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八日目、八甲田山&八幡平

2025.7.28(月)  ぶらり旅

酸ヶ湯温泉公共駐車場の朝焼け。

酸ヶ湯温泉は毎冬、「3mの積雪で車が見えません」なんてTV中継で有名、ぜひ来てみたかった。トイレは新しく、なんといっても駐車場が広い。車中泊は平日なので5台ぐらい。

午前5時から車中泊仲間の横浜から来られたAさんと登った。
二人とも八甲田山は初めてで、登山者が意外と少なかったから。

この沢(地獄湯ノ沢)は硫黄の匂いが強かった。
これじゃあクマも寄り付かないだろう。
Aさんはクマ除けの鈴を下げていたので心強い。

道標にはクマ除けの大きな鐘が設置されている。

しばらく登るときれいで静かな湿地帯(仙人岱)に着いた。
黄色い花はキンコウカ。
ガスが下りてきて、いつクマが出てきてもいい雰囲気。

頂上が近くなるとガスは濃く、風も強まって、初めてカッパを使った。写真を撮ってそうそうに退散した。

大岳避難小屋は積雪対策でずいぶん床高く造ってある。
冬季入口は高さ6mぐらいか。
中におじさんがいて、「週に2回、トイレ掃除のアルバイトで来ている」と言われた。その後の話は方言が強くて聞き取りにくかったが、意訳すると「3日ぶりにここに来るとハエがどんぶり一杯とれる。仙人岱ヒュッテはちゃわん一杯だ」

上毛無岱への下りに大きな葉の植物があった。時々踏みつぶされた様な跡があり、人間でなければクマだろうか?
  ※この葉の正体は尾瀬で判明した。

木道は下毛無岱の夢のような高層湿原へと続く。

ガスもとれて最高の山歩きとなった。
約6時間歩いて午前11時には下山。

お待ちかねの酸ヶ湯温泉、の前に事件が起きた。
車のキーがいつものザックのポケットに入っていないのだ。ドアは開いたがキーが見つからない。どこかザックの底にでも入っていればと荷物を全部トランクに入れてスタートボタンを押すがエンジンがかからない。しかしドアは開いたぞ。いや、これは朝からロックし忘れていたのだ。
青くなって小屋にいたおじさんに「車のキーが落ちていませんでしたか?」と尋ねたりしているうちにふと思い出した。
キーをいつものザックのポケットではなく、ウエストベルトの小ポケットに入れていたことを! 
あった!(涙が出そうだった)
ではなぜ荷物を全部乗せたのにエンジンがかからなかったのか?

後で分かったことだが、荷物は全部トランクにいれたが、ふたを閉めていなかったのだ。車の中にキーがあれば、ドアは開いていてもエンジンはかかるが、トランクの中に入れてふたが閉まっていないとエンジンがかからない仕組みになっていたのだ。

300年の歴史がある酸ヶ湯温泉は入湯料1000円で、バスタオル付、白い温泉名入りのタオルは戴ける。

入るのは男湯ではなく、もちろん混浴の「ヒバ千人風呂」だ。
昼時で人は少なく、混浴なんてできるわけないだろうと思っていたら、反対側の入り口から黒いキャミソール(湯浴み衣)を着た女性が入ってきたのでびっくりした。
ちなみにここのお湯は打たせ湯などのしぶきが目に入ると少し痛む。

まだ昼過ぎなので次へ移動。
八幡平登山口(有料駐車場)には午後5時に着いた。
下の無料駐車場に車を停めて地図を見ると頂上はすぐそこなので行ってみた。

ここは鏡沼、湖面が水鏡になっていてきれい。
5月頃には氷がとけて、この頃有名な「ドラゴンアイ」となる所だ。

1613mの山頂からガマ沼展望台に進むと写真の様な景色に出会えた。左に見えるのは陵雲荘という避難小屋。
日本離れした景色とはこのことかな。(語彙が足りない)

下の無料駐車場に車は3台。
もう夕暮れも近いのでここを野営地にするつもりだったがたくさんのアブに襲われて移動した。