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ビレイ講習会に参加

2025.12.14(日) 県体壁45

県山岳・スポーツクライミング連盟のビレイ講習会に参加した。
講師はJMSCA(Japan Mountaineerling&Sport Climbing Association)の佐原さん。
午前中は机上講習、午後は県体壁で実際のビレイの練習会だった。
人的ミスをなくすためにロープの結び方、バッグへの入れ方・出し方、ビレイデバイスの扱い方、クロスチェック、ビレイヤーの心構えなど実際に即した内容で大変有効であった。
普段はパートナー同士、相手を信用し良い意味で「適当」にやっているがビレイヤーは本当に大変な役割であることを再確認した。
今日は主にチューブ式(ATCなど)を使って、現在の最新・最高のビレイ方法ということでロープの握り方、デバイスまでの手の位置など細かな注意点があった。
私は普段グリグリを使っているが、よく難しいと言われるロープの繰り出し方法なども教えていただき参考になった。そして、講師の方が「安全を優先して、普段はグリグリを使っている」と言われたことは我が意を得たりという心境だった。

岩場では「俺は何十年も○○でやってきて1回も失敗したことはない!」とか「最初に○○を習って、今でも不便に感じることはないので使っています。いや、人には勧めませんけどね」なんて話はよくある。
凝り固まった頭を変えることは難しいが、「より安全・安心な方法があるならばやってみようかな」という柔軟な思考は欲しい。
ビレイヤー選びは最高の安全策だ。

午後の様子。みんな熱心に実践を積んだ。

重さ45㎏の重りを落としてなるべくショックを与えないように、壁ドンにならないように制動する訓練が難しい。慣れないと重りが急に停止してビレイヤーは上に1~2m飛ぶ。上手に行えばロープの伸びやデバイスの摩擦力を使って本当にショックが少なく停止できる。

15mの高さから45㎏の重りを落とした時の運動エネルギーは相当なものだ。

私がビレイヤーの時に事故は起きた。
ウインチで重りを上まで巻き上げ、私が「ロープをビレイデバイスにセットしよう」とした時に誤って不意に重りが落下した。私の右手の中をロープが「シュッ!」と走った。
幸いグローブが摩擦熱で3ヵ所溶け、皮膚は少し白くなっただけで済んだ。
次はオール皮のグローブにするか。