秋休み(5.11a) B7 12m 緒方一成」
井ノ口さんから譲ってもらったソリューションのヒールが効く。
(ヒールを掛けなくても登れます!)
他のルートに比べてホールドが大きいのでダイナミックに登れる。5.11aの入門ルートになるだろう。
第2登 高田さん
第3登 ゆきえさん
第4登 中里さん
ルート名は左隣が「夏休み(5.11c)」だから。

今日も山のお土産をいただいた。有難うございます。

午後は高田さんと「ダム下対岸エリア(仮称)」で登った。

「ジャイアントコーン(5.12a) 古賀」である。
高田さんは「面白い!」と言いながら何回もトライしていたが、わたしは面白いと思える所までも行けなかった。

ダム湖沿岸道の草刈りが行われていた。

突然のソロキャンプ

2025.10.8(水) 日向神307 ダム下63

明日が隧道クライムなので前泊。

夕方雨が降ったが、この日のために隧道内に枯れ木をストックしておいた。
夕食のメニューは牛ステーキ、カタクチイワシの丸干し。
ステーキはモモ肉でちょっと硬かった。

突然、かまどの裏からカエルが跳び出てきた。
写真ではサイズ感が分かりにくいが、相当大きかった。
「カジカガエル」である。シーズンになると「キロキロキロ」と素敵な鳴き声を披露する。

隧道にはコウモリがいた。
他はゲジも蚊もダニもクマもいなかった。
気温は22度、 外では秋の虫が鳴き、 中では私の唄声だけが響いていた。
♪「一人の山」
1 山にあこがれ山に行き 言葉少なに ただ歩む
2 一人さびしくたたずめば、タバコの煙 ただひとすじ
3 恋に破れて夢も破れ 夕日静かに 山に沈む
4 雪渓すべりて岩場を登り ふれる岩肌の冷たさよ

高校卒業アルバム:驚愕の事実

2025.10.3(金) 徒然 154

先日、高校時代の男友達6人でミニ同窓会を開いた。その席で、「伊藤(仮名)は可愛いかった!」という話題で盛り上がった。ところが、私はその伊藤さんについてまったく見覚えがなかった。(高校時代は教室の隅っこで暮らしていたからなぁ) 
伊藤さんを知らない高校時代とは、何か損をしたような気持になった。そこで今さらだが少しでも青春を取り戻そうと家に帰って「卒業アルバム」を取り出した。
クラスごとの顔写真では伊藤さんが分からない。それではと巻末の住所録から探すことにした。それでも伊藤さんは見つからない。軽く酔っていたので名前の聞き間違いかとも思った。

なかなか賢そうに見える18歳の私

その時、驚愕の事実に気付いた。
私の氏名の漢字と住所が違っていたのである。
緒方一成が「一誠」、住所が「泗水町○○」になっていた。他のみんなの住所は正式に大字の後に正しく番地が記されている。私のだけ大字抜きで小字の○○、番地なしだった。
担任が原本を作製したのであれば氏名や住所を間違うことはない。たぶん、生徒に紙切れを渡して「氏名と卒業後の連絡先」を書かせたのだろう。その日、私は欠席でもしていたのだろうか。

では誰が代わりに書いたのか。私の小字を知っている者は同じ中学校出身者だ。同じクラスで近所のAは大字から書いているので書き様が違う。隣のクラスまで見てみると、これも近所のBが「泗水町○○123」と大字抜きで小字に番地を書いている。小学校からずっと一緒だがBならば私の名前の漢字を間違うこともある。「こいつだ!」と確信した。

更にアルバムを眺めていたら「奥村村」という苗字を見つけた。これはもう完全に奥村の誤植である。また、住所の番地が12345と5桁のものがあり、これはあり得ない。50年ほども昔のことだから印刷会社のミスはよくあった。

今回の卒業アルバムの間違いは、
①私が自分で書いていない (欠席していた?)
②近所のBが頼まれてうろ覚えで書いた(しかたない)
③担任が確認していない(無関心?) 
④印刷会社のミス(担任に原稿の確認を怠った!)
こうして起こったのだろうが50年間実害はなかった、と思う。
氏名や住所が不明瞭では届くべき連絡や郵便物が届かなかった可能性もあるが、それは最初からなかったと同じだから。

あとは「伊藤さん」が誰のことだったのかが謎として残った。
次回の同窓会で確かめてみよう。

映画紹介2「楢山節考」など

2025.10.2(木) 映画 2

⑤ 「七人の侍」 1954年
監督:黒澤明  主演:三船敏郎、志村喬(たかし)など

映画紹介はまだ始まったばかりだ。そこでまずは巨匠と云われる黒澤明監督ものを2本借りた。
「七人の侍」は207分のアクション大作で、DVDも2枚組になる。馬を使った戦闘シーンは大迫力で、一見の価値がある。
野武士集団に襲われる農民が浪人を7人雇って一緒に戦うというストーリーの展開が単純で一人一人の人間性は描き切れていない感じがした。

⑥ 「生きる」 1952年
監督:黒澤明  主演:志村喬

昭和27年ごろの市役所:市民課長が主人公。奥さんとは早く死に別れ、一人息子を育てることだけが生き甲斐だった無能な課長。定年近くになって胃がん(当時は死の病)と分かり、絶望の中で一つの仕事をやり遂げる。そして死ぬ。
身勝手な息子夫婦や気持ちを変えてくれた若い元事務員、市役所の人々の人間模様、当時の風俗など脇役もうまいが、志村喬の演技が最高。
雪の降る公園のブランコで「いのち短し 恋せよ乙女・・・」と「ゴンドラの唄」を口ずさむシーンは有名だ。

⑦ 「楢山節考」 1983年
監督:今村昌平  主演:緒形拳、坂本スミ子、あき竹城、倍賞美津子など

「姥捨て山」に基づく深沢七郎の原作は昨年読んでいたが、楢山節(唄)が文字面ではうまく伝わらなかった。しかし映画では厳しい寒村に住む人々の生と性、厳しい掟に縛られた中での愛情と哀しみ、四季を通した動物たちの営みなどが率直に描かれて心にしみる。
歯が丈夫なおりん婆さんが自分で歯を砕くシーンのために坂本スミ子が自分の歯を4本削ったという逸話は有名。長男役の緒形拳に背負われて山を登るシーンのためには10㎏減量したとも。
カンヌ映画祭グランプリ受賞作品で、外国人にもわかる山奥での厳しいロケやストーリーの「すごさ」が凝縮されている。これは18禁でテレビでは流れない。
絶対DVDで見るべき1本。

お見舞いからの県体壁

2025.10.1(水) 県体壁 43

午前中、借りたDVDで「楢山節考 監督(今村昌平)」を観た。詳しくは後で記すが、日本映画では最高の部類だろう。人間の生と性、愛と哀が強烈だった。
午後は栗拾いに行った。今日もまたバケツ一杯あったので近くの親戚に配って回った。
すると二人の叔父さんが同じ病院に入院していたのでお見舞いに行った。あと20年もすれば私も叔父さんらと同じ様な姿を見せるだろう。
楢山節考では70歳になったら「お山参り」をするのが掟の世界だった。今の世界では自分で歩けなかったり、認知症などになったりしたら病院や施設に入ることになるのであまり変わらない。
いつの世も、おりん婆さんのような覚悟は必要だ。

左黄(5.10c)を登るDanさん

県体壁に行くとす~さんが「ブログ、見ました。栗、もらえますか?」と言ったので一番に分けた。他の人はブログを見ていない様なので「やらないでおこうか・・・」と思ったが、そんなに私は気持ちが強くないので全員に分けて栗はなくなった。

ライトアップの中、右橙(5.10d)を登るDanさん

私は4本トライした。気候がよく、汗もかかない。

フルオープンで帰ると外気温の変化もよく分かる。
市内25度、西回りバイパス24度、合志市23度、泗水町22度となった。すっかり秋になった。

いっせいのクライミングや日々の日記です