人生、初抜歯

2020.5.22(金)  徒然 40

左下の奥歯で、「親知らず」の手前の臼歯が虫歯になった。
治療も終わりがけだが、隣の「親知らず」も虫歯になりそうだしメンテナンスの邪魔にもなるので抜歯を勧められた。
この歳になるまで、歯はまだ1本の欠損がない。しかし思い切ってこれからの人生40年間のことを考えて抜くことにした。

【抜歯経験者の談】
・抜くのに3時間かかった。途中でドクターが交代した。
・3つに粉砕して取り出した。途中で麻酔が切れた。
・町歯医者から口腔外科医を紹介された。
・翌日は仕事を休んだ。
・2日間ほどあごが腫れた。
・3日間ほど流動食で過ごし体重が減った。
・空いた穴に食べたものが入ってものすごく痛かった。

前夜は眠りが浅かった。
朝起きて、自分で口の中の写真を鏡を使って撮った。
昼過ぎに歯医者さんへ。
診察台の上で麻酔をされただけで額と下半身に汗をかいているのがわかった。
「メスを用意しておこう」という声が聞こえて意識が飛びそうになった。
「抜歯を始めます」
「痛かったら手を挙げてください」
何かで歯をつかんでいるようだが麻酔が効いてよくわからない。
若い男の歯科医でかなり力は入っている様子だ。
「抜けそうです」
「抜けました」
「え!?」と私。
ほんの数分間のできごとであった。
痛くもかゆくも、ショックもない。

「上手ですね」と私。
「オガタさんの、日ごろの行いがいいからですよ」
お~、なんとも名医っぽい返しだ。
麻酔の量も絶妙で、昔のようにしばらくはまともにうがいもできないほどの痺れがない。抗生物質と痛み止めの薬をもらって1880円なり。
しばらくはご飯が食べられないからと思い、買っておいたゼリー飲料が無駄になった。

【なかなか丈夫そうな抜いた奥歯。右のマウスは歯が入っていたケース】
子どもの時のように屋根に投げたらまた新しい歯が生えてくると困るので、しばらくケースに入れて持っておこう。