クライミングにおける「ゾーン」

2016.9.17 日向神サンセット~道端エリア

9月17日~19日は3連休ながら台風16号の影響で登れるのは17日(土)のみ。
先週に引き続き佐賀のTさんと日向神サンセットエリアへ行く。
目標は「眺めのいいテラス 5.11c 24m」に昨晩から決めていた。
このルートの下部は「テラスへアップ 5.11a   15m」で、2年前にMOS(マスターオンサイト)している。

ヌンチャクを15本も下げて取りつく。
1ピン目あたりは苔が夜露に濡れてまったくフリクションが効かない。
2ピン目以降は乾いているが、斜めのバンドに立ちこむあたりできつくなってきた。
あまり粘ってパンプし上部が登れなくなるといけないのでテンションをかける。
前回MOSしているのにこの様はなんだろう。
「こんなに難しかったかしらん。それとも腕が落ちたのか?」と自問する。
なんとか下部ルートの終了点までたどり着いた。
ここから上部のルートに入るわけだが、1ピン目から2ピン目が更に難しく、まったく登れなかった。

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その後、Tさんが「エルニーニョ 5.11a」をレッドポイント。日向神での初イレブンだそうで、いい時にビレイをさせてもらったと思う。
私の初イレブンもこのルートだった。
【写真はエルニーニョをRPしたTさん】

「テラスへアップ」への2便めはあっさりとリピートできた。

午後は日陰を求めて道端エリアに移動した。
ここで3年前にMOSした「春の嵐 5.11a」に取りつくと核心部で危うく落ちそうになった。
初トライなら「ナイス、クライミング!」だが、3回目ぐらいなので情けない感じが先に立つ。
「今日は登れていない」ことを自覚した。
その後「春眠 5.10」「太郎 5.10c」「シンシア 5.11a」などを登っていたらやっと調子が出てきた。
特にシンシアは全くストレスなく登れた。

初のイレブンを登ってから約4年間がすぎた。
毎年着実に登ったルート数は増えてきたが、「クライミングの技術」は伸びているのだろうか。
確かに伸びているようにも感じるが、確実に増えているのは年齢で54歳が58歳になった。
そこで一つの指標となるのが「MOSしたルートのリピート」である。
これによると、1回目の「テラスにアップ」のリピート失敗では技術が落ちたとみなされる。本当にそうか?

だいたいMOSしたルートというのは、基本的に印象が薄い。
自分にとってどんなに高グレードでもあっさり登れると記憶に残らないものだ。
そこで「ゾーン」という状態に考えが至った。
「テラスにアップ」をMOSした時がまさにそれで、記録を見直すとこの日には「山紫水明 5.11a 」MOS、「八重蔵 5.11c」をRPしている。
絶好調という言葉では物足りない、極度の集中力で体が自然と動いたのだろう。
年に1回ほどこんな日がある。

今回の「テラスにアップ」失敗の原因をあげてみよう。
①久しぶりの東京出張に関わる様々なストレスがあった
②当日午前4時に目覚め、机で仕事をした
③排便の時間がずれて、いつもより量が少なかった
④上部ルート「眺めのいいテラス」に意識が行っていた
⑤ウォーミングアップをしなかった
⑥出だしで苔がヌルヌルして集中力を欠いた
⑦ヌンチャク掛けで十分という意識があった
まあ、これでは無理である。

このごろは新しくできたジム(C.P.菊南)に入会してボルダリングを始め、加齢による体力低下を補っている。
しかしこれではプラスマイナス0程度である。
そこで、これからも外岩で限界グレードのオンサイトをして喜びを得るためには「ゾーン状態」を意識して作り出すことが大事だと思った。
これはそのうち成功してから記述しよう。

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今回、グリグリ2を使った。
ビレイをしていて安心感や余裕があって良かった。