冬の比叡山マルチ ナックルフェイスFYKルート

2018.1.7 比叡山マルチクライミング

1月6日に「スーパーファイナル」のリボルト作業を行った。
その際に懸案となったのはグレードである。
このルートは「宮崎の岩場クライミングガイド」でⅦ-(5.10b)とある。
実際に登った感触として日向神・野岳なら5.11aはあると感じるがスラブでⅦ+かと言われれば違う感じがする。
そこで、デシマルグレードのついた「ナックルフェイスFYKルート 5.10c」を登ってみることにした。同行は昨日に引き続き松村さん(山嶺)である。
1P目(45m 5.10c) 緒方
出だしの5mがむずかしいとされている。右からか左からか最初は迷った。花崗岩のスラブに足が慣れてくると立てるようになったが、なかなか厳しく空荷で3便出してやっと登った。

これで核心部は終わったと思い荷物を背負って取り付くとこれから上部もなかなか厳しい。しかも「もうピンは少ないだろう」と下から甘く見ていたのでカラビナ類が底をつくぎりぎりのクライミングになった。

2P目(45m Ⅳ+) 松村
3P目(40m Ⅳ+) 緒方
4P目(45m 左5.10b)松村
トポ図のラインと多少違って大きく円を描くように左上していく。後から拓かれたのでわざわざ難しい面を選んでルートにしているようだ。ホールドが多い分選択に時間がかかる。曇り空で寒いが風はないので登るのには問題ない。

5P目(35m 5.5)緒方
大きく右へトラバースしていく。
ルートの後半のプロテクションは終了点以外はまだRCC型ボルトが多い。

6P目(40m 5.9)松村
ナックルピークの右縁を登る高度感のあるピッチで、最後はゆるい斜面を駆け上がると縦走路に達する。