ノスタルジック・ツーリング

2020.3.30(月) ロードスター vol  3

昨夜、18日ぶりにロードスターが我が家に戻ってきた。
その理由(わけ)は置いといて、さっそく今日は乗りに行った。
日程は、①穴川峠~鯛生金山コースで日向神に入り、新ルートの探索
②雨の場合は、日向神:トンネルエリアでラーツー。(ラーメンツーリング)
という緩い計画だ。
7:30 自宅発。
空はどんよりと曇り、霧雨がフロントガラスに当たる。
隈府のセブンに寄ると、なんとカップラーメンがない。コロナウイルスの影響で売り切れたのか? それともカップ麺は置かない主義か?
しかたがないので、次のコンビニに寄った。ラーツーの可能性が大きくなったので奮発して200円台の初めて見たものを買った。
8:20 龍門小跡
運動場を桜の花が取り囲んでいる。こんなに桜のきれいな学校は他にない。

閉校記念の碑があり、つい校歌を口ずさんでしまう。

8:40 竜門ダム広場
道路わきに山桜が植えられている。
山桜はソメイヨシノに比べて寿命が永いと云われている。

いずれの木も元気そうだ。
左から4番目の山桜に寄ってみると名札がまだ下がっていた。
消えかけた文字も書いた本人だけには分かる。

9:00 穴川名水お滝
「お滝」の数百メートル先に橋があり、右手に15mほどの大きな滝がある。

40数年前、高校生だった私は酒呑童子山に登るため、この道(県道133号)を歩いていた。通りかかる車もなく、相当歩き疲れてこの滝(その時は水が枯れていた)の下まで来た。地図を見ると道路は大きく左へ迂回してまたこの上に戻ってくる。
「この岩場を登れば、上の道に出られる」
そう思った私はこの岩場を登り始めた。(フリーソロ!)
しかし、あと3~4mの辺りで体が動かなくなった。
「ここで落ちたら死ぬ」と思った。
この後、この滝(岩場)を登ったのか降りたのか、私の記憶はない。
とにかく「山を登るには、クライミング技術が必要だ」とこの時に痛感した。
私の人生の一つのエポックメイキングとなった出来事である。

10:00 鯛生金山
山里の桜はどこもきれいだが、雨がひどくなってきた。
オートキャンプ場や一ノ瀬公園を確認し、県道9号を通って戻ることにした。

11:00 宿ヶ峰尾峠
ここは三国山~国見山のハイクで何度か来たことがある。
道路は狭く曲がりくねっているが、平日で行き交う車もなくゆったりと走れる。

11:30 内田小:矢谷分校跡

今は立派なバイパスが通り昔の面影はないが、この分校は山間(やまあい)の里の一番広い所、村の中心地に建てられている。ここの桜もきれいだ。

11:50 自宅着
雨で寄れるところもなく、お昼前には自宅へ帰ってきた。
結局、カップラーメンは家で食べることになった。

天気にもよるが、今日の桜は昔の事ばかり思い出させてくれた。
テレビをつけると、「志村けん」さんのコロナウイルスに因る訃報が流れていた。
享年70歳、合掌。