「岩野山」カテゴリーアーカイブ

自転車で岩野山!

今日も岩野山

あそ望山岳会からはヒロさん、モモ太さん、私を入れて3名。
他に大学生が2名。
若い二人は熊本市内から自転車で来たそうな。
その情熱というかバイタリティというかすばらしいものを感じる。

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【写真】は、「マルチでGO! 5.10a  」の2ピッチ目の核心部を登るヒロさん。

ロープの垂れているハングを直上して小スラブから右にトラバースしているところ。
この後は岩稜にカムを1~2本使用しながらさらに15mほど登る。
姿も見えない、声も届かない、まさに「マルチ」の雰囲気だ。
まだこのエリアの岩場は安定していないので、ヘルメットはぜひ着用してほしい。

岩野山 プチ復活!

なくなったハンガー部分を再設置

2月初旬になくなったボルトのハンガー部分を本日、再設置した。正面フェイス:「ノーマルルート」の下部2本、ロックタワーの「ホタルガの舞」に3本、中央のルートに3本の計8本である。ここまででハンガーの在庫が底をついた。
トポ図もまた設置した。これでまた、みんなが楽しめる岩場になるだろう。
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今日は暖かい一日で、早くも樹林帯には虫が飛び交っていた。
これからは防虫スプレーが必携である。
今日の作業にはKさん、さかさんの仲間にお世話になりました。

ボルトのハンガー部分がない!?

岩野山のボルトハンガーがない?

2月7日(日)、「今日も泥を落としてルートを1本作ろう」と思いながら岩場に来てみてびっくり、我が目を疑った。
なんと正面フェイスノーマルルート、下部2本のボルトハンガーがない!
易しい下部の2本だから、「スパナさえあれば誰でもはずすことができるしな~」と思いきや、見上げるとロックタワーの主要ハンガーもない。
一週間前に登った「ホタルガの舞い」も4本中3本がない。
目視では約10本のハンガー部分がなくなっていた。
これは間違いなくクライマーの仕業である。
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誰かがこの岩場を実力で登らせないようにしているのだろうか。しかし、終了点の残置カラビナやスリングはすべて残っている。また、ボルトもハンガー部分のみをはずして座金とナットは締め直してある(写真)
ぶら下げていた「トポ図」もそのままだ。
単なるハンガー欲しさの盗難か? ・・・しかし、疑問は残る。
すぐに岩場の実質的管理者である隣接のゴルフ場に行って尋ねたが、全く関知していないとのことだった。
何人かこの岩場に来る人に電話で尋ねると、2月2日(火)にはもうなかったようだ。
1月31日(日)には私も来て登っているので、2月1日(月)に外されたらしい。
どなたか、この件に関しての情報なり示唆などがありましたらお知らせください。

岩野山 新ルート「フェアウェイ 5.10b」

「フェアウェイ 5.10b B5 20m」開拓

前傾フェイスエリアは約30年間見向きもされなかった所である。それは下部の岩がごちゃごちゃして魅力がないことと、上部が前傾して見た目以上に厳しいからであろう。
私自身もこれまであまり気持ちが乗らなかったのは4本の既成ルート以外に開拓の余地がないように思えたからである。
また、昔のトポ図のグレードやスタイルがなんとも不自然だったからでもある。
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今回のルートは、下部の塔状の岩(写真ではロープの左側の岩)から左に移り、岩場のほぼ真ん中を直上するものである。
ボルトは5本、残置ハーケンが1本使える。
他のルートも登り甲斐はあるがプロテクションが良くないので、トップロープにして今のところは登ることをお勧めする。
また、前回の「サニーサイド・カンテ限定」ルートのように、岩場に通い込めば新しいラインが見えてきて、狭い岩野山ではあるがまだ多くの可能性を見いだせることが分かった。

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写真2のビレイヤー・カメラマンはあり吉さん。

岩野山の岩質

「K1ヒュッテ」に掲載していただいた岩野山の紹介文には「岩質不明」と記したが、調べてみると「片麻岩」であることが分かった。

片麻岩とは片麻状(縞状)の組織をもつ岩石という意味である。原石(砂岩や泥岩等)が変成作用を受けた岩石で、濃色と薄色の部分が層状に重なっている。また、特定の方向からきれいに割れる、「へき開」をする。石英や長石、雲母を含み、変成岩としては硬い部類になる。

実際に岩野山で電動ドリルを使うと、白い粉と薄茶色の粉が交互に出てくる。また、ロックタワーやぺったんこスラブのように広く「へき開」した部分がある。この平たい面は非常に硬く、ドリルビットの摩耗やバッテリーの消耗が激しい。上部壁のボルトの浅打ちはこの硬い岩質に因るものであろう。リス(割れ目)に打ち込まれた軟鉄のハーケンを随所に見るが、これは容易に抜けないからでもある。

岩野山自体は「阿蘇-4火砕流」の堆積物であり、何万年もの時を経て今の山容を呈している。「片麻岩」というあまり聞き慣れない名前ながらも岩の呼び名が定まったことでかなり近寄れた、仲良くなれた気がするのは私だけだろうか。

 

2015年 登り納めは岩野山

2015年の登り納め
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登り納めはやっぱり岩野山になりました。
前回トップロープで登った前傾壁エリアのSD(シットダウンスタート)ルートの整備に行きました。
古い終了点にボルトを1本打ち足し、ロープスリングとカラビナ2枚をセット。
下部のフェイスにボルトを1本打ちました。
後はナチュプロで登る設定です。
【写真】は長崎から帰省中のM田さんがトップロープでトライしているところです。

今年は1月に日向神へ4回通い、2月は熊本城マラソン大会を3時間57分で走るなど好調な出だしでした。
ところが3月に職場対抗のサッカーの試合で左足首を激しく捻挫してしまいました。
その後は全く走れなくなりましたがクライミングはできたので、県体壁や近場の岩野山で登ることが多くなりました。
5月から岩野山の正面フェイスカンテルートのリボルトを手始めに、6月は積木崩し岩エリアの開拓、8月に「夏の思いで5.11a」の開拓、9月に当初から一番やりたかった「デズイリハングダイレクト5.10c」の開拓、10月は一日一本のルート開拓へと進みました。

他のエリアでは日向神で9月トンネル「ウシ子5.11a」、10月奥壁「パンプダンス5.11a」、11月道端「次郎5.11c」、12月は野岳「リドラー5.11b」などをレッドポイントできました。

水曜日の夜に県体壁で登り、週末は外岩で登る一週間のリズムができて好調を維持できました。岩(ルート)は逃げないので、焦らず取り組めたのが良かったようです。

岩野山 初のSDルート

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2015.1219       岩野山 4      初のSDルート

SDとは「シットダウン・スタート」のことです。
以前、福岡から来られた方から「ボルダーはありませんか?」と尋ねられ、全くないことにちょっと寂しさを感じていました。
積木崩し岩もネット上の動画で見れば「ハイボルダー」の範疇でしょうが、岩野山に来る人はほとんどがロープクライマーです。
正面フェースの左カンテ下部もみんなロープを付けていますから・・・。
そんな中、今日はひまつぶしに岩を見ていたら、急に「下から登ったらおもしろいだろう」と思い立ち、いざやってみると結構難しい上に面白いことに気付きました。
場所は前傾壁の「サニーサイドカンテ」の1m右のフェイスです。
3mほどの高さにあるガバをとるまではなかなか息がつけません。
それから上部は狭いクラックでプロテクションをとりながらのルートになります。
途中にかなり古いカム(スリーカム?)が残置されています。
終了点はリングボルト等なので、早くきちんとしたものを設置したいものです。
今、ペツルのハンガーは注文中です。完成は来年になるでしょう。
今日は従弟のNくんを始めとする熊本友山会の方、5人と登りました。

岩野山 ルート図 2015.11月版

岩野山のルート図 2015.11月版岩野山ルート図2015.11月版

8月版からの改訂は以下の通りです。

①マルチでGO! (5.10a  2ピッチ)
岩野山唯一のマルチルート。リードが見えなくなるのでいい練習になります。

②クラシック
昔からある易しいルート。終了点が不安定。

③ぺったんこスラブ (5.10c)
右のカンテと左の階段は限定。中間部のクラックにカムがあると大安心です。上部のスラブも右のカンテを限定して思い切り飛び付いてください。

⑧ニッケ栗まんじゅう (5.10a  23m)
上部壁まで一気に登る岩野山最長のルート。上部壁は以前からのボルトで、浅打ちが気になります。岩頭に上がるとラッペルしにくいので、下部から終了点にクリップした方がいいでしょう。

⑪ホタルガの舞い (5.10c)
ロックタワー正面の最も左側のカンテを登るルート。ビレイヤーが広場にいて、ハングの上でクリップする前に落ちるとロープが伸びて危ないので、基本通りにビレイはスタート地点でしましょう。

㉒ヤモリの卵 (5.11a)
核心の小さいホールドを見極めてください。

㉔秋日 (5.9)
見た目よりむずかしいかも、です。

㉕青大将 (5.8 NP)
近くにボルトもありますが、カムを使って右上するクラックを登る設定です。

 

 

 

 

 

岩野山の新ルート図 完成

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12月5日(日)は午前中に仕事が入っていたので、午後一人で岩野山に行きました。
すると久留米のE崎さんら6名が登っておられたので加えていただきました。【写真】

①ニッケ栗まんじゅう(5.10a  23m 緒方)
先日下から上部壁までつなげて登ったらいい感じのルートになったので、この岩場最長のルートに設定しました。下部(ボルト3本)は、使うホールドを見つけられないとけっこう難しく感じるでしょう。上部は易しいけれど高度感があり、ボルトもよく入っていないので少し緊張します。上部壁は誰が打ったボルトなのか不明です。終了点がピークの下に設置してあるので登り上がるとラッペルが難しく(危なく)なるので、下からクリップしてロワーダウンした方がいいでしょう。
②トップロープ課題(5.10c ? )
すぐ右のトップロープ課題をやりました。以前D輔くんに先を越された課題です。その時は左から手をいっぱい伸ばして縦ホールドをとりに行っていました。今日は下をクリーニングして直上すると案外簡単に立ち込むことができました。5.10cぐらいになりそうです。
③デズイリハング・ダイレクト(5.10c 緒方)
ロックタワーの正面左側を直上するルートです。下部はできるだけスラブを登り、ハング下で体が横向きになります。ハングに乗り上がる所は何回やっても気合いが入ります。この岩場で注目度ナンバー1のルートです。

夜、新しいルート図と解説を書き、「K1ヒュッテ」に掲載してもらうようにメールで送りました。

忘年会とレスキュー訓練

2015.11.29   岩野山 3

11月28日(土)は「あそ望山岳会」の忘年会。
七城リバーサイドパークのコテージを借りて行われました。毎年恒例の「今年を振り返る映像」の上映会があり、私はもちろん「岩野山のこの一年 2015」というプレゼンを作っていきました。手始めに「正面フェースの左カンテ」のリボルトをやったのが5月2日ですから、実質半年の開拓と岩場の整備の記録です。
忘年会は女性陣の努力でおいしい料理が並び、夜中まで賑わいました。
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11月29日(日)はレスキュー訓練が岩野山で行われました。七城からは車で15分の距離です。ここは初めてという会員もいたのでじっくり登って欲しかったのですが、訓練と寝不足、空模様も怪しくなってきたのでお昼頃には解散となりました。
この日は新しい「ニッケ栗まんじゅう 5.10a  25m ボルト8本」にヒロさんらがトライ。下部が登れず、「これはイレブンでしょう!?」と騒いでいたが、ちょっと見つけにくいホールドを教えるとみんな登れるようになりました。このルートは上部壁の左ルートにつなげて25mになりました。IMG_0404 1

ロープが伸びるので、50mロープでロワーダウンは十分できます。下部のボルト 3本は私が設置しましたが、上部壁は以前からのボルトで頭が随分と飛び出ているのが気になります。