中国あるある、珍道中①

2019.12(土)~15(火) 中国の旅

20年ぶりの海外旅行、相当楽しみにしていたが期待以上のものがあった。旅慣れた仲間が「こんなハプニング続出の旅はなかった」と言ったぐらいだ。
今回は初めて中国旅行をする人にも「こんなことがあるんだ!」と役立つように書いてみよう。
①計画
今年の5月に職場仲間で秋の休みを利用した中国旅行の計画が立ち上がった。「中国:北京漫遊の旅」3泊4日である。費用は約14万円、保険代2,500円(任意)である。
②パスポート取得
5月に市役所のパスポート専用窓口で申請した。証明写真800円、戸籍抄本450円の計1,250円。
約2週間で交付されたが10年用は16,000円と少々お高い。
③準備物
・カメラ~Canon EOS-M、小型軽量のミラーレスに18~150㎜高倍率ズームセットを約10万円で購入。ちょうどEOS-Kiss3のレンズが1本紛失していたので迷うことはなかった。他に予備のバッテリー1個5,000円、レンズフード1,000円。カメラはもう1台、コンデジのPowerShot SX620HS(主に動画用)を持参した。
・スーツケース
旅動画を見てフレーム式かファスナー式か迷っていたが、値段と軽さでファスナー式に。実際にドンキに行ってたくさんの中から選んで色艶、手触り感も納得した。

これは特にフロントオープンポケットがあり、雨具や防風着などが立てたままで取り出せる。約60リットル、TSAロック式で約1万円。このサイズの黒色は数が多いので目立つ色のベルトを付けるべきだった。目印に紫色の紐を付けていたが帰ってきたときにはなくなっていた。
④事前学習
ネットの旅動画(YouTube)は結構見て、安全対策や便利100均グッズの知識を得た。中国に関しては、「中国S級B級論 高口康太」という本を図書館で借り、発展途上と最先端が混在する国の現状を学んだ。
⑤体調
出発1週間前に発熱して38.8度を記録。「これはインフルエンザでは」と思い病院を受診、一応「風邪」と診断された。(1つ前のブログ参照)
しかし薬を飲んでも夜は38度になり昼間は37.3度ぐらいで推移した。これは旅行中も同じ。実際は咳が続き、頭がほんの少し重いぐらいで体は動いたし夜は眠れた。
⑥12日、台風19号で欠航、ドタバタ劇の始まり
猛烈な台風19号の接近で12日(土)の福岡発の予定便が欠航した。関東以西に影響はないように思えたがこの頃は安全第一で物事が進む。翌日便は満席で空きがない。
普通これで諦めるところが、一応福岡空港に集合して最新情報を得て行動することになった。高速バス(ひのくに号)で西合志から福岡空港まで2,280円。
添乗員さんの尽力で「13日、広島空港からなら乗れる」ことになった。
ところが、ラグビーワールドカップの影響で福岡も広島も宿がない。しかし同行の若手がスマホを駆使して東広島に宿を得た。バスで博多駅へ移動。駅は緑色の服を着たグリーンランドの外国人が多い。新幹線の出発まで時間があったので近くの山の店を一人で目指すが、まったく土地勘がなく歩いてぐるっと回っただけ。
新幹線で博多駅~東広島駅へ。ここは新しい駅で回りに見どころは何もない。とりあえず夜は広島のおいしいお好み焼きを食べた。ホテル(8,500円、朝食付き)はきれいだし、今回は広島(中国地方)旅行で終わってもいい感じ。
⑦添乗員さんが!!!
朝食を一緒に食べていた添乗員さんが「右耳が聞こえない」という。突発性難聴というものか。耳鳴りとかはなく左耳は聞こえるのでそのまま部屋へ戻られた。
その後、出発時間近くになって添乗員さんから「動けない!」という連絡があった。部屋へ行ってみると彼は靴を履いたままベッドに倒れ、脂汗を流しながら吐き上げている。すぐ救急車が手配された。意識はあって、「このまま皆さんは中国へ行ってください」と言われるがTさんが救急車に同乗して西条市の病院へ向かわれた。脳内出血が疑われた。ここで我々が旅行をキャンセルしては彼の仕事にも迷惑がかかると思い、後ろ髪を引かれる思いで空港行きのタクシーに乗った。
⑧スマホがない! 飛行機に間に合うのか?
タクシーで20分も走ったころ、私のスマホがないことに気づいた。さっきの出発間際のドタバタでベッドの上に置き忘れていたのだ。すぐにホテルに確認して取りに戻ったが相当の時間ロスとタクシー代が約12,000円になった。
なんとか広島空港には余裕を持って到着したが、病院に付き添ったTさんが間に合うのか? かなり心配はしたがなんとかTさんも間に合った。
⑨荷物検査で引っかかる
X線検査官が「モバイルバッテリーをスーツケースに入れていませんか?」と訊く。「そんなものは持っていない」というが2回目も引っかかったのでオープン検査となった。すると見知らぬMバッテリーが出てきたではないか。なんと病院に行った添乗員さんの荷物袋を1つ預かっていたのだがその中に入っていたのだ。
まあ色々あったがなんとか「Air China  中国国際航空」便に乗ることができた。
⑩機内でのハプニング
機内食が楽しみだったので昼食は控えていた。出てきたものがこれ。

空の容器はただの飾りでスープも何もない。ハンバーガーと杏仁豆腐とブルボンのお菓子、そして水。そしてこのハンバーガーが硬くて喉を通らない。隣の中国人はパンに挟まれた薄いハムとレタスだけ食べていた。
飛行機は韓国ソウルの真上を飛び、大連空港で降りて入国検査を受ける。手指の指紋はもちろん、顔写真もしっかり撮られる。もう何も悪いことはできない。そして乗り継いだ飛行機は同じものであった。

大連市は400万人と言われているが東京みたいに大きい。同じ建物や住宅が整然と並び、統一感がある。とにかくでかく感じる。
北京に向かっては飛行機が何故か蛇行しながら飛ぶ。基本西に向かって飛ぶのでなかなか陽が沈まず、そのうちに満月が登ってきた。
雲の様子も変わってきて、雲と雲の間にスモッグのようなものがある。

飛行中にまたもやトラブル発生。
2つ前の座席の中国人女性が気分を悪くして倒れ動けなくなってしまったのだ。息子さんがメンソレタームを嗅がせるが効果なし。CAが集まってきて大騒ぎになってきた。こんな事もめったにあるもんじゃない。北京国際空港に着陸しても救急隊員が入ってきてとても降りられない。
ここで暇つぶしにと救助活動を写真に撮ったら、後ろにいたきれいなCAが「✖〇△✖〇△✖○△!」と大きな声で注意してきた。慌てて画像を消したら事なきを得たが、カメラを没収されてもおかしくないところだった。くわばらくわばら。
⑪空港からホテルへ
北京国際空港は大きい。それでも飛行機を賄いきれず、近くに世界最大級の新国際空港を作ったらしい。
現地案内人のKさんともやっと会えてホテルへ向かった。北京市朝陽区の「二十一世紀飯店(4星)である。以前、日本の首相も泊まったそうだ。もう月が高い。

夕食は近くの中国料理店へ。料理はどれもおいしかった。外に出ると寒く、気温は4度。長袖上着を2枚着たが手はしびれていた。
部屋はTさんとのツイン。TVが映らない、歯磨き粉のチューブが開かない、ドライヤーがない、女性陣が「エアコンが効かない」とフロントに電話しても「わたし、いそがしい」と言って取り合ってくれないなどのトラブルもあったが大したことではない。