「クライミング」カテゴリーアーカイブ

岩野山と忘年会

2016.12.3~4 岩野山~リフレス大牟田

12月3日(土)は午後からあそ望山岳会の救助訓練、及び忘年会。
こんな日に午前中だけでも登れるところは岩野山しかない。
山友のSさん、Uさんに連絡して現地で集合した。
①正面壁クラックルート(5.7)
下部は残置ピトンを使い、カムを一個、ナッツを一個使った。
私のカムは昔の棒フレンズだから、水平クラックに使うと心配ではある。
②フェアウェイ(5.10b)
このルート、昨年自分で作っておきながら登るのは3回目ぐらい。久しぶりに登って、「いいルートだなあ」と自画自賛した。

2016-12-03-13-24-06写真は、カンテ左をリードするUさんである。
Sさんは「ぺったんこスラブ」の下部をオンサイトされた。
Uさんは「カンテ左」をマスターオンサイトされた。
共に外岩は初心者であるが「才能アリ」である。

ところで、今回も岩野山に落し物があった。
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ヌンチャクが3本とプルージックコードである。
先週一緒に岩野山で登った会友のヌンチャクにそっくりだったので午後に会って見せたら見覚えがないとのことであった。
心当たりのある方は連絡して欲しい。
ちなみに、前回の終了点に置き忘れてあった環付きカラビナは私の従兄弟の物ですぐ連絡が入った。

下山後は植木から南関まで高速道を利用して「リフレス大牟田」へ。
体育館の人工壁を使っての救助訓練に2時間遅刻して参加した。
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夜は12月例会後に忘年会となった。
会のアイドル的存在であったもも太さんが寿退会して渡米するのでお別れ会も兼ねた。
料理は調理室を使ってすべて手作りである。
下戸の私は梅酒1缶でほろよい気分となった。

私は忘年会で今の課題としている「100イレブンへの道」の経過報告をプレゼンして、学生時代に覚えた山の歌を3曲披露した。
もちろんアカペラである。

4日(日)は朝から雨。
当然、リフレスの体育館壁でみっちり登りこんだ。
この日はマミリンさんのムーブが秀逸であった。

 

今年は早く散った本匠の銀杏

2016.11.23 本匠:神社、前高エリア

メンバーはキーボウ、リリィ、ひろ、ありきち、空、私。そして会員外のFさん。
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3年前に初めて訪れた神社エリアでは、見事に黄葉した銀杏の傍らで「銀杏の小径」を登ることができた。
あの感動を再びと同じ勤労感謝の日に来てみたが、残念ながら今年は8割がた落葉して、しかも境内は濡れた落ち葉とギンナンで埋め尽くされていた。
しかし、石灰岩の岩場は相変わらず静かに、そして厳しく迎えてくれた。
大分のHさん、地元のYさんのアドバイスを得ながら今日の目標を「げんこつ」に置いた。
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① 銀杏の小径(5.10-) R(リピート)
②③④ げんこつ(5.11+) NG
⑤ 表参道 (5.10b) MOS
⑥ 少年少女 (5.9) OS
⑦ ニョロ (5.10d) OS

写真は「げんこつ」下部のハング帯から出てきたところ。
2便目に終了点まで行ったが、左のクラックは制限だった。
3便目は右の細いクラックを使うがテンションがはいってしまった。このルートは次回のお楽しみとなった。
ありきちさんはみんなの期待を一身に背負って「銀杏の小径」をオンサイトできた。

次は前高エリアに移動した。
「表参道(5.10b)」は見た目より壁が立っていて、終了点がなかなか見えないので長く感じた。
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写真は「ニョロ」を登るありきちさん。

夕暮れ迫るなか、「ニョロ(5.10d)」をうまく登れて気持ちよく今年最後の本匠クライミングを終えることができた。

 

マルチの日

2016.11.12~13 比叡山

今年も11月の会山行は「マルチピッチクライミング」となり、私が担当になっていたので比叡山の南面スラブを選んだ。

11月12日(土)
7:00熊本発~9:30比叡山着  車2台、6名、約110km
①みつばツツジルート(Ⅵ-、5P)
日帰り組3名(ヒロ、キーボウ、空)
②失われた草付ルート(Ⅵ、5P)
宿泊組(ありきち、いっせい、かんすけ)

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③甘草の道ルート(Ⅵ-、5P)
つるべ組(いっせい、ありきち)、懸垂下降3P
写真は1P目、目の前に広大なスラブが広がる。

「失われた草付ルート」を登ったあと稜線をたどり、岩場の末端を歩いて下ると(Fixロープあり)すぐ2本目の「甘草の道」を登ることができた。
近くに鹿の骨が散乱していた。

宿泊は庵「鹿川」、一泊1000円。
この日の宿泊者は10名。
夕食は豚汁、おでん、焼肉など。
飲み物はワイン、etc。
夜は3人のオーナーそろい踏みで賑わった。

11月13日(日)
①第1スラブルート(Ⅳ+、8P)
熟慮組(かんすけ、ヤマアキ)
②ニードル左岩稜スーパー(5.9?、3P)
つるべ組(いっせい、ありきち)
1P(スーパー)、2P(フレーク)、3P(クラック)
1~2Pは体感的に5.10cぐらい。カム1セット使用。
最後は50mいっぱいの懸垂下降で内容充実★★★ルート。
③第1スラブ・スーパー(Ⅴ+、8P)
つるべ組(いっせい、ありきち)
下部はノーマル、上部はスーパー。

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写真は「ニードルの頭」からの50m懸垂である。

【感想】
マルチルートはどんなにやさしいルートでも一つ間違えれば命にかかわることになる。
今回、落し物などをした者も多かったので装備や技術に関してお互いに注意し合いたいものである。
また、今回は初心者の訓練も兼ねていたが、かなり無理があったように思う。
やはりリードやセカンドのビレイ、つるべ登攀、懸垂下降などの基本的な技術は岩野山の正面壁等でしっかり身につけておくべきだろう。
日向神や本匠のショートルートとマルチルートは根本的に違うこともあらためて感じた。
また、会員の高齢化も今後はしっかり考慮しなければならない。特に体力のなさはクライミングのスピードを鈍らせ、大きなリスクとなる。
マルチルートを楽しみたいのであれば、なおさら日ごろから岩に触れ、山に親しみ、体力を養成することが大事だと感じた。

岩野山に忘れ物あり

2016.11.5 岩野山ルート整備

午後から時間がとれたので、岩野山の整備に行く。
駐車場も夏場に2回草刈りしたので結構きれいである。
岩場もまずまずきれいなのだが、ぺったんこスラブの中間部の草付から灌木が生えていたのでトップロープで下がり、片付けた。
1年間でよく伸びるものである。
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その際、終了点で2枚の新しいカラビナを見つけた。
私が以前から残置しているカラビナも残っているのでたぶん忘れ物であろう。
私が預かっているので、心当たりのある方は連絡をしてほしい。

本匠:魚道で5.12に挑戦

2016.11.3 本匠:魚道エリア

メンバーはキーボウさん、会員外でSさん、Hさん、Kさん。
10月は週末に雨の日が多く、力をつけるためにジム(菊南)に通ったところ右肘や指に痛みが出始めた。これでは本末転倒である。
しかしここでSさんに会い、「そろそろ5.12のルートに挑戦したい」と話したところ、「私がヌンチャク掛けをしま~す。」言われて、多少の不安を抱えながらも本匠の魚道エリアに向かった。このエリアは2回目である。

① アッチャンフェイス(5.10a)  MOS アップに最適
② ダイヤモンドフィンガー(5.12a)  TR(トップロープ)でトライ
③ 免許皆伝(5.11b) 3便目でRP
④ ブラザーズ(5.11b) 敗退 指先が痛い
⑤ リバーダンス下部(5.11b) 2便目でRP ジャミングが決まる

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写真①は、免許皆伝(5.11b)
中間部のハングを越えるところが核心。
ホールドは多く、どれを使うか迷っているうちに力尽きてしまう。
3便目でRP。独力でムーブを見つけたので力になった。

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写真②はアップで元気の出るカンテ(5.11a)を登るキーボウさん。
私は前回(8月27日)登ったので、今日はパス。

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写真③は、リバーダンス下部(5.11b)を登るSさん。
上部(5.12a)までヌンチャクを掛けて頂いたが、私はまだまだ力不足なので今日は下部までとした。
Sさんのいる辺り、Hさんや私などクライマー歴の長い者にはクラックにハンドジャムがぴったりときまる。
ハングを越えたところが意外にバランシーで核心だろう。2便目でRPできた。

秋晴れの本匠は意外にもクライマーが少なかった。
会友が行った日向神の道端エリアには多くのクライマがーがいたそうである。
クライミングはこれからが本シーズン。

 

龍頭泉、初見参

2016.10.30 龍頭泉クライミング

メンバー:めいしーさん、たむたむさん、ジローさん、私の4人
エリア:真ん中
①御懐妊(5.11a) NG マスターで1T
②御懐妊     RP
③コスモス(5.11b) 敗退 これは厳しい。
④長らくお待たせしました(5.10c) NG
⑤長らくお待たせしました(5.10c) RP
⑥パサイ (5.10c) MOS

雨の影響で「橋エリア」は登れないらしく、乾きの早い「真ん中エリア」へ行く。
アプローチは車を降りて5~6分の坂道。
岩場はクラックとフェースが交互に現れる。
あまり登られていない。
わずか6回しかトライしていない。
ほとんどのルートが難しくて、グレードは辛口、半分は自然に帰ろうとしていたので私に登れるルートが少なかった。
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「御懐妊(5.11a)」は上部のトラバースが核心。写真①では右足のヒールが効いている。

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写真②は「ガリバー(5.12b)」にトライ中のジローさん。

「コスモス(5.11a)」は、初めて訪れた私のためにめいしーさんがヌンチャクをかけて頂いたのに、まったく歯が立たなかった。垂壁にカチホールドだけがあり、ボルト間隔も若干遠くプレッシャーが大きい。

最後に登った「パサイ(5.10c)」は高度感があり、MOSできたので初の龍頭泉を気持ちよく終わることができた。

こんなときは、岩野山

2016.10.15 岩野山

今日は快晴の土曜日、明日は雨の日曜日だというのに自由に使える時間は今日の午後1時までしかない。
熊本城マラソンに向けてのLSDも考えたが、外岩に触れる機会は今しかないと思い岩野山へ。

昼食の購入は新しくできた岩野山近くの7-11を考えたが、地元の7-11に寄る。
なるべく地元のコンビニを大切にしたいからだ。
昼食は「おにぎり(梅おかか)、ごく旨カレーパン」がマイブームだ。
そして、コーヒーを飲みながら岩場に向かうのが習慣になっている。
駐車場には軽ワゴンが停まっており、「リードクライミングができる」と喜んだのもつかの間、すぐエンジンをかけて出て行ってしまった。
クライマーではなく、車中泊愛好者だったようだ。
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駐車場は夏場に2回草刈りをしたので結構きれいさを保っていた。
登山道では何本かの落木をはねのけながら歩く。
岩場につくとハンガーに異常はないか確認して回り、簡単に雑草も切る。
ぺったんこスラブにはチョーク跡がしっかり残っていた。
気が付くと腕にやぶ蚊が3~4匹とまっている。
意外と夏場よりも蚊は多いように感じた。
まだまだやぶ蚊対策は必要である。
久しぶりにトラバースをすると、不覚にも一回落ちてしまった。大反省である。

最後に、ゴルフ場に通じる山道に枯れ木を使って「通せんぼ」をした。
ゴルフ場方面には行かないようにしたい。

親子ボルダリング教室

2016.10.10 うまかなよかなスタジアム

熊本県山岳連盟の主催で親子ボルダリング教室が行われた。
東京オリンピックの正式種目になった影響か、参加者は親子で80名近くになった。
スタッフや引率にあそ望山岳会からキーボウ、ヒロ、ヒロジー、もも太、あり吉、フジミ、そして私の7名が参加した。
朝は駐車場への誘導係をした。快晴のために日差しは強かったが、陸上競技場の周りを走る人は多かった。走る人々は格好もきまっていて、高校駅伝部の練習もあり、まさしくここはランナーの聖地だ。そういえば、昔は雨が降るとパークドームまで走りに来たこともあった。

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この競技場の半地下にボルダリング会場がある。
この場所に作る時は相当な議論になったと聞くが、駐車場や管理面、トイレ、観客席等を考えてのことだろう。
主に初心者用の右壁に6課題が設定されていた。
参加者はどれでも好きな所に何回でもトライできて、自分の限界まで十分に挑戦できたが、どうもやり方が漫然としている印象を受けた。
せっかく「教室」と銘打つなら、ルート図を作って何本登ったとか、何手目まで登れたとか、どんなムーブを使えば登れるようになるか等、一人一人のスキルやモチベーションを高める工夫が欲しかったと思う。
更にパソコンとプリンターを持ち込んで、登っている写真を帰りにプレゼントなどすればリピーターも増えるのではないか。

昨年は翌日に腕がこわるぐらい「お手本」と称して自分も登ったが、今年は右ひじが痛いこともあって随分と控えた。
どうもひじの腱鞘炎になりかけているようだ。
登っているときは痛くないのでついやり過ぎてしまう。
安静が一番だろう。

そろそろ成果が表れてきたかな?

2016.10.4 C.P.菊南

10月1回目のクライミング・パーク・菊南。
台風18号も近いせいか、夕方のキッズが終わると3人だった。その後も徐々に増えはしたがいつもより少なめ。ツヨカワ女子のTさんも来た。
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ところで、今日はなんとなく指先に力が宿り、落ちそうで落ちなかった。
結果、緑テープ課題を2つも完登することができた。
特に2本目は、自分でも登れないのに「身長が足りないTさんのため」と思ってムーブを変えてみたら自分にぴったり合って、うまく登れてしまった。
9月までは銀色課題が上限だったのに、突然のステップアップだ。課題は決して易しくなく、強そうな若手がポロポロ落ちている。
8月から2か月間の修練の成果が表れ始めたと思うと素直にうれしい。

写真は緑テープではないが、ヒールとランジの練習で必ずトライする銀色テープ課題。成功率はまだ5割程度だ。

本匠で野営

2016.9.24 本匠 宮前エリア

会友はキーボウさん、ヒロさん。

9月24日(土) 9時に本匠集合。
井ノ上タワーに行くと半分ほど染み出しで濡れている。番匠川の水量も夏の3倍ほどあるので、宮前エリアへ行く。ここでは8月14日に「青巌峡ボーイ 5.11a」をRPしている。そして、青巌峡ボーイよりも易しいと云われる「アイミスユウ 5.11b」が私を待っている。
この時期、宮前エリアは南面なので午前中は登りにくい。まずは日陰にある右側の3本(山女、見返り美人、チョン掛け)でアップをする。

アイミスユウの下部は非常に易しく、半分から上の黒い部分がかぶっていて休めない。
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①便目 マスターで取りつき、核心部でもたつきフォール。ハンドホールドははっきりしているが、足の置き場が乏しい。1テンで終了点までぬける。
②便目 ムーブは分かっていたのに、核心部手前で力を使いすぎてホールドが持てずにテンション。これは悔しい。
③便目 写真のように右足のかかとをコルネにかけ、安定させてクリップ。うまくいった。

この後、「山椒はピリ辛 5.10c」「ムー大陸 5.10c」をオンサイト。
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写真は「青巌峡ボーイ 5.11a」を登るキーボウさん。
私は約1か月ぶりであったが、うまくリピートできた。この日9本目で前腕がつりそうだった。

宮前エリアには長崎からNFAグループの方が大勢来られていた。
特筆すべきは、小学生のKくん。強いおじさんが大汗かいてヌンチャクをかけた5.12のルートをほとんど力みなく登ってしまう。マジックでも見ているようだった。

キーボウさんとヒロさんは日帰り。私は一人で泊まる予定で来た。
山を下りて、やよいの湯に行くとうわさの「死海の湯」が男湯だった。右足に擦り傷があったので左足から入ったら、こちらもビリビリとしびれる。気付かないような小さな擦り傷が何か所もあったのだ。あわてて右足も湯につっこみ泣きそうになって飛び出た。クライマーは絶対入れないお湯だ。

夜になっても9月の本匠の外気温は26度程度。テントに入るとシュラフもいらず、すぐ寝てしまった。夜中に目が覚めると満天の星空だった。

9月25日(日)
朝方になるとフライシートに当たる雨音で目が覚めた。この日一緒に登るはずだったTさんにも雨の事を連絡して早々に帰宅。
実はこの一週間、ジムも含めて結構登ったので右腕に痛み出ていた。2~3日は休養が必要だったのでちょうど良かった。
それでも家に帰ると、テント干し、洗濯、木工、庭の草取り、ランニングと動き続けて、遂にBMIが19.5を記録。体年齢も34歳になってしまった。

しかし、野営はいいなあ。
これからも月に一度ぐらいは続けていこう。