「根子岳」カテゴリーアーカイブ

ラジオ放送 前夜

2025.11.7(金) 根子岳3

明日の生放送に備えて根子岳のふもと、Yさんの小屋で前泊。

20数年前、手作りで建てた山小屋。
小屋の換気と掃除、草刈をした。

以前のメインルートである「ヤカタガウド」方面からの根子岳。
もう駐車場への車道も封鎖されている。(日ノ尾峠道は越えられる)

時間に余裕があったので、数十年ぶりに「古閑の滝」を見に行った。昔、滝が凍った時に登って落ちた方がいる。その気持ちが凄い。

陽が当たらない暗い杉林のなかで薄紫のツリフネソウを見つけた。

旧坂梨小学校の尊徳像。元は銅像であったらしいが戦争中に拠出、コンクリート製になったが劣化が激しい。今は近くに大理石の像が立っている。
坂梨は江戸時代、細川藩の参勤交代路の宿場として栄えた。

久しぶりに阿蘇神社を訪ねた。熊本地震で壊れた楼門が立派に修復されていた。楼門が国宝に指定されているのは日本に3つしかないらしい。
小屋に戻る時、右側の草原からメスジカが2頭飛び出してきて急ブレーキを踏んだ。(ドライブレコーダーの映像が上書きされて消失したのは残念の極み) 
10月25日、大山の下りでは雄ジカの飛び出しに遭った。もう夜の山道を走るのは怖い。

この小屋に泊るのは久しぶり。
晩ご飯を食べていたらストーブ、囲炉裏、ランタン、カセットコンロと熱源が多くて暑くなった。
一人で声を出し、明日の練習をした。

緊急なお知らせ!

2025.11.6(木) 徒然155 根子岳2

阿蘇:根子岳の天狗にて(30歳のころ)

11月8日(土)8:05 NHKラジオ第一「石丸謙二郎の山カフェ」で、根子岳からの紅葉などをレポートする。
台本があって、あそ望山岳会のPRなどが中心になりあまり自分勝手なことはしゃべれない(天下のNHKですから)けれど、時間がある方は聴いてほしい。

根子岳:天狗にて(60歳のころ)

熊本地震後、初の根子岳

2017.8.12 根子岳バリエーション

前日から根子岳山荘に泊まっていた横山、沢井、松村の3氏と共に熊本地震後初の根子岳を目指した。
8:00 ヤカタガウド駐車場出発。
大きな堰堤がもうすでに土砂で埋まっている。
大量の岩石でうずもれたヤカタガウドを慎重に、そしてため息をつきながら登る。

 

 

9:00 ウグイス谷出合
本谷よりウグイス谷の岩石が多いように感じられる。
それもそのはず、多くの岩肌が削り取られ右俣には壮大な岸壁が出現している。
ウグイス谷を下降したことはあるが登るのは初めてで、最上部は迷い気味になるも浅いガリーにフィックスロープを見つけることができた。

10:30 縦走路・大下り取り付き
クライミングシューズに履き替え、私がリード。
上部の左に回りこむ所がまた崩れている。
4人にロープが2本なので、セカンドはユマールを使用した。
久しぶりの頂上(天狗)ではゆっくり過ごした。
南郷谷には陽が当たってとても鮮やかだ。
そして、頂上の北面はどんどん崩壊が進み足元も危ない。
もう来ることはないだろうと、ビデオで360度の風景を撮った。
頂上の看板は以前のものがまだあった。

大下りの懸垂下降は上の支点から約30mある。
以前、「50mロープ1本で足りる」と聞き、ダブルにして下降したらあと5mが足らずに若干こわい目に遭ったことがある。

 

 

 

13:00 ウグイス谷を下降開始
合計3回懸垂して、谷に降りらず右の潅木帯の踏み分け道を下った。
途中新しいフィックスロープが数ヶ所あった。
ここは谷のガラ場を下った方が時間的に早いようだ。

 

15:30 岩を落とさないように慎重にヤカタガウドを下り、駐車場に無事着いた。
振り返ると根子岳の空はきれいに晴れ渡っていた。

自分の近年の記録を見直してみた。
2016.4月  (熊本地震で天狗のコル等崩壊)
2014.11. 3 見晴らし新道~天狗~西峰へ縦走
2012.7月  (九州豪雨災害でヤカタガウドコース消滅)
2010. 9. 4 ヤカタガウド~コル~東峰へピストン
2009.12.13 ヤカタガウド~天狗~ウグイス谷下降

日記を読み直して気づいたことがある。
2009年12月13日は根子岳山荘でK山岳会の忘年会を行った翌日である。忘年会にはOBのTさんも来られていた。(面識がなかったので覚えていない)
そのTさんが数年前に根子岳で亡くなられているようだ。

いつも根子岳は登った後に「今日を最後にしよう」と思う。