八面山探訪の二日間

2017.4.29~30   八面山クライミング

初めて八面山で登った。
初めてだけに楽しいことも困ったこともあって面白かった。

4月29日(土)
5:50 泗水の自宅を出発。菊池~兵戸峠~日田市~青の洞門~八面山のコースで114km、ナビで3時間半の予定。
早朝でもあり、あまり早く着きそうだったので、日田市の咸宜園や豆田の街並みを車窓見学。咸宜園は広瀬淡窓の私塾で熊本の鹿本町出身の総理大臣「清浦奎吾」が学んだことでも有名。青の洞門も15年ぶりぐらいで見逃せず寄ってみた。そして夜は行こうと思っている「金色温泉」も偵察。それでも9:00には野外音楽堂に着き、ヒロさん・福島さんと合流した。たぶんまっすぐ来れば2時間半程度であろう。

車道の終点に車を停める。「100岩」には数台駐車可能と記されているが、道幅があるのでたくさん停められる。ガイドブックに従って岩場に着くも、どうもルートがよく分からない。しばらく迷っていると、フィックスロープの終わりから左に行ったのが間違いで右に行かなければならないことに気づいた。
やっと岩場に着くと先客は一人だった。あとで北九州のグループが来られた。

①カプチーノ(5.9) MOS アップに良い。
②フレンド(5.10b) MOS クラックもあって久しぶりのジャム。
③ほうき星(5.11a/b) NG ほとんど登られていない。右のクラックで上まで。
④シティライン(5.10c) MOS このエリアの看板らしく、目立つフレークを豪快に登れる好ルート。
⑤烏天狗(5.11a) NG 下部はうまく抜けたが、ガバを取りに行く姿勢が安定せずテンション。上部はガバが続く。
⑥烏天狗(5.11a) RP (2便目) こんな見事なガバはめったにない。つかんだ瞬間嬉しくなる。
⑦姫(5.11a) NG 中間部でテンションがかかる。核心部は左に手を伸ばして越えた。

【写真は烏天狗(5.11a)の下部
ヒロさん撮影】

日帰りの二人と別れ、時間つぶしに「中部エリア」の偵察に行った。
ガイドブックに従い、岩場まで降りた。しかし岩はあるがルートが見当たらない。どこまでも続く岩場の基部をさらに西に進むと帰りがけのクライマーに会い、ルートを教えていただいた。どれも5.11~12でなんとなく登る気持ちがわかない雰囲気のエリアだ。
この後、不覚にも岩場に下りてきた道を見過ごしてしまった。気づくとどの岩も同じように見えて絶壁がどこまでも続き上に登れるところがない。時々ボルトラインが現れ踏み跡もあるので更に進むと、何か見覚えのあるの岩場に達した。「あっ」と叫ぶとそこはさっきまでいた「上部エリア」だった。中部と上部は何百メートルも続く岩場のほんの一部だったのである。

金色温泉は山間(やまあい)のひなびた温泉宿と思いきや、夕方行くと駐車場に車が停められないほどの賑わいをみせる立派な温泉だった。入湯料も600円と少し高い。
露天風呂で疲れを取るためのストレッチをしていると18歳ぐらいの女性従業員の方が近くで検温や掃除を始めたので何故か疲れが吹き飛んだ。
風呂上りの夕食は「ふるさと三昧定食 1280円」を奮発。指先の皮が薄くなっていて熱いだんご汁のどんぶりが持てなかった。

 

午後9時にヤマアキさんが到着。テントの中で忘年会から残っていた梅酒をやっと飲み干して午前0時に就寝。

4月30日(日)
快晴。朝食はサトウのご飯にレトルトカレー、それに生卵をかけてかきこんだ。
午前9時にフジミさんが到着。3人でまた「上部エリア」に下りた。

①カプチーノ(5.9) リピート
②姫(5.11a) RP (2便目) 朝から体が動いた。岩に体を近づける技を学んだ。
③大内ライン(5.11b) NG フォールの嵐で上までなんとか抜ける。「テクニカルなルート」とコメントが付いている。4ピン目下の縦ガバ取りはまさにそれ。何回も落ちてやっと見つけたムーブはうれしい。
④登ってドッコイ(5.10b) 敗退 最強の5.10bだ!!
⑤大内ライン(5.11b) NG(1T) 中間部の縦ガバ取りはムーブに磨きがかかりびしっと決まったのにその上部の微妙な立ちこみで体が岩から離れてしまった。「登ってドッコイ」で指先を消耗したからという言い訳をしたい。このルートには二つ★をあげたい。
⑥フレンド(5.10b) リピート クールダウンにヌンチャク回収。

今日の上部エリアは貸切りだった。暑くなる前にまたこの岩場を訪れたい。
帰りは玖珠経由で小国のゆうステーションに寄ってお土産を買った。以前小国にいたフジミさんのお勧めは「阿蘇小国ジャージー 飲むヨーグルト」である。