2018.3.3 日向神クライミング
ネットで岳団彩雲が昨年拓いた日向神タワーのルートを調べていたら、第2ルートの1ピッチ目が「彩雲 5.11a」のショートルートとして紹介してあった。
もう日向神では「私が登れる5.11」が少なくなってきたのでぜひ行ってみたいと思った。
同行はフジミさんである。3月1日に大きな仕事を終えて「今日は道端でまったりクライミングをしたい」と言われていたが、なんとか日向神タワーに誘い込んだ。
日向神タワーには2本のマルチルートが拓かれている。マルチは10年ぶりというフジミさんだったので、マルチの楽しさも味わってもらいたかった。
日向神タワーの取り付きまでは「びっくりフェース」の入り口から赤テープに導かれ、谷を渡るとフィックスロープを頼りに登る10分ほどの山径である。
冬枯れの樹林から屹立したタワーが時折見える。
第1ルート(3P、77m、5.10c)に取り付いた。
1P(30m、5.10a)
傾斜はゆるいが波を打った感じで次のボルトがすぐには見つからないところがある。
2P(25m、5.10c)
昔リングボルトの人工で直上していた跡が見える。
ルートは右側の凹角状のフェースに引かれている。
ホールドは大きいがボルト数が少なめなのか、けっこう緊張させられた。
核心部を登り切ってほっと一息の二人。
3P(22m、5.10a)
最後はスプーンカットのホールドを使うが、バルコニーで登りこんでおけば問題ない。
終了点はチェーンを使った立派なもので懸垂下降も大安心である。
50mダブルロープで2回の懸垂下降の練習ができる。
第2ルート1P目「彩雲 18m、5.11a」
午後になり15:00からは小雨の予報なので、とりあえず登ってみる。
見た目は易しそうだが、登ってみると岩場が左下がりの逆層でホールドに乏しい。
しかし私の得意系なのかうまくオンサイトできた。
終了点は立派なチェーンである。
道端エリアに下りて、フジミさんが新しいシューズの試しに2本登られたら15:00、予定通りに雨が落ち始めて撤収した。
先日までの冷たい風が嘘のような春風のそよぐ日向神タワーでのクライミングだった。
近場に楽しいマルチルートを拓いていただいた彩雲の皆様に感謝を申し上げたい。
なお、第2ルートでクイックドローが2本残置(?)されていたので回収している。
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