夏の日向神 三連荘

2024.8.12(月) 日向神 236

朝起きようとすると体が重い。
真夏に二日続けての開拓と「善秋くん~」で疲れが溜まっているようだ。
それでもみんなが行くなら行かねばならない。

駐車場に車は少ない。
仲間を待つ間に草刈りと虫探しをした。

車の幌にいた「ヒメトラガの幼虫」
指先ではねやったらボンネットの上に落ち、気付いたら熱さでお亡くなりになっていた。

「スジアカハシリグモ」でしょう。

久しぶりに登場の「スケバハゴロモ」

カラムシの葉の裏にいたので「もうフクラスズメガが出てきたのか」と思ったが珍しい幼虫だった。タテハチョウの仲間であることはすぐわかった。「きっと名のあるタテハチョウだろう。今日はこれだけで来た甲斐があった」と思った。
調べたら「アカタテハ」だった。う~ん、成虫はよく見る。

誰も来ないので一人で開拓現場へ向かった。

「坊ちゃん泳ぐべからず」はリニューアル中。

昨日はこの壁に下がって偵察をした。
なんとかモノになりそうなので今日は一人で大掃除をした。
南面で岩松がカラカラに乾いてはびこっている。
バールでもびくともしないので鋸でマグロの解体ショーみたいに角切りにして引き離した。

Afterの現場写真である。
泥だらけ、汗だらけになって下山。

【誰もいない駐車場 後ろの草は刈った】

キャンプ場で体を洗わせていただいた。
車に置きっぱのスマホを見たら、予定の一人は暑さで体調不良、一人は愛のエリアに行っていた。

愛のエリアの下を通って帰っていると、停めてある一台の車のライトがついていた。
ハーネスと靴をザックに入れて(!)知らせに上がった。

愛のエリアは狭い谷間で樹影も多く、風もあった。
国際色豊かにここだけは賑わっていた。
久しぶりに来たので夏トレをすることにした。

①花鳥風月(5.11a) TR.
下りたら原口コーヒーが待っていた。

②エレキバンはやめて(5.12a) TR.
2020年のRP以来もう4年ぶりで、ホールドの一つ一つが懐かしい。ここは「滑落クライマー」さんにお世話になった。

③エレキバンはやめて(5.12a) TR.
2回目となると上部まではすんなり行けたが、最上部でムーブがうまく起こせなかった。

楽しい三日間だった。
この後は体重を戻して庭の草刈りに励まねばならない。

トレ&開拓 日向神

2024.8.11(山の日) 日向神 235

今日は、①山の日イベントで鞍岳 ②若者に誘われて野岳 ③いつもの日向神で少し迷った。
しかしこの毎日の40度近い気温を考えるとやっぱり日向神へ。
夏のクライミングはトレーニングと割り切るべし。

今日も澤田さんらのお世話になって「善秋君のおかげです(5.11c)」に取りついた。
ロープを借りたら、前に登った澤田さんの汗が染みこんでいた。
昨日に続き私にとっての核心部、縦ホールドの取り方がやっとわかった。しかし、これまでは何も考えずに普通の動きの中で取っていたのだろう。
夏場か加齢か、ちょっと頭を使わないと登れなくなっている。

開拓現場へ。
8月4日に拓いた「坊ちゃん泳ぐべからず」を下部に(?)3mほど伸ばす作業をした。カムを使用する設定である。

【浮き気味の岩を長いボルトで固定中のタケシさん】

新しくできたルートを2本登った。

別の壁にまた新しいルートを拓こうと上から下がってみた。
すると、落ち葉の堆積物の中から40年ほど前のアルミハンガーが2個出てきた。先人の苦労が偲ばれる。

【 カラスハエトリ 】
【 アズチグモ 】
2024パリ五輪も終盤 女子マラソンで鈴木優花が6位入賞!

森秋彩ちゃんナイス!

2024.8.10(土) 日向神 234

パリ五輪スポーツクライミング女子、森秋彩ちゃんは4位。
リードは96.1点で最高得点だった。大学行って勉強して、パン屋さんでバイトして、よく頑張ったと思う。
体は小さいけれど大人だね。

小原橋の近くで見た水鳥。コガモかな。

①善秋君のおかげですⅢ(5.11c) NG


1本目からこれかい! 汗ばむ手で1Tは良しとしよう。
右のロープは時々このルート「りりいさん」で出現するロープのからまり。ロープを落とすときは、ゆっくり引くのが良いようだ。

② 若い時のりりい(5.10c) R

③ プリティウーマン(5.11a) R

今日は岩がカラカラでいつもより易しく感じた。

④ 赤い実のヤマボウシ(5.11a) R

Tr.でトライする川津さん。

⑤ 坊ちゃん泳ぐべからず(5.10c) R

下部の核心部(スラブ)を登る澤田さん。

上部のフェースは快適そう。

なぜ私には山なのか?

2024.8.9(金) 徒然 128

夏休みになり、明日の土曜日は日向神に行く予定だ。
しかしどうして私は暇があると山に行くのだろうか。
これまでも時々自分なりに考えてきたが、誰も訊かない(訊いてどうする?)ので、改めてこのブログに残しておこう。

小学校時代
父は狩猟(鉄砲撃ち)や魚とりが趣味だったので、父の後をついて野山を歩くことはよくあった。球技はまったくできず、走るのも遅かったので運動には無関心だった。

中学校時代
中1の春、小6の時の仲間と地元の山、鞍岳(1119m)に登った。山頂近くの樹林帯に馬が2頭迷い込んでいた。
中2の春、同じ仲間でまた鞍岳に登った。樹林帯には馬の骨が散らばっていた。
中3の夏、「修行」と称して一人で鞍岳山頂近くの「馬頭観音堂」に泊まり込む計画を立てて実行した。ところがお堂が見つからず(なんと地図に間違った記載がされていた)、端辺原野の牧場に泊めてもらい、翌日は内牧の親戚の家まで歩いた。なにか、自信をつけた。(中学時代は卓球部に入っていた)

高校時代
自転車で九重山や万年山にまで出かけていた。父がカメラをもらって来て、登る愉しみが増えた。 しんつくし山岳会のガイドブック「九州の山」を手に 山を歩いた。
「孤高の人」や「ドクトルマンボウ青春期」を読んで「単独行」にあこがれた。 受験勉強の傍ら、時々山に登る以外の楽しみはなかった。

【初めての九重山、池の小屋で一泊した】

浪人時代
車の免許を取り、単車を使って由布岳や大崩山に行き、祖母傾縦走、霧島縦走などを行った。
九重山で黒いユニフォームを着たグループに出会い、集団登山にあこがれた。
加藤諦三の文章で「ワンダーフォーゲル部」を知った。 また、「二十歳の原点」の作者:高野悦子もワンダーフォーゲル部だった。

         【 霧島縦走(単独)】

大学時代
入学してすぐワンダーフォーゲル部に入った。(山岳部はちょっと怖かった)

    後立山:鹿島槍ヶ岳にて(後方の白シャツが私)
この後、一人であこがれの徳本峠に新島々から歩いて泊まった。
ワンダーフォーゲル部では南北アルプス、十勝・大雪山、地元のやぶ山なども歩き大変充実していた。

パリ五輪で金メダルをとった女子レスリングの「藤波朱理」選手の父親によると、藤波は小学生の頃とてもドンくさくて自転車にも乗れなかったそうだ。「球技がダメで、レスリングしかなかった」と言っていた。私はなるほどと納得した。
私は小学5年生の時ソフトボールをやっていて、フライを取ろうとしてグローブをはめていない右手の中指と薬指の間にボールが挟まってしまいバリッとやぶけて病院で縫ってもらったことがある。
大人になってサッカー中に女性とボールを同時に蹴って、私だけねん挫したこともある。(これ以来、サッカーはしない)
つまり、
簡単に言うと、山を登る以外何もできなかったのである。

今夜のパリ五輪、スポーツクライミング男子の安楽宙斗は惜しくも銀メダル。
次のブログでは、「どうして私には岩なのか」を記そう。

2024 四国の旅(車編)

2024.7.30~8.2 ロードスター 83

今回で四国ドライブも3回目となった。
これまでに分かったこと、感じたことをまとめよう。

① 走るのは昼間が良い
「山に早朝から登る」などの明確な目標があるなら別だが、走るのはやっぱり明るいうちが良い。
佐田岬のメロディーラインなど最初の2回は夜中だったのでどこをどう走っているのか見当もつかなかった。
昼間に走って「こんないい所だったのか」と感動した。

② 道が狭いので走るのは平日が良い
国道は酷道、県道は険道と呼ばれる。狭い山道自体は面白いがそこに対向車が来たらどうなるかは想像に難くない。
ガソリンスタンドは少な目で、小さい所にはハイオクが置いていないことがある。

③ ロードスターは少ない
ドライブの楽しみの一つに、ロードスター同士の「ヤエー」と呼ばれる挨拶がある。今回、4日間で1回もロードスターと対向しなかった。道路工事のおじさんからは「オープンカーはいいね!」言われたが、かなり珍しいようだ。

④ 道後温泉駐車場は危ない
温泉の南側の丘の上に公営の大きな駐車場がある。このゲートの設備はワゴン車専用の設計になっており、運転席の低い車は非常に難儀する。
私は入口で駐車券を取るためにドアを開けて身を乗り出したら、ドアの下部がコンクリートの出っ張りに「ガッ!」と当たった。
出口ではドアを開けずに窓から身を乗り出して(箱乗り!)お釣りを取ろうとしたら100円玉が手から滑り落ちて車体の下に転がった。
約3時間ぐらいで800円もとられた。これは絶対近くの有料駐車場の方が安い。場内に足湯はあるが、本館で入っていまさら足湯なんか入らない。

⑤ 国道439号で事故寸前
剣山から四国の山中を西に抜ける439号を快適に走っていた。中央に黄色線がある下りで、車も少なく時速60kmぐらいで前を行く白い軽ワゴンについて何キロもずっと走っていた。
プレッシャーはかけていなかったが「どけてくれてもいいのになあ」と思っていた。
そんな時、右への急カーブから細目の橋になる手前で左側の道路わきのスペースに白い車が急に止まって道をゆずった。
「サンキュー」と思いながら右への急カーブを曲がろうとした時、橋の方から大型ダンプが「ゴーッ!」と走ってきた。
中央線を少しでもはみ出ていたら接触していただろう。
白い車は、細い橋の方からダンプがやってくるので橋の手前で待っておくのは当たり前のことだが、道をゆずって後ろの車を先に行かせる行為は危険極まりない。そんなつもりはなかったかもしれないがこれは危なかった。

⑥ 楽しい旅は無事故が一番
約970km走ってドアの下をちょっとこすったぐらいで済み、楽しい四国の旅になった。
自分自身の反省点としては、阿蘇の滝室坂下りなどでMT車の特性を生かして後続を引き離すようなまねは減らしていきたいと思う。
また、山を小走りで進んでフクラハギに筋肉痛をもたらし、そのまま同じ姿勢で車の運転を続けたために右ひざを少し痛めてしまった。これは初めての経験であるが十分に反省したい。

熱き日向神

2024.8.4(日) 日向神 233

好天続き、雨が降らずにヤマアカガエルがこげ茶ガエルになっている。元気なくあまり動かない。
しかしニンゲンは元気!

新しい岩場にタケシさん、ゆきえさん、K1さん、楠田くんが集って開拓に汗を流した。

私も先週から掃除を始めていたが、Tr.で試登したところ登れそうだったのでボルトを打った。

登ってみると下部のスラブが核心で、写真より上部は快適にいける。
途中、面白いムーブがあるのだが暑さによる水分不足とボルト打ちで右腕がつって落ちそうになった。 
ここは初登を優先して易しいラインで上にぬけた。

「坊ちゃん、泳ぐべからず(5.10c) B8 18m 緒方」と一応しておこう。この後何人かに登ってもらいたい。

時々小雨の降る天気だったが結局汗だけでびしょ濡れになった。

2024 四国の旅 4日目

2024.8.2(金) ロードスター82

石鎚山登山口の土小屋駐車場で朝を迎えた。
車中泊の車は平日ながらも7台。
今日は道後温泉に入って旅の汗を流し、フェリーで九州へ帰る予定。

グーグルマップに「松山市」を入力すると、石鎚山スカイラインを示さない。訝しく感じながらも進むと、なんとゲートが閉まっていた。
夜中の暴走族対策だろう、朝は7時にゲートが開くのでしばらく待った。後方の山は「子持ち権現山」か。

スカイラインを快適に下ると「面河渓」入り口がある。
昨年は夕闇に包まれる頃に訪れ、アブの集団攻撃にあった。
早朝はどうだろう?

静かに渓谷も朝を迎えていた。

後方は「亀腹」と呼ばれる絶壁で朝日が当たって輝いている。

土小屋~道後温泉は82km、約2時間のドライブ。
雨が降らなければオープンで走る。
しかしそれも気温29度まで、30度になるとクローズでエアコンを効かす。
山を下りるととにかく暑い、暑い。

道後温泉本館は7月11日に改修を終えて全館営業を再開した。
昨年は右側の入り口から入館して小さな浴槽だった。

観光客で賑わうアーケード街から本館入口を臨む。
入浴料は700円。
余裕があれば浴衣付きの休憩所を利用したい。
10時過ぎでちょうどお客が少ない時に入った。
係のおじさんが「客が少ないからロッカーを2つ使ってもいいよ」と優しいお言葉。
しかしその後に若い人たちがどっと入ってきた。
真新しい浴槽の壁には「坊ちゃん、泳ぐべからず」の古い板が打ってあった。
外も暑かったが温泉も42度と熱かった。

雨傘で日陰を作りながら「松山市立子規記念博物館」に入った。
(昨年は朝が早く、まだ開館していなかった)
松山と言えば正岡子規、夏目漱石の愚陀仏庵生活だ。

愚陀仏庵で俳句談義をする漱石と子規。そこへ子規のカバンを持って現れた私。(博物館のデジタルフォトサービスで、スマホにデータを送ってくれる)
「十年の汗を道後の温泉(ゆ)に洗へ」 子規

お昼は小さな店「坊ちゃん」に入った。
ランチ500円の店、席はほぼ満席だ。
カウンター内に円背で毛糸の帽子をかぶったおばあちゃん。
「日替わり定食、ひとつください」
「わかっとる!」

「ご飯、多いので減らしてください」
「ゆっくり食え!」
アジフライのソースを探していたら隣のお客さんが、
「今日はソースがないのでポン酢だそうです」と言ってビンを渡してくれた。
食べ終わったお客さんには、
「コーヒー飲むか!」と言って、アイスコーヒー用のペットボトルをそのまま渡している。
「おばあちゃん、幾つね?」と訊いたら、
「昭和18年!」と言う。
81歳か、見た目より老けている。
「熊本から来た」というと、「チップスターてりやきバーガー」の丸い箱をくれた。
「それは、いや・・・」と言うと、ジロッと睨まれまた怒られそうだったので有難くいただいた。

松山~三崎港(95km、約2時間)
午後の日差しがシフトレバーを持つ左腕に当たり暑かった。
午後4時30分のフェリーに乗船。
佐賀関港~自宅(135km 約3時間)
午後8時過ぎ、無事に自宅着。

3泊4日で、968.9km走った。
この暑い夏、高速道を一回も使わず四国の山道を走って平均燃費16.9km/ℓは立派。

2024 四国の旅 3日目

2024.8.1(木) ロードスター81 山歩き41

剣山頂上ヒュッテで起きる前に考えた。
「次郎ぎゅうへは往復2時間、朝飯前に行くか食べてから行くか」
窓から外を見るとガスっていて、ガラスには水滴が付いている。
6時に朝食を食べて、6時半過ぎに出発。

10年以上前、トレランのまねごとをしていて下りや平坦路では走ることも多い。

剣山登山はあまりきつくないので、この「次郎ぎゅう」までを目標にする人が多い。
提言5:食べてすぐには走らない方がいい。(?)

8:00 ヒュッテにもどり下山開始。
まだ歩き足りないので、行場方面に下った。
急な下りになり、石灰岩の壁にチムニー状のクーロワールがあり、長い鎖を使って下りる。

なかなかの修業の場である。

ここで「キレンゲショウマ」に出会えた。

久しぶりに「キツリフネソウ」にも会えた。

これは「ギンバイソウ」という。
この道を選んで良かったと思う。

枝折神社の近くには驚くほどの「キレンゲショウマ群生地」が待っていた。この花を見るためだけにここまで来る登山者も多い。

リフトを使わずに下山。

見ノ越の劔神社に下りてきた。
汗でぬれたシャツを着替えて、すぐに次を目指す。

剣山登山口(見ノ越)~石鎚山登山口(土小屋)は155km、約4時間のドライブだ。
相変わらずの酷道で、山を下りると気温は40度近い。
本山町のスーパーでお昼の弁当を買ったが、暑くてのどを通らず半分残した。
有名な「早明浦(さめうら)ダム」の沿岸道を走った。このダムは大きい。
13:47 道の駅「木の香」は気温36度。
この後、寒風山トンネル手前からUFOラインをめざす。

この山道もヤバい。
提言6:四国にはハイトワゴンや大型バイクは走らない方がいい道がある。

この道がテレビCMにもよく登場するUFOライン。
2022年は大雨、2023年は雲の中。3度目の正直になった。

彼方に見える石鎚山、今回のベストショット。

15:26 土小屋は気温26度。
道は良いので前半は小走りで進む。

頂上はまだまだ遠い。

休んでふと目を落とすと「葉隠れツリフネソウ」が咲いていた。

二ノ鎖元小屋から見る天狗岳東側の岩壁。
ここのトイレは小用でも100円のチップが要る。

鎖場は全身での登りになり息が切れそうになる。
登り切れば弥山(1972m)の頂上神社。

カメラだけ持って天狗岳へ向かう。

岩稜の登りは高度感があるも気持ちよく行ける。
18:15 たった一人の天狗岳頂上。

弥山に戻り、頂上小屋のお客さんから石鎚山にしか咲かないという「シコクイチゲ」を教えてもらった。

下の緑の葉はツツジ系で別の物

一日で剣山と石鎚山の2座を登ったことに驚かれていた。
小屋で400円ぐらいかなと思って買ったアクエリ(500mL)は500円だった。
ところが下りの第3ベンチで下を見たら100円玉が落ちていた。

提言:山では上ばかり見らずに下も見るべし。

この後はヘッドライト「STORM-R」が初本番で活躍、これまでは虫取り用だった。
20:00 ゆっくり歩いて土小屋着。
お昼に残した弁当とカップラーメンでの夕食。

下界は暑いので駐車場にテントを張った。

2024 四国の旅 2日目

2024.7.31(水) ロードスター80 山歩き40

姫鶴平キャンプ場の朝。
昨夜は雨こそ降らなかったが雲の中だった。

四国カルスト天空の路を走って高知へ下る。

須崎から海沿いの道で桂浜を目指す。

10時前、「高知県立坂本龍馬記念館(700円)」へ。
竜馬の生涯を通して幕末~維新の日本の様子がよく分かった。
「幕末の日本を洗濯した男」坂本龍馬。

記念館の展望所から見た太平洋と桂浜。

やっと出会えた坂本龍馬像。
てっきり桂浜の海岸に立っていると思っていたら、小高い丘の上だった。これはでかい。
昼食は桂浜公園内のレストランで実演付き「カツオ藁焼きタタキ定食(1780円)」
駐車場は立派な公営が400円、すぐ近くの私営なら200円。

提言3:黒潮ラインにカツオのタタキ専門店は多い。

桂浜~大豊~三好~剣山登山口(113km、約3時間)
剣山への国道439はいわゆる「酷道」で走りがいがある。
平日だから気持ち良く走れるが、休日は大変だろう。
途中、ガソリンを入れようとGSに寄ったら「ハイオクは置いていない」と。
自宅から458km、西祖谷のエネオスで給油した。

15:18 剣山登山口「見の越」着。(496km)
気温26度でさすがに涼しい。

ここには登山リフトがある。(片道1050円)
せっかくなので乗ってみた。
下には花が多く、アサギマダラが乱舞していた。

リフト終点の西島駅から歩き始める。
枝折神社から右へ行く。

「大劔神社」に参拝した。
「現世最高の良縁を結ぶ」という言葉に心惹かれる。

提言4:神社が多いのでお賽銭は十分に用意したい。

17:00 剣山頂上ヒュッテ着

紫色の花は「ナンゴククガイソウ」
1泊10,500円だが、シュラフ持ち込み(-1000円)、リフト利用(-500円)で9,000円なり。

山頂(標高1955m)へ行ってみた。
普通、登頂は「三角点を踏む」という。
ここは木道から出てはいけないし、張り綱はあるし、三角点は砕石でうめられ、しめ縄で結界を張られては近づくこともかなわない。

きれいな尾根道が「じろうぎゅう」へと続く。
まだ行くとは決めていない。

ヒュッテの食堂。
内部は近年改築されたようできれいだった。
風呂は行水だがありがたい。

夕食のメインはアマゴのフライ。汁物は半田そうめん。
予約なんてほとんどしないが、今回は午後2時に予約の電話を入れたら定食にありつける最後の一人だった。

2024 四国の旅 1日目

2024.7.30(火)~8.2(金) ロードスター79 ロドキャン13

夏休みを迎えて今年も四国ドライブに行った。
目標は桂浜の坂本龍馬と、剣山登山、改築が終わった道後温泉である。
その他は天気と気分で適当に行く「ゆる旅」である。

1日目(7月30日)
泗水~阿蘇~佐賀関FT(135km、約3時間)

フェリーの船首が上に上がるのは面白い。
天気が良いので「四国カルスト」を目指す。
2年前は小雨で何も見えなかった。

三崎港~大洲~肱川~梼原(ゆすはら)

2年前は肱川(ひじかわ)の先から県道に入り狭い山道だったので今回は国道197から四国カルストを目指した。
途中で梼原町に寄った。
写真は坂本龍馬が脱藩の途中で祈願したという「三嶋神社」への橋で、すごすぎる。
町役場・図書館も芸術性があり町おこしに成功していて、町全体に活気が見られる。

提言1:四国の山道で県道はなるべく避ける。

梼原~土芳トンネル~姫鶴平・天狗高原

今回のドライブの為に初めて買ったスマホホルダー。
「シンプルなのが壊れないし外れない」という店員さんの言葉で選んだ1300円モノ。
グーグルマップとマツコネナビで進路が合うとうれしい。
違ったときは大抵グーグルマップを選ぶ。

やって来ました「四国カルスト」、後方は姫鶴平キャンプ場と風力発電施設。

2年前はガスで何も見えなかった。
今、テレビで「日産エクストレイル」のCMが流れ、この道路を走っていた。もう一場面は明日走る「UFOライン」だった。

「ヒオウギ」
ヒオウギ貝はこの花名に由来しているのか。

赤いユリ

クチコミに「姫鶴キャンプ場は高所にあり天候の急変が多く、トイレも遠いのでガチキャンパーでないと後悔する」とある。
私のような、なんちゃってキャンパーで大丈夫か?
しかし、姫鶴荘裏のトイレや炊事棟に近い所もキャンプサイトに指定されていた。(テント1張り500円)
そして、今日は天気が良い!
車の後ろが私の「ダンロップ山岳2人用テント:ゴアテックス」
写真では分からないが、風が強くフライシートが飛ばされそうで張っていない。
いつもテントは駐車場等にしか張らないのでペグを持っていない。テントごと飛ばされそうなので重い荷物を入れて重しにしている。
提言2:テントにペグは要る。
この強風下、焚火で肉を焼く強者は多い。
多分、焚火がメインなのだろう。
私は風を避けて炊事棟の中で夕食を作った。

高原の夕陽。

明日の好天も約束された。今夜は星が見られるかな。