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ハサミ岩:ちょっと不調

2021.10.31(日) カニのハサミ岩 49

衆議院選挙に行ったりして、ゆっくり登山口に着くと車を停めるスペースがないほどクライマーで賑わっている。


砂防ダムコースからのアプローチで、振り返ると山は紅葉が深まっていた。

ところで、この頃どうも不調である。
10月中旬に行った本匠の少し前から腰が良くない。
そこを本匠で痛めて、その後整体院に3回通った。
軽い「ぎっくり腰」かもしれない。

昨日は山友さんと話しながら上を向いたらふらっとして、まったく踏ん張れずに後ろに倒れてしまった。
体重が大人になって最低ラインにもなっている。

【謎の怪人】

まあ人間、いつもいつも調子がいいことはなかろう。
体が疲れて「少し休め」と言っているのだろうが、天気の良い休日に山に行かないとメンタル的に良くない。

先日から第3ルンゼ手前の岩を掃除している。

見た目は手頃な岩だが、初めてのTr.では中間部から登れなかった。
登っている時に腰は痛くないが、指先に力がこもらない。
そこで今日は周りの灌木のキコリや苔落としに精を出した。
「花も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」とは誰の言葉だろうか。


ナッツでも食べて、体重だけは落ちないようにしよう。

ハサミ岩:カエル王子(5.11c)開拓・初登

2021.10.24(日) カニのハサミ岩 48

本日、懸案だった第2ルンゼ:中央部のプロジェクトが完成した。
合計5日間かけた、今までで一番テクニカルなルートだろう。
回りを岩に囲まれた所で、一見すると傾斜も緩く登りやすそうにみえるのだが、取り付いてみると意外と傾斜がきつい。
そして、ホールドが分かりにくい。

①5月30日
左の「ドミノライン」を登ってTr.(トップロープ)を下げた。
掃除と試登。

2ピン目手前、もう行き詰っている。


上部のフレーク(クラック)掃除。まったく持てない。

この後、約5か月間放置した。
訳は、南面で暑すぎる、トップロープが架けにくい、そして何と言っても登れそうにないから。

②10月10日
夏の間の大きなプロジェクト「久米の仙人」が終わったのでまたやることにした。

ドミノラインを登るSさんご夫婦のラストで登りTr.を下げた。
一人で掃除と試登、5月より登れない。

③10月12日
残していたTr.で一人で登る。
フレークの入り方は掴めたが、上部が持てない。
ボルト位置は決まってきた。「5.12かも?」

④10月23日
残していたTr.で一人で登る。
最上部(核心)のムーブが見つかった。
Tr.ながらMさんのビレイで上まで抜けた。

⑤10月24日(本日)
澤田さんのビレイでTr.で登るが、1テン入る。
ドリル道具を吊り上げて終了点、ボルト4本を設置。
マスターリード、1本目で完登。
ビレイヤーは澤田さん。


カエル王子 5.11c B4 10m 緒方一成」とした。


横から見るとけっこう傾斜がある。
もう少しグレードが高いような気もするが、腰が本調子ではない今の状態で登れたことと、10mと短く迫力もないからこのぐらいか。
登られた方からグレードの意見は聴きたい。

午後は第3ルンゼで新しいラインの掃除を軽くやって早仕舞い。
楽しみは取っておこう。

台(うてな)の横穴群や七城のコスモス畑を見ながら帰った。

ハサミ岩の秋

2021.10.23(土) カニのハサミ岩 47

朝の外気温13度。
秋晴れの中、オープンドライブ日和。

一人で第2ルンゼのプロジェクトにぶら下がっていたら旧知のMさんら3人がドミノラインを登りに来られた。
トップの方が登られている間に私のTr.をビレイしていただいた。
先週の本匠で腰を痛めて力が入らないかと思ったら、逆に石灰岩で鍛われて体が動いた。
あんなに苦労していた上部があっさり登れたので今日のノルマは終了。

ボルト4本は明日打とう。

午後は岩場探索。

楽しそうな右上クラック。

車に乗って別の岩場にも行ってみた。

お~、こんな所にもRCCボルトがある。
先人の開拓魂は尽きることがない。

カニのハサミ岩も秋が深まってきた。

【フユイチゴ】


【アザミにとまるアカタテハ】
このチョウは成虫で冬を越すそうである。


【アケビの実】
実にこれが今年は最初で最後ではなかろうか。

秋休み:菊鹿の旅

2021.10.12(火) カニのハサミ岩 46

秋休みも4日目。
平日なのでソロでカニのハサミ岩を目指す。

① 一本松公園で朝食
この公園は八方ヶ岳に行く途中にある。
見晴らしが良く、不動岩も見える。

【石の風車と朝焼け】


【朝日を浴びて輝くロードスター】


【ホットサンドを狙う野良猫】

山の神コースで登ると40分で岩場到着。
蒸し暑くて汗をかいた。

【第2ルンゼ中央のプロジェクト】
3ピン目(予定)の難しいところに光明が見えた。
その上が更に厳しい。
「ここにルートがないのはおかしい」とも言える場所なのでなんとかしたい。
ミウラのゴムにに陽が当たると熱くて痛い。
3時間近くぶら下がって非常に疲れた。


【キマダラオオナミシャク】
暗い樹林の中で金色に輝いていた。
もう昆虫の姿を見ることが少なくなった。


【上内田神社の杜】
地域に大切にされている神社であることがよく分かる。
始めてみる木の実がたくさん落ちていた。


【ユニークな顔の狛犬】

今日は汗をよくかいたので菊鹿温泉を目指した。
少し入湯料は高いだろうが「花富亭」に行くと県外ナンバーの車ばかり停まっている。
おかしいなと思いながら木戸口をくぐると、「宿泊者のみ」となっていた。これは残念。
「あんずの丘マラソン大会」後によく入った「菊翠園」は350円。露天風呂でくつろいだ。


今は山鹿市となった旧菊鹿町は、数十年前は「信号機のない町」として有名だった。
また、持ち家率も全国一だったような覚えがある。

秋晴れのハサミ岩

2021.10.10(日) カニのハサミ岩 45

新型コロナ禍も全国的に収まりつつあり、蔓延防止等重点措置も解除されて10月10日はどこの行楽地も多くの人出で賑わったようだ。
カニのハサミ岩も例外ではなく、秋晴れの下に15名以上のクライマーが訪れた。

しかし皆さんのお目当てはマルチルートが多く、私は一人で第2ルンゼのプロジェクトにぶら下がって掃除に勤しんだ。

見た目以上に立っていて難しい。
Tr.を架けるのにともみさんご夫婦にお世話になった。

午後になって大分から来られた大飛・金子ペアとみー子さんに合流した。稜線のお茶会テラスで本物のお茶会をしてきたらしい。

「ガクアジサイ」や「緑陰」を登った後に赤壁エリアへ。


「タラの芽の頃 5.11a」をトライする祥子さん。


「穴三つ 5.11a」をオンサイトされた金子さん。
相当の手練れとみた。


今日の美レイヤーはみー子さん。
「貫通カンテ」は離陸できず。
実は私も声を出して登った。
グレードを上げようか。

今日は「山の神」からのアプローチを試した。

結果は大当たりで、先年の豪雨で一部荒れてはいるが、最速・最短でハサミ岩に行ける。しかも傾斜がゆるく、体にやさしい。
熊本のTさんが付けたピンクのテープが下がっているので道に迷うことはない。
「やまめ釣り堀」の駐車場は来年4月20日までオフシーズンなので駐車可である。

赤壁:最後の1本を初登!

2021.10.3(日) カニのハサミ岩 44

9月26日(日)にボルトを打って、3回トライして登れなかった赤壁中央カンテ左に取り付いた。

トライ1
マスターリード。5ピン目で足元の小ホールドが欠けてフォール!
なんとか上までQD7本を架けたが、5ピン目は少し架けにくい。

トライ2
3便目はない覚悟で臨んだ。
ガバホールドをデッド気味に取りに行くところが3か所ぐらいある。
省力化で最後の7ピン目はなくても良かったかも。
久米の仙人 5.11c B7 15m 緒方一成」初登。


出だしはチムニーを5mほど登る。
登っているのは今日の美レイヤーなおさん。


1ピン目を架けて赤い壁に取り付く。
ホールドは多いが筋力より頭を使う。
クライミングジムにありそうなムーブで面白い。


中間部でカンテを回りレスト。
ここから休めない大フレークになる。


うれしい開拓・初登。
たぶん赤壁最後のルートになるだろう。
今日は鹿児島からもゲストを迎えて全8名だった。

帰りは気分よく、生き物を探しながら下った。

【ウンモンオオシロヒメシャク】


砂防ダムの水辺にあった【イノシシの足跡】


【アサギマダラ】は3頭。


山友に名前を教えてもらった【アケボノソウ】

ハサミ岩:赤壁のたたかい

2021.9.26(日) カニのハサミ岩 43

朝の外気温22度、オープンドライブも長袖着用になった。
今日も山友4人で登山口からぼちぼち歩く。
汗もかかず、本当に歩きやすくなった。

23日(秋分の日)に終了点を設置してトップロープを残置していた赤壁中央カンテ左を登った。
ボルト予定位置にチョークを付けて行くが、思ったよりもスムーズだ。

①さっそくドリル等を引き上げてボルトを7本打った。
壁から離されるのでQDは架けながら下る。

②トライ1

1ピン目からパワー全開。
開拓当初から苦労したところ。


上部は大きなフレークになる。
右手ホールドが乏しく1テン!

③トライ2
同じところで1テン。
右側に丸い穴を発見。
しかし最上部の右手カチが持てない。

④トライ3
実質4本目で指先が痛く、厳しいフレーク持ちで左上腕二頭筋が終わっていた。


ルート名は「もてない男」にしようか。
まあ、赤壁のたたかいは一日では終わらない。

今日の美レイヤー兼カメラマンは、みー子さん。

「ここでトラバース」の下部でスラブトレを行った。

赤壁:最後の1本となるか?

2021.9.23(祝) カニのハサミ岩 42

山友4人で岩場へ向かう。
気温23度で、汗もかかない。
みんなは西稜エリアへいったので、一人で第2ルンゼへ。

①「ガクアジサイ 5.10d」のボルト位置変更

5ピン目のボルトを15cmほど下げた。
当初は左上のガバを取ってクリップの設定だった。
しかしこのガバが分かり辛いので少し危ないクリップ動作になっていた。
ピン位置を変えたのは初めてかも。

②赤壁中央カンテ左に下がって掃除
今日で3回目だが、約20mの薄被りの壁で表面はもろい。
なかなか掃除もはかどらない。
まだ終了点も決まらない。

【上から見たカンテ左のライン」

③Tr.ソロで試登
50cm毎にテンション。
グリグリのロープを引く動作も加わり両腕がつってきた。
「難攻不落」という感じ。
それでもなんとか上部にまで達し終了点を決定。

【赤壁中央カンテ左 ロープが壁から離れる】

④終了点設置
また赤壁の頭に上がり、ラッペル。
ステンレスの終了点を設置。

岩場には時折涼しい風が吹き、虫もいるのはアリさんだけ。
赤壁で紫色のキノコを見つけた。

今日は4時間以上壁にぶら下がり、ちょっと疲れたかな。

ハサミ岩:アプローチ整備

2021.9.18(土) カニのハサミ岩 40

14号台風一過、朝から落ち枝や葉の整理。
ついでに庭の草刈りを2時間。
20日(祝)にはあそ望山岳会の仲間がカニのハサミ岩に来るというので、これまたついでに草刈りに行った。

11日(日)に車で通った時、登山道が完全に夏草でふさがれていたからだ。
刈り払い機で1時間、なかなかのアルバイトだった。


【サカハチチョウ】 夏型
羽が少し欠けている。

20日の開拓のためにハンマーやボルト類を持ち上げた。
ついでにTr.で試登。

ビレイヤーは澤田さん、カメラは川津さん。

帰りの菊鹿:彼岸花ロード

帰って明日の市内での研修の為に洗車。
どうもフラフラしてきたので体重計に乗ったら、BMIが19.8だった。

2ヶ月ぶりのハサミ岩

2021.9.11(土) カニのハサミ岩 39

彼岸花が咲き始め、涼しくなってきたので八方ヶ岳:カニのハサミ岩を久しぶりに訪れた。
荒れた林道はツリフネソウに埋め尽くされていた。


魚にも見えるが豚にも見える。

ハサミ岩は2ヶ月ぶりだが、アプローチや岩場はほとんど変わりがなかった。岩もよく乾いている。

今日のめあては、第2ルンゼ「ダートライン」の左のチムニーの掃除。
①ダートライン1Pのみ(5.10cぐらい) OS

ビレイヤーはミズキさん。
このラインの左側にあるチムニーを掃除した。

ダートラインはここからクラックに左半身をキメて登る。

ミズキ夫婦は「ドミノライン」を上がって行った。
八方ヶ岳倶楽部の澤田、川津、緒方の3人はそれぞれ1本ずつラインの掃除をした。
昼頃から小雨が降り、濡れるとロープ等が汚れるので早目の撤収となった。


帰りの林道で「ヤマカガシ」を見つけた。
写真では分かりにくいが、首の周りに黄色の線がありとても綺麗だった。

車で水場に寄ると変な生き物がいた。

「ヤマナメクジ」
体長は10cmぐらい。
ネットで調べたらこれが売ってあり、食べる人もいるようだ。