老いる 1

2020.8.10(月) 老いる 1

数年前から日記の裏表紙側に自分の「老化」を書き留めている。

2019年の「老いる」日記
1月
Birthdayを「おかしいなー」と思いながらもBirsdayとブログに表記。(Mさんより指摘された)
朝起きたらエアコンが付いていた。
日向神で開拓のために懸垂下降を始めてからハンマーを忘れていたことに気づいた。
窓のクレセントが開いていた。少なくとも1週間は開いていた。
2月
Yさんに渡すはずの9000円入りの袋が見当たらない。
4月
日向神:愛エリで「シャガの花の咲く頃」ルート開拓。ボルトを7本袋に入れたはずなのに6本打ったらなくなった。
6月
ポトス(植物)をハサミで切っていたら、左手中指を少し切った。
8月
本匠へ行く途中、川で「友釣り」をしている人を見て、(  )を釣っているとすぐ分かったのに、その(  )という魚の名前を失念。夕方になってやっと(アユ)を思い出した。
本匠で泳ぐためにゴーグルと水着を持って行ったが、現地で見つからなかった。「入れ忘れたのか」と思いがっかりした。家に帰ってリュックの中から出てきて更にがっかりした。
※実はここに書けないような記録も多い。

最初は私よりちょうど30歳上の「父の老いの記録」として書き始めたものである。
「あと30年経つと俺もあんなふうになるんだろうな。その時になって慌てないように、人様に迷惑をかけないように今から準備しておこう」という気持ちからである。
それがいつの間にか「自分の老いの記録」になっていた。

この頃は図書館で本を借りると、必ず1冊は「老い」に関するものが入っている。
今回は「たそがれてゆく子さん 伊藤比呂美」である。

伊藤比呂美さんは熊本に所縁のある方で、熊日新聞によく載っていたことぐらいは知っている。
今回は漫画家:井上雄彦さんとの対談集の縁で読んでみた。
前半は27歳年上の夫(イギリス人)との確執や看取りの章が多い。男としては比呂美さんの「女としてのたそがれ」より夫の終末に関心がいった。
また、離婚して2人の娘を育てる40歳の女性が67歳のアメリカに住む外国人の家に「野良猫のように居ついた」なんていう生き方が小説より面白かった。

今夜からこのブログに「老いる」というカテゴリーを追加した。
このブログのメインテーマは「山」だが、当初の「マラソン・トレラン」はほとんど姿を消した。
今年になってからは「ロードスター」がのしてきた。
しかしこれからは「老いる」が主役になるかもしれない。