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「ジャスティス」をRP!

2025.10.27(月) ぶらり旅 烏帽子岩2

全日本登山大会のクライミングは雨のために未消化だったので、有志4人でオプショナルツアーで「烏帽子岩2日目」を計画した。
車はロードスター1台に人は4人、ロープも持っていないという厳しい状況を地元の西村さん、埼玉の加藤さんらの協力を得てなんとか再び烏帽子岩に来ることができた。

最初にアップで「タイムトンネル(5.10a)」をMOS。
写真はTR.で登る北海道のヨーコさん。なかなか厳しい。コーナーの竪穴はクラックではなくダイナマイト用のボーリング穴。日向神ダム下・隧道エリアと同じ採石場だ。

キーボウさんは「太陽がいっぱい(5.9)」を登っている。

さて、お目当ての「ジャスティス(5.11a)」にトライしよう。
このルートは日向神で言うと「花鳥風月(5.11a)」と同じ様な位置づけだ。他所から来た者の目標とされ、ちょっ辛めで登れなくとも「触れただけでも良かった・・・また来よう」なんて思わせる奴。

 1ピン目にはなんと環付きカラビナを使うのがローカルルール。2ピン目にかけようとして落ちた時に1ピン目のゲートが開くという怪奇現象が多発したからだという。(環付きQDは西村さんが貸してくださった)

2ピン目にかける前にテンション。ムーブのイメージは出来ていたが自分の思った以上に足が開かなかった。(短い?)
この後、A0を使ってやっとこさ終了点まで行った。

2回目はTr.で練習したが2ピン目クリップが難しい。
月曜日だというのに周りには20名ほどのクライマーがいて、誰もアドバイスをくれないし、お手本を見せようとすることもない。関西では大声で笑ったり仲間意外と話をすることはあまり好まれず、ドローンを飛ばすときつく文句を言われるなどちょっと厳しい面を感じた。

ここで辞めても誰からも文句は言われないけれど、どうも「肩が痛い」とか「岩が濡れている」とか「2ピン目クリップが怖い」とか何とも言い訳が見つからない。
「やるしかない!」と吹っ切れた。

1ピン目のロックにも余裕が感じられる。

ここで落ちたらどうなるか、などは考えずにヒールを使う。
本来は2ピン目クリップ後にこの態勢に入るべき。

2ピン目クリップをうまくこなしてナイスキャッチ!

3ピン目クリップでRPを確信。

ここはもう余裕のステミング。
しかし終了点までもうピンはないというルート。
うれしいRPを達成。ビレイヤーはキーボウさん。
カメラは北海道のユリさん。

「熊カンテ(5.10a)」をなんとかMOS。
しかし、カンテ沿いのラインが登れずフェースを5.10後半のムーブで登った。Tr.でも仲間が誰も登れないので回収にまた登った。そして何度か練習するなかでやっと使えるホールドを見つけ5.10aぐらいのムーブで登った。
このエリアのグレードが辛く感じるのは理想のムーブ、最良のホールドを使った場合のグレーディングだからだろう。

北海道と熊本のコラボチーム。楽しい思い出をありがとう。そして今回はたくさんの方々にお世話になった。
烏帽子岩は「JR道場駅」から近く、クライマーも平日なのに20名ほどいる大人気の岩場であった。

みんなと別れ、明石海峡大橋を渡った。こんなに長い橋をかける人間の力には驚きしかない。

淡路SAの大観覧車とオープンのロードスター。まだまだぶらり旅は続く。

鳴門大橋を渡るころには夕闇が迫ってきた。

19:00 徳島ラーメンとチャーハンの夕食。
22:30 高知県:室戸岬で野営。

登山大会2日目: 烏帽子岩

2025.10.26(日) ぶらり旅

朝から小雨。昨夜の雨もあってクラック主体の堡塁岩はあきらめ、宝塚の近くで南面の烏帽子岩をコースリーダーの西村さんに案内して頂いた。

これが有名な「ジャスティス(5.11a)」、被っている所は雨が当たらず白いが今日は登れない。
すぐ隣の「駒形岩」なども見学して様子を見るが、小雨が降ったりやんだりを繰り返す。

「六甲山:縦走弁当」なるものを食べた。コンパクトにまとまって美味い。調べたら880円だった。

兵庫まで来て、弁当だけ食べて何も登らず帰る訳にもいかない。
午後、少し乾いてきたので★★★のスラブルート「太陽がいっぱい(5.9)」に取り付いてみた。

ここで1ピン目。少し乾いて見える。

薄いカンテを使って左に体を振って登るのだろうが左壁は濡れている!

右にラインを取った。傾斜はゆるいがホールドは小さい。
この姿勢のまま3分間(写真のデータから)動けなかった。

なんとか活路を見出し上部へ。

タオルで水気を拭きながら登った。

なんとかMOS(マスターオンサイト)、みなさんをハラハラドキドキさせたと思う。

北海道の女性二人から「明日は晴れ。自分たちだけでも登りましょう!」という提案があった。
飛行機で来て、濡れた岩をトップロープで1本登っただけでは彼女たちも帰るに帰れないのだろう。

夜の閉会式ではバイオリンの演奏や灘のたる酒が振舞われた。
その後は「摩耶山掬星台夜景ツアー」に行った。
駐車場から掬星台(展望台)までは真っ暗の中をヘッデンを照らしてけっこう歩かねばならない。

先発のバスに乗った方々はガスってなにも見えなかったそうだ。3便目の私たちはなんとか神戸の夜景を見ることができた。昔は100万ドルと言われていたそうだが、今はインフレで1000万ドルの夜景だ。
ところでこの掬星台の団体客は私たちだけ。他はみんな真っ暗な中で手をつないだカップルだらけだ。兵庫県西宮出身あいみょんの歌詞に出てくる「定番のデートコースを歩いてみたい」とはここのことだな、と得心した。