2019.11.4(月) 岩野山:ルート整備
3連休の最終日は岩野山のルート整備をした。
10月26日(土)に福岡の方々と「サニーサイドカンテ」を登った時、終了点のスリングが異常に劣化していたのに驚いた。原因は古いロープを使ったからである。古いロープは一見損傷がなくとも紫外線に当たると急激に劣化するのだ。(じゃあ、なんで使ったの? という声が聞こえる・・・)
先日から大きめのチェーン等を買いそろえて今日を迎えた。同行はさんちゃんである。さんちゃんは初心者なのでまずラッペル(懸垂下降)の練習から始めた。
①正面フェース(ノーマル 5.8)
ここの終了点はステンのハンガーが2本とアルミが1本ある。熊本のTさんが新しいロープで長いスリングを設置されているが、やはり永くは持たないだろう。左側を9玉のチェーンと交換した。右側はチェーンの長さが足らないので交換はできず、スリングの結び目をやっとほどいて長さを調節したにとどまった。
②カンテ終了点からラッペル
正面フェースからのラッペルは支点が下にあるのでやりずらい。数年前にラッペル・ステーションに打ち換えたカンテ終了点からラッペルした。
③サニーサイドカンテ(5.9)
ここの終了点は古いロープスリングで劣化が激しかった。
ここは私だけ登って9玉と5玉のチェーンと交換した。
ロープはナイフで切ったので交換は早かった。
トップロープにしてさんちゃんがトライしたが、まだまだ修行が足りないようだ。
④上部壁終了点の整備
ここは以前からの問題個所だ。なんとラッペル・ステーションのオールアンカーで打たれたボルトが1本抜けていたのだ。ここは非常に高度感もあり、私をはじめみんなびくびくしてラッペルをしていた。
上部壁のボルトは以前からあり、オールアンカーでどれも浅打ちである。岩野山の岩質(片麻岩)に負けてしっかりボルトを埋め込むことができなかったのだろう。
幸運にも工具を2つ持っていたので抜けたボルトからナットを外すことができ、ヒルティのグージョン(ボルト)を1本追加することで元からあったステーションを復活させることができた。
やっと下(奥の院)まで安心してラッペルできるようになった。
⑤浮き岩の除去
ロックタワーとサニーサイドカンテの間に浮いた大岩がいつのころからか出現していた。近年の台風の産物かもしれない。
上部壁からロープに下がって偵察するといかにも危ない。クラックに泥が詰まり、徐々に下部から崩壊していったようだ。さっそくハンマーでたたき落とした。
しかし、相当の岩を落としたが、また新たにその上部に浮き岩が出現した。
今度は蹴ってもびくともしないのですぐに落ちることはなさそうだが、まったく油断はできない。
岩場の基部を通る時は、上を見ながらさっさと移動しなければならない。
今後、終了点の整備はロックタワーの「ドミノライン」や前傾壁の「フェアウェイ」、積み木崩し岩でも行う予定である。
ぺったんこスラブの近くに青いフリースの上着が残されていた。心当たりの方はFBのコメント欄にでも書き込んでほしい。