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木陰で読書

2024.8.17(土) ロードスター84 山歩き42

下界の気温は36度、鞍岳東登山口は標高が約1000mで28度だった。風がそよぎ、エアコンの効いた部屋にいるのと同じだ。
持ってきた本は夏目漱石の「坊ちゃん」、デカ文字文庫で一気に読み終えた。まだ四国ドライブの余韻が残っている。

せっかく来たので山も歩いてみた。

「コバノボタンヅル」は1本だけ。
この頃はグーグルアプリをあてにしている。

イノシシの罠には無線機が付いている。扉が閉まったら連絡が行くのだろう。

「オオセンチコガネ」だろう。

「無動寺跡」まで下りてきた。駐車場からは約1kmのきれいな山道だった。登りではさすがに一汗かいた。

東登山口の辺りも歩いてみた。
「コオニユリ」がまだまだ元気。

白い「ギボウシ」は珍しいかも。

ご存知「吾亦紅」、これは漢字が似合う。
雷鳴が轟き、追われるように下界に下りると気温は依然33度だった。
午後の半日、素敵な時間だった。

2024 四国の旅 4日目

2024.8.2(金) ロードスター82

石鎚山登山口の土小屋駐車場で朝を迎えた。
車中泊の車は平日ながらも7台。
今日は道後温泉に入って旅の汗を流し、フェリーで九州へ帰る予定。

グーグルマップに「松山市」を入力すると、石鎚山スカイラインを示さない。訝しく感じながらも進むと、なんとゲートが閉まっていた。
夜中の暴走族対策だろう、朝は7時にゲートが開くのでしばらく待った。後方の山は「子持ち権現山」か。

スカイラインを快適に下ると「面河渓」入り口がある。
昨年は夕闇に包まれる頃に訪れ、アブの集団攻撃にあった。
早朝はどうだろう?

静かに渓谷も朝を迎えていた。

後方は「亀腹」と呼ばれる絶壁で朝日が当たって輝いている。

土小屋~道後温泉は82km、約2時間のドライブ。
雨が降らなければオープンで走る。
しかしそれも気温29度まで、30度になるとクローズでエアコンを効かす。
山を下りるととにかく暑い、暑い。

道後温泉本館は7月11日に改修を終えて全館営業を再開した。
昨年は右側の入り口から入館して小さな浴槽だった。

観光客で賑わうアーケード街から本館入口を臨む。
入浴料は700円。
余裕があれば浴衣付きの休憩所を利用したい。
10時過ぎでちょうどお客が少ない時に入った。
係のおじさんが「客が少ないからロッカーを2つ使ってもいいよ」と優しいお言葉。
しかしその後に若い人たちがどっと入ってきた。
真新しい浴槽の壁には「坊ちゃん、泳ぐべからず」の古い板が打ってあった。
外も暑かったが温泉も42度と熱かった。

雨傘で日陰を作りながら「松山市立子規記念博物館」に入った。
(昨年は朝が早く、まだ開館していなかった)
松山と言えば正岡子規、夏目漱石の愚陀仏庵生活だ。

愚陀仏庵で俳句談義をする漱石と子規。そこへ子規のカバンを持って現れた私。(博物館のデジタルフォトサービスで、スマホにデータを送ってくれる)
「十年の汗を道後の温泉(ゆ)に洗へ」 子規

お昼は小さな店「坊ちゃん」に入った。
ランチ500円の店、席はほぼ満席だ。
カウンター内に円背で毛糸の帽子をかぶったおばあちゃん。
「日替わり定食、ひとつください」
「わかっとる!」

「ご飯、多いので減らしてください」
「ゆっくり食え!」
アジフライのソースを探していたら隣のお客さんが、
「今日はソースがないのでポン酢だそうです」と言ってビンを渡してくれた。
食べ終わったお客さんには、
「コーヒー飲むか!」と言って、アイスコーヒー用のペットボトルをそのまま渡している。
「おばあちゃん、幾つね?」と訊いたら、
「昭和18年!」と言う。
81歳か、見た目より老けている。
「熊本から来た」というと、「チップスターてりやきバーガー」の丸い箱をくれた。
「それは、いや・・・」と言うと、ジロッと睨まれまた怒られそうだったので有難くいただいた。

松山~三崎港(95km、約2時間)
午後の日差しがシフトレバーを持つ左腕に当たり暑かった。
午後4時30分のフェリーに乗船。
佐賀関港~自宅(135km 約3時間)
午後8時過ぎ、無事に自宅着。

3泊4日で、968.9km走った。
この暑い夏、高速道を一回も使わず四国の山道を走って平均燃費16.9km/ℓは立派。