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ダム下:3週間ぶり!

2024.3.10(日) 日向神:ダム下 217

快晴の今朝は冷えた。

ビオラとチューリップの葉に付いた霜。

ヒヤシンス
ムスカリ

毎週末山に行くので実家が草ボーボーになりかけていた。
午前中2時間の草刈りを実施。
昼前には日向神:ダム下に到着、3週間ぶりとなる。

【ブラッデイ・ジャム(5.11c)にトライ中のゆきえさん】
私が2月10日に拓いたこのルートが今、大人気だという。
何人もの実力者がトライして、オンサイトした方はいないようである。多くの方に取りついてもらうのが嬉しい。

① 「令和6年春(5.10b)B4」 OS(オンサイト)
ちょっと来ないとK1さんがすぐに新しいルートを拓いている。

②~③ 新ルート「マハレ(5.11a)」にトライ

マハラ(5.11a)の左上バージョンになる。
しかし、ボルトの位置から新しいラインを登ることも出来そうだ。

ヒールフックを使うムーブで登りたい。
昨日の野岳で指先が消耗していたので、この課題は次週の楽しみにとっておこう。

先日、庭からカップに移植したスミレがすっかり根ずいた。

ダム下にクラックルート3本

2024.1.28(日) 日向神:ダム下 211

昨夕、夕焼けが見えたので今日はてっきり「晴れ」と思っていたら、朝から小雨が降っていた。
しかし、午後からは晴れの予報なのであおいさんと日向神へ。

熊本は晴れていたのに日向神:ダム下が近づくにつれ霧雨が降り出した。

ロドキャン用の焚火台を持ってきた。これは正解!
ダム下2Fは頭上に樹木があり、小雨でも登れるところがある。

昨日に続き、ナッツセットを下げてクラック・クライミング。
カメラは井ノ口さん。

左:「チーちゃん(5.8)B3」 NP(5.8)
中:「サーちゃん(5.7)B4」 NP(5.7)
右:「ミレービスケット」   NP(5.10a)

ダム下2Fは、小雨の中でもクラック・クライミングの練習ができる便利な岩場になった。
他にもNP(ナチュプロ)化できそうなラインがある。

天気予報は外れ、午後になって雨足が強まった。
午後2時過ぎには焚火を消してお開き。

1月28日の夕焼け。
明日こそ晴れそうだ。

【追記】
文章の更新をした。
主に「トラッド」を「クラック」に代えた。
私はクラックを利用してNPで登れば「トラッドだろう」ぐらいの認識であったが、どうもトラッドはもっと奥が深く、登る人の思い入れも強いようだ。

小雨の日向神:ダム下

2024.1.21(日) 日向神 210

昨夜来の雨は残っていたが、休日に山へ行かず無聊をかこつのは非常なストレスになるのでゆっくり出かけた。

途中の鹿北町:岳間で田中橋を眺めた。(ブログ登場2回目)
この橋は別名「化巌こう」「車橋」ともいう。「こう」は「石遍に工」と書くが漢字表に見当たらない。
記念碑に「藤からむ巌(いわお)と化せよ車橋」とある。
鹿北町では安政5年完成と石橋としては一番古く、写真をよく見ると輪石が二重になっている珍しい造りだ。

山道でヤマドリのオスを見つけた。
「あしびきの山どりの尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む」(柿本人麻呂)
調べたら、ヤマドリはつがいになっても夜は谷を隔てて別々に寝ると言われているそうである。
孤独の良さ、愉しみを知っているのかもしれない。
このヤマドリを見たことだけで、「今日山に来た甲斐があった」と思った。

岩場はどこも濡れている。
ダム下2FでK1さん、タケシさん、井ノ口さんご夫婦と古いルートのリボルトを行った。

カットアンカーから外した「ツナハンガー」
リボルト用メタル類の代金は「日向神クライマーズ・クラブ」から支給される。

左端のルートを掃除しながらリードした。
細いクラックが走っているので、次週は「トラッドルート」として再生される予定だ。

岩の基部に「ツチグリ」があった。

自宅近くの牧場の溜池で「コガモ」の群れを見た。
カメラを向ける私を見つけて一斉に飛び立った。

コガモの着水シーン。
この外部者は安全であると確認できるとすぐに戻った来た。

日向神:ダム下も良い!

2023.12.10(日) 日向神205 ダム下2

朝からTVは「大谷翔平、ドジャーズに決定」のニュース。

外は濃い霧で終日晴れの予告。
今日は2週間ぶりに日向神をめざす。

久しぶりに石橋(小原)を渡る。
石の欄干は低いので、ドアを開けても当たらない親切設計だ。

午前10時、ダム下2Fはもう日が当たってポカポカしている。
① 必殺仕事人(5.11b) 敗退

写真は「必殺仕事人」にトライする井ノ口さん。
私は今日もトップアウトできなかった。
これが5.12だったら諦めもつくが、5.11bなのが辛い。

② ベテルギウスの異変(5.11a) NG
タケシさんにより拓かれたこのルート、3年10ヵ月ぶりとなると8割がたは忘れている。
昔の彼女に出会ってお互いの変容を確かめる感じ。

③ ベテルギウスの異変(5.11a) R(リピート)

体の向きや足の乗せ方、ポケットホールドの使い方を思い出すとすぐに打ち解けた。

【昼食】
井村屋のお汁粉、おにぎり1個、バナナ1本、お菓子2種、コーヒーなど。
お汁粉を食べるようになって、体重の減りがなくなった。

④ 光の春(5.11d) A0
2019年12月、このエリアに初めて来た時以来のトライ。
あの手この手、あの棒などなんでもありで終了点に到達、Tr.を掛けるという「ゆきえミッション」を完了した。

スタートからして出力100%。

今日集まったみなさんは、「人の登りを見て登った気になる症候群」に襲われた。
私はと言えば、2日連続のクライミングで指先がちょっとヒリヒリして、わずか4本で終了。

冬のダム下は熱い!

2023.2.5(日) 日向神 ハートエリアからダム下へ 168

朝は放射冷却で寒かったが、その分陽が差すと暖かい一日だった。
私は昨日も登ったので今日は控えめに・・・・。

まずは「ハートエリア」へ。
①十六夜(5.10c) リピート
1本目はまだ指が冷たい。

その後はK1さんが約2カ月ほどトライしているプロジェクトのビレイをした。

谷間に気合の雄たけびが響き渡り、見事に初登。
「満月 (5.12b?) 長友敬一」の完成!
Vサインの上に満月のようなホールが見える。
私はTr.で触らせてもらったが、手も足も出なかった。

午後は「ダム下3F」へ。
この頃は冬場の定番「バルコニーエリア」が賑わっていないと思っていたら、ダム下3Fにたくさんのクライマーが集っていた。
ここにもK1さんのプロジェクトがあった。
ノリノリのK1さんが本日2本目の初登を慣行した。

②ミラージュ(5.11a) OS (第2登)

写真の辺りが核心部か。
開拓・初登は長友、掃除は緒方というパターン。

ミラージュ(5.11a)の全景はこんな感じ。
登っているのはタケシさん。

ルート開拓100本の軌跡

2022.6.1(水) 徒然 89

5月28日の日向神:五色岩で「百色(ももいろ)」を開拓したことが、通算100本目の開拓となった。
これまでの軌跡を記しておきたい。

1983年(25歳)~1933年(35歳)
阿蘇:大観峰    26本(リアラ、復活の日など)
八方ヶ岳:穴川の岩場 1本 (2P 未発表)
菊鹿:丸岩の開拓 (Tr.多 未発表)
比叡山:南面スラブ 2本(スーパーファイナルなど)
宇土:赤瀬海岸   2本 (未発表)
宮崎:行縢山    1本(アロマージュ 4P 未発表)

大観峰「カウンター・チン」の2ピッチ目を開拓中

【22年間の空白期間】

2015年(57歳)
植木:岩野山    11本 (夏の思い出など)
2016年(58歳)
植木:岩野山    4本 (フェアウエイなど)
2017年(59歳)
日向神:サンセット 2本(若い時のりりィなど)
2018年(60歳)
日向神:愛のエリア 5本(義理チョコで勘違いなど)
日向神:奥壁    1本(生きた証)
2019年(61歳)
日向神:愛のエリア 4本(平成最後のヒールフックなど)
日向神:ダム下   2本(フルグラなど)
2020年(62歳)
日向神:ダム下   6本(素敵なロドライフなど)
星原峠:ボルダー開拓
2021年(63歳)
日向神:ダム下   1本(ビターチョコ)
八方ヶ岳:カニのハサミ岩 18本(ロドキャンなど)
日向神:五色岩   2本(ゆずレモンなど)
2022年(64歳)
日向神:五色岩   9本(岳間茶など)
日向神:ダム下   1本(ハイドランジャー)

ルート開拓者は「絶滅危惧種」と言われて久しい。
では、何故私はルート開拓をするのか。
答えは一つ、「面白いから」

大観峰:「アゾロ・ダイレクトカンテ」の開拓中

私の場合、クライミングとは開拓をすることである。
若い時に「熊本クレッテル・カメラード」に入り、大観峰というほとんど手つかずの岩場と出会えたことが大きい。
(大観峰の岩場は熊本地震で行けなくなった)
そして2011年、「あそ望山岳会」に入会して山との出会い直しができた。
100本はもちろん通過点であるが、この後はどうなるかは分からない。
フェイスブックで東秀磯氏が5月だけで10本開拓して、「月間最多ルート開拓賞」を自らに与えていた。
私は8回山に行って開拓は2本、打率は2割5分か。まだまだだな。

1983年、大観峰では「ヨセミテスタイル」が流行っていた。

あと10年もしたら、「聖地巡礼 いっせいの100ルートを登る」なんて企画が起きるかもしれないが、その時は詳しい資料をお渡ししたい。

ダム下2.5階 ハイドランジャー(5.11d)開拓・初登

2022.5.21(土) 日向神:ダム下 29

先週、ダム下2.5階のプロジェクトは濡れていた。
今日は曇り空で暑さもない。

①ラッペルしてシャントで登り返しながらボルト位置を決める。

②なかなかうまく登れないが、「なんとかなりそう!」と自分に言い聞かせてボルトを5本打った。

ビレイは2階で登っていたナカさんにお願いした。

③マスタートライ NG

大フレークのハングを越える。


パワー全開ながら、細かな足置きが要求される。

意外と気合が入って最上部までうまく登れた。
最後のスラブでTr.と違う登り方をしてスリップ。

昼食、岩場の整備

④トライ2 RP(初登)
ハイドランジャー 5.11d B5 10m 緒方」完成。
ビレイヤーはナカさん。

【開拓・初登の軌跡】
2020年12月 3日間(掃除・Tr.トライ)
この頃は核心部をヒールフックで越えていた。
あまりにも難しいので半分諦めて「カニのハサミ岩」へ。

2022年4月 2日間(Tr.トライ)
核心部を右から越えることができた。
フレークにボルトは打てないので開拓が進まない。

本日、フレーク上のプロテクションには固い岩からステンレスワイヤーを垂らすことで解決。
終了点はロープが岩とこすれないように頭上の立ち木からスリングでとっている。

⑤荷物(デポ)の回収
帰ろうとした頃タケシさんがやってきて「3階の開拓用具を回収する」というので手伝った。


「ハイドランジャー」とは地球防衛軍海洋潜航艇ではなく、猫の名前でもなく、5月の花「アジサイ」の英語名である。

ダム下への桜道

2022.4.9(土) 日向神:ダム下 24

ソメイヨシノはもう葉桜となったが、他の桜はまだまだきれいだ。

【岳間の桜】


【星原地区の桜】


【星原峠の桜】

2週続けてのダム下3Fとなった。
①project1
まだ私のプロジェクトが残っている。
トップロープソロで久しぶりにやってみたが、以前使えたヒールフックはきつい。

②藪椿(5.10c) MOS

登っているのは同行の青年Sくん。
B12本と体力勝負か。

Give me five!(5.11b) RP

先週1テンションがかかったので今日の目標だった。
下部はフェイス、上部のスラブも地味にきつい。

③かれない椿(5.10cぐらい) OS

このルート、MOSのす~さん。
右上はルート整備中のタケシさん。
頭上を時々ノスリやハヤブサが舞う。

④ミール(5.10bぐらい) OS

⑤project1

ここは緑陰帯なのでこれからもトライできる。
Tr.でけっこういいところまでできた。


エリア名の由来となった「ダム下」

ダム下「ビターチョコ 5.11b」開拓・初登

2021.1.30(日) 日向神:ダム下 127

朝の気温は1度、快晴。
日向神:ダム下は今年2回目で、昨年末にボルトを打ったプロジェクトの完成を目指す。
この季節、10時になると「下の岩」にも陽が差すようになる。

まるで道端エリアのような賑わいを見せている。

今回のプロジェクトだが、ゆきえさんのビレイで今日も「1テン極楽」にはまった。
何度やってもどこかでテンションが入ってしまう。
お昼をとうに過ぎて、陽が八女津姫の山に沈もうかとしていた。
「もう、これを最後にしようか」と思う頃だった。

ついに登れた。

思わず出たガッツポーズ。(カメラは高田さん)

ビターチョコ 5.11b B3 10m 緒方一成」の完成。

【開拓の軌跡】
2020年 12月19日(土)
・2019年12月に拓いた「フルグラ 5.11a」がこのエリアの左端だったが、1年経って「超短いけれど、もう一本左側にルートができそうだ」と思い、掃除をしてみた。そしてTr.で登ってみたら2テンションで上まで行くことができた。左側の樹木の伐採を松山さんらにも手伝っていただいた。
12月20日(日)
・ゆきえさんのアドバイスを得ながら終了点とボルト3本打。
リードでトライするもこの日は登れなかった。楽しみは次回へ。
2021年 1月17日(日)
・ゆきえさんの激が飛ぶ中、5回やって全敗。午後になると陽も陰り寒かった。次回を楽しみにする「1テン極楽」という文言を造った。「ビターステップ 5.11d」とルート名も考えた。
1月31日(日)
・そして本日、やっとこさで登ることができた。
ビレイヤーはゆきえさん。見届け人は写真を撮って頂いた高田さん。そして2種の小鳥たち。

「ジョウビタキ」

「コゲラ」

ルート名は「名は体を表す」ような「ビターステップ」から「ビターチョコ」に変えた。
「フルグラ」「アーモンド味」に続く食べ物三部作で統一感を出したつもり。
グレードは控えめに5.11b。
テクニック的にはかなり高度だが、ピンは近くて危なくないし、腕は疲れないので何度でもトライできるから。
このルートを登るにあたっては10年来履き続けている定番の「ミウラ」ではなく「5・10のクワンタム」を使用した。

原口さんからお安く譲り受けたものだが、このシューズがなければ登れていなかったかもしれない。

天気に恵まれた今日は「さくらのエリア」も多くのクライマーで賑わった。

「クワンタム」を履いて「象の目 5.11c」を登るKさん。

2020年 今年の振り返り

2020.12.30(水) 徒然 48

今年を振り返るために、私はいつも「10大ニュース」をまとめる。
世界の1位は、「アメリカの新大統領にバイデン氏」(読売新聞ニュース)
国内の1位は、「新型コロナウイルス感染拡大、緊急事態宣言」だった。
我が家の1位は、「1月、ロードスター(ND)納車」だ。

数年前に熟年離婚をした後、初めて会った女性クライマーから「山に人生を捧げた方ですね」と言われたことがある。
「お~、世間はそんな風に俺を見ているのか!」と少しショックだった。
この頃会う人は「ロードスターの調子はどうですか?」と言われる。世間の目もだいぶん変わってきたと思う。
第2位は「娘や孫との同居」
第3位は「急な転勤」
第4位は「日向神:ダム下での開拓・初登」
第5位は「愛のエリア:エレキバン(5.12a)のRP」
・・以下続く。
今年も多くの出来事があり、とても老け込む暇がない。

今年のルート開拓は日向神:ダム下エリアに集中した。
特に「素敵なロドライフ」は初めて5.12aを付けた。
来年は多くの方に登っていただき、評価を仰ぎたい。
日向神には合計60回通った。
昨年(2019)は36回だからほぼ2倍だ。
日向神は自宅から片道45kmと近いのが良い。
しかしコロナ禍や豪雨の影響で本匠が1回、野岳と八面山は0回であった。

さて、2021年はどんな年になるのだろうか。
今、ダム下エリアに3本の開拓中のラインがある。
「明日はあそこでヒールを使ってみよう」とか前の晩に考えるのが好きだ。
大きな夢や長期的な計画を立てるより、目の前のなんとかなりそうな小さな希望を一つずつ掴んでいくのが性に合っているようだ。
最強寒波の襲来で窓の外にはうっすらと雪が積んでいる。
暇つぶしに来年のカレンダーを作り始めた。

よいお年をお迎えください。