「社寺の旅」カテゴリーアーカイブ

人吉:岩屋熊野座神社

2025.9.27(土) 社寺の旅 3

写真は物産館にあった人吉のお土産特集ステージ。
青井阿蘇神社の 萱葺き(かやぶき)屋根楼門は有名だが、この屋根の神社が他にもある。
その国指定重要文化財「岩屋熊野座神社」を訪れた。
主祭神は「伊邪那美命(イザナミノミコト)」である。

神社参道入口の鳥居も国指定重要文化財で、在銘鳥居としては球磨地方最古のもの。鳥居が正確に西を向き、春分・秋分には鳥居の中央から太陽が昇り中央から沈むのが見られるそうだ。
神社は外見が戸板に囲まれた簡素な造りで面白い。後方の本殿は二重構造で古来のものは中で保護されている。

特筆すべきは神社の後方に岩穴があって湧き水がある。奥の広さは測ることができないそうで、その水は「下條トドロ(?)」に通じているらしい。
1230年ごろ、初代相良公が人吉に御下向になり、御守神である熊野三所権現を勧請する際にこの地を選ばれたそうだ。

人吉の街中にある「青井阿蘇神社」にも行くと、前の池にはカモの一家が泰然としていた。

蓮池では大きな鯉の群れがエサを求めて口をパクパクしていた。
令和2年の洪水のときはみんな戻ることができたのかな。

日向神~黒木散策

2025.9.23(秋分の日) 日向神306 ダム下62 社寺の旅2

道路端にはヒガンバナが咲き、すっかり秋の様相になってきた。
体は夏の疲れで相当まいっているが暇なので山へ行った。

2F、「イルネージュ」の上にあるハチの巣が更に大きくなった。
さっさと歩けば襲ったりはしない。
本日のダム下は5人。

隧道の出口エリア「夏休み」を登る高田さん。

私は開拓の続きで今日はボルト穴を7つ穿ったが、手持ちのハンガーが4個しかなく、あと3個は次回となった。(入荷待ち)
常連組は一昨日登ったばかりで疲れていたので早仕舞となった。

一昨日(9月21日)、この道でロードスターのタイヤがパンクした。

踏んだのはこの新し目で尖った部分のある岩に間違いない。
この岩のおかげで6万円が飛んだ。
(タイヤは前2本交換、これも入荷待ち)
岩は記念に持って帰った。だって6万円相当の岩だから。

帰り道、以前から気になっていた大渕の「熊野神社」に参拝した。軽トラを四駆にして急坂を登ると集落の最上部に立派な神社があった。主祭神はイザナミノミコトである。

境内を一周して拝殿の天井絵を仰ぐ。
天井一杯、100枚ほどの多くの動植物画が祀られている。
特に目を引いたものを紹介しよう。

夜のフクロウか。
板の節の部分が懐中電灯を持っているように見えてユーモラス。

頭は龍で体は魚、ガラカブかな。これは人魚かも。

頭は象で体は獅子。
昔、ゾウはこんな風に考えられていたようだ。

これは伝説の妖怪、鵺(ぬえ)ではないか?

鈴が3本あるのは珍しい。
岩手県花巻市:早池峰神社の4本を思い出した。

境内から大渕地区が一望できる。

この後、まだ暇だったので行ったことがなかった「グリンピア八女」を見学した。
立派なホテルもあるが大きな温泉館(510円)もあった。明治の館、古民家などバブル期の箱物が点在する静かなリゾート地。樹木が茂り過ぎて歩いて散策するにはちょっと勇気がいる感じだ。

山内渓谷の「重箱岩」は町の天然記念物指定で登ること不可。

健軍神社参拝

2025.9.10(水) 社寺の旅 1

午前4時頃から雷鳴が轟き、長崎・熊本地方に線状降水帯が発生する天気だった。
幸い熊本市や菊池方面は雨量も少なく、用事があったので市内神水(くわみず)へ出かけた。昼頃には雨も上がったので、近くの健軍神社を訪れた。

健軍神社は熊本市内では最古の社で、阿蘇を治めていた健盤龍命が主祭神だ。
たいへん立派な楼門であるが鳥居と共に新しい。多分、熊本地震後に再建されたものだろう。鳥居は木製で低く造られている。

狛犬も新しく、外腹斜筋が発達し体が引き締まっているように見える。右側は阿形でオスの獅子である。

楼門の天井絵。
左上の羊はアモン角(大きな巻き角)のメリノ種、右上の鳥はトキで面白い。
しかし、牛がホルスタイン種なのは戴けない。ここは肥後の赤牛にして欲しかった。
右の犬は秋田犬で立ち姿に品がある。ニホンザルの母子もリアルで面白い。
下の虎が小さくて迫力に欠けるのは残念。右下の蛇は蝮(マムシ)か? ここは大きな青大将か縁起の良い白蛇にしたい。
大きな月を見て跳ねる白ウサギは躍動感がある。
実はここにはもう一つ別の天井絵(改築前のもの?)がある。写真は割愛するが、こちらの蛇はまた面白いので一見の価値がある。

境内に「子宝の木」があった。銀杏のヒコバエを無数に伸ばしたものである。普通ヒコバエは樹勢を弱めるから切ってしまうがここまでになると神木になる。

本殿の屋根を見ると千木(ちぎ)の先は垂直で鰹木(かつおぎ)の数は5本と奇数なので、ここが主神に男神を祀る神社であることが分かる。(これは人吉阿蘇青井神社で学んだ)

健軍神社を後にして、こちらには滅多に来ないので「県立図書館」へも寄ってみた。この図書館は熊本の郷土資料が充実している。
以前はあった県内の歩こう会や走ろう会の会報が見当たらなかったのは残念。母校の創立百年誌などがあったのでまたゆっくり来てみたい。

お昼はインド・カレーの「ナマステ」でランチ。
写真に入っていないが白いラッシーを飲んだ。辛さ(3)のカレーにちょうど良かった。

帰って腹ごなしに近所を散歩したらナスを戴いた。
まん丸いナスは珍しい。
長い方は我が家で収穫したもの。今年はどこもナスが豊作らしい。