2026.3.5(木) 日向神340
このルートを拓いた故新原さんの遺産管理人(自称)で、2024年にリボルトをされた山崎武さんに「スーパーヒーローを登りに行く」と伝えると、「元気やね~」と言われ、アドバイスもいただいた。
私にとってこのグレードの岩はもちろんフリーで登れる訳ではないが、若い人に誘ってもらえるだけでも幸せである。
朝の気温は5℃、昼は12度ぐらいか。快晴の日向神正面壁は絶好のコンディションだ。


2026年3月5日 午前9時30分、スタート
高田大輔・緒方一成
60mロープ×1、カム×3(0.45~1)、ザック×1(靴・食料)など
ブラシ各1など
※ここで私はスマホを家に忘れてきたことに気付く

取り付きは駐車場から5分、バーカーエリアの右端になる。

東壁を下から見上げる。右側からコケがはびこって来ているが、ラインは少し左なので影響は少ない。次に登る人はワイヤーブラシ必携かも。
1P前半(15m 5.10a、高田)
このピッチは2ピッチに分け、アップを兼ねる。まだ体が硬く、1ピン目も高くて「う~ん、これが10aね」と思う。
1P後半 (25m 5.10c、緒方)

ハング下の少しランナウトしたところで、ポケットにキャメ#1を使用。
トポのアドバイスには忠実に従う。
2P(20m 5.10c、高田)
トポに「6ピン目の上の浮いたフレークに注意」とあるが、意外に固かった。ルート全体で脆そうなのはここぐらい。

【2P目、終了点にて。まだまだ笑顔】
3P(27m 5.11a 、 緒方)

フレークの前後10mほどボルトがないのでカムは必携、#0.45を使った。右の壁が白く溶けたような形状でちょっと見た目は怖いが意外と滑らない。

3Pの全景、黄色い縦帯の下まで行く。
右下からのFGCプロジェクトラインと交差して、「右に行かなければならない」と思い込み、厳しいムーブを何度も試したが行き詰まった。しかし左から上がって右へ渡りこみうまく突破できた。

【3P 終了点】
マルチルートの5.11aをフリーで登り、私はもう十分満足の顔。
ここからが薄かぶり(これが?)の本格的な厳しさが待っている。
4P(18m 5.11d、高田)
出だしから厳しい。私は必死のA0であまり覚えていない。
5P(8m 5.12d/5.13a、高田)

このルートのハイライト、一番右側の黄色帯を登る高田さん。
5Pの全景をファインダーに入れるためにスマホを傾けたので、実際の傾斜は写真よりあと30度ほど傾いている。
新原さん以前の古い鉄ボルトにスリングが下がっていたので私は上がれた。このスリングはかなり古いので、次に登る人は新しい細引きに替えた方が良いだろう。この辺りのビレイ点はあまり人に踏まれておらず、裸足になると岩肌がぶつぶつしているので痛い。
6P(20m 5.11b 高田)
後半、傾斜が落ちると左に回って丸いホールドが増え大きなムーブになる。ショートなら面白いルートだろうが今は楽しむ余裕がない。
7P(15m 5.11a、緒方)
スラブ系の丸い小さなポケットは足のパワーを使い切ってしまう。グレードが落ちるとピン間隔は遠い。
終了点から右にエスケープ用のボルトが見える。陽も傾き始めたが「せっかくだから」と静かな情熱家の高田さんはピークを目指す。
8P(23m 5.11d/5.12a 高田)
ここが私にとっては正にラスボス。体力・判断力が消耗していてセカンドのA0なのにカラビナをつかみ損ねてフォールした。
オマケ(15m、Ⅲ級 高田)
ここには古いFixロープがあり、リードもできる。(そんな人、いるか?)
尾根に出たら左へ進む。

【中央峰か】
右手にはハナタテ岩や五色岩がきれいに見える。
赤テープのある鞍部から 右下の急な谷をFix頼りに下り、右へトラバース気味に下る。尾根を回り込むとバルコニーエリアに達する。
午後6時、なんとか明るいうちに下山できて二人で握手を交わした。
帰りの車の運転中、水分不足と疲労で脚がつり2回休憩した。